秋の文化財特別公開
地域の歴史や文化を未来につなぐ

最終更新日:2012年10月15日

旧島津家住宅アトリエ旧島津家住宅アトリエ
浄栄寺の山門「甘露門」浄栄寺の山門「甘露門」
幸国寺の山門幸国寺の山門
新宿区(区長:中山弘子)は、今年新たに指定した文化財や、通常は公開していない文化財を特別公開する。いずれも当日直接、現地へ。当日は、建築学等の専門家が解説する。

■ 国登録有形文化財
「旧島津家住宅アトリエ」特別公開
 平成23年7月、国登録有形文化財に登録。木造平屋建(中2階)、昭和7年竣工。島津製作所三代目・島津源吉の長男で、洋画家の島津一郎のアトリエとして建築。昭和初期に建てられたアトリエ建築で、国会議事堂の設計にも参加した吉武東里の設計とされる。
【公開日時】10月28日(日)午前10時~午後3時
【会場】旧島津家住宅アトリエ(中村邸/中井2-19-16)

■ 区指定文化財の特別公開
【公開日時】11月17日(土)午前10時~午後3時

(1)浄栄寺の山門と尺八「放下着」ほか
  【会場】浄栄寺(市谷薬王寺町27)
 山門「甘露門」は平成24年5月、区指定有形文化財(建造物)に指定。区内でも数少ない江戸時代の建築物で、過剰な装飾のない重厚な門構えを見せる。新宿・牛込生まれで、浄栄寺と縁の深い江戸時代の文人・大田南畝は、浄栄寺を「甘露門」と呼び、度々会合を催していたといわれる。
 尺八「放下着(ほうげじゃく)」は平成19年8月、区指定有形民俗文化財に指定。江戸時代中期から名器として知られた虚無僧尺八の古管。尺八の由来と伝授の経緯が分かる関連資料も伝わる。

(2)幸国寺の山門  【会場】幸国寺(原町2-20)
 平成24年5月、区指定有形文化財(建造物)に指定。番所が併設された建築様式や構造から、江戸時代後期に建築されたと推定される。雄大で素朴な造りの山門は、幕末から明治の初めに幸国寺の檀家・長嶋家の寄付により移築されたと伝えられる。

(3)旧鈴法寺江戸番所資料ほか 【会場】法身寺(原町3-82)
 平成11年1月、区指定有形文化財(歴史資料)に指定。普化宗鈴法寺江戸番所にあった虚無僧関係資料で、法身寺に引き継がれて今に伝えられる。

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新宿区 文化観光産業部-文化観光課
文化資源係 電話03-5273-3563