(音声読み上げ用)ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン 1

最終更新日:2011年7月13日

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はじめに

●2ページです。
 現在、高齢化、少子化、国際化の進展などの社会の変化、ノーマライゼーション理念の浸透や地球規模での環境問題への意識の高まり、災害や犯罪等への不安感の増大など、区民等を取りまく環境が変化してきており、このような変化に対応する新しいまちづくりの考え方が求められています。 また、さまざまな人々の社会参加や、自由な都市活動を支える都市空間づくりが求められています。
 新宿区には、新宿駅のような日本を代表するターミナル駅周辺や 神楽坂のような趣のある路地、新宿御苑のように豊かなみどりや水辺等があり、働く、学ぶ、遊ぶ、憩うなど、さまざまな目的で多くの人々が訪れます。高齢者や障害者、初めて新宿区を訪れた人、子どもを連れた人、外国から訪れた人など、さまざまな人々がまちを利用しており、さまざまな人々の交流と、多様な地域特性のある懐の深さが、新宿区の特徴といえます。
 このように、新宿区においては、新宿区に暮らし、新宿区を訪れる高齢者や障害者、外国人など、さまざまな人々を社会の一員として包含し、さまざまな人々に配慮したまちづくりが必要とされています。
 平成19年度に策定した新宿区都市マスタープランにおいては、「暮らしと賑わいの交流創造都市」を目標に掲げ、「誰もが自由に行動できる都市空間づくり」を推進するため、道路等の公共的な空間におけるユニバーサルデザインの視点に立った整備や、多様な主体との協働を位置づけています。
 このような社会変化や 新宿区のまちのさまざまな課題に対応するために、平成20年度に学識経験者、関係団体等による「ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン有識者会議」を立ち上げ、「ユニバーサルデザイン」の考え方を取り入れた、利用者や居住者のつかいて、設計者、事業者、道路・公園・建築物等の管理者のつくりて、そして、行政等の連携による都市空間の改善方策について検討を進めてきました。
 本ガイドラインは、有識者会議での検討を踏まえ、さまざまな人々の「移動のしやすさ」や「利用のしやすさ」に加え、それらの活動を支える「情報のわかりやすさ」に注目し、策定したものです。新宿区に暮らし、訪れる、さまざまな人々が、より自由で快適に、安心して、楽しく、そしてわかりやすく活動できるように、「ユニバーサルデザイン」の視点に立って『まちの改善すべき点に気づき』、『望まれるまちの姿を実現』することが本ガイドラインの目指すところです。
 そのためには、まちづくりに取り組む人々が、利用者本位、人間本位の考え方に立ち、つかいての視点から、移動・利用・情報の連続性を確保し(カッコ、シームレス化といいます。)、より良い取組(カッコ、レベルアップといいます。)を心掛けることが重要になります。
 新宿区のまちづくりを進めるにあたり、一人でも多くの方に本ガイドラインを活用いただき、つかいて、つくりて、行政等の、ひとりひとりの工夫と協働の取組を進めることにより、さまざまな人々の社会参加や自由な都市活動を促進し、だれもが移動しやすく、利用しやすく、わかりやすい新宿のまちを実現していきたいと考えています。

●3ページです
ユニバーサルデザインの説明です
■ユニバーサルデザインとは
 年齢、性別、国籍、個人の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう生活環境その他の環境を作りあげることです。
 平成21年3月31日施行の、東京都福祉のまちづくり条例第2条では、ユニバーサルデザインの定義を年齢、性別、国籍、個人の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう生活環境その他の環境を作り上げることをいう。としています
■ユニバーサルデザインの歴史
 1980年代に、アメリカノースカロライナ州立大学のロナウド・メイス教授(1941年生まれ、1998年没) が提唱したものです。この考え方は日本においても浸透し、建築物や交通機関、さまざまな商品などにも導入されています。
■ユニバーサルデザインには7原則があり、
原則1 誰にでも公平に利用できること
原則2 使う上で自由度が高いこと
原則3 使い方が簡単ですぐわかること
原則4 必要な情報がすぐに理解できること
原則5 うっかりミスや危険につながらないデザインであること
原則6 無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること
原則7 アクセスしやすいスペースと大きさを確保することとされています
 ユニバーサルデザインの考え方を取り入れたまちづくりの説明です
 ユニバーサルデザインの対象となる『ひと』は、新宿区に暮らし、また、活動する、次のようなさまざまな方が対象です。
○高齢者、○妊娠中の人、○子ども連れの人、○子ども、○外国人、○土地に不慣れな人、○重い荷物を持った人、○一時的にケガをしている人、○一時的に体調の悪い人、○車いす使用者等の身体が不自由な人、○内部障害のある人、○全盲、弱視、色覚障害等の目が不自由な人、○耳の不自由な人、○知的障害、精神障害、発達障害、などの人です。
 そして、これらの方々がスムースな都市活動、居住、生活、をするためには、利用者や居住者などのまちを利用する「つかいて」の視点に立った『まちの改善』が必要です。
 新宿区においては、さまざまな人々が多様な活動を展開しており、ユニバーサルデザインの考え方をまちづくりに取り入れ、移動、利用、情報の連続性の確保や、さらに良い取組を進めていくことが求められます。 また、社会変化に対応したまちづくりの課題や、新宿区の都市空間づくりの課題について、利用者本位、人間本位の考え方に基づき、多様な観点から課題解決を目指す、ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりを進めていくことが必要です。

「はじめに」は終わりです。

ガイドラインの目的等

●4ページです。
ガイドラインの目的等
1 ユニバーサルデザインとまちづくりのイメージ
 まちづくりには、年齢、性別、国籍、個人の能力にかかわらず、さまざまな人々が利用できるように、生活環境その他の環境をつくりあげる必要があります。そのためにはユニバーサルデザインの視点に立って、さまざまな人々の動作特性に対応に配慮した、まち、 情報、 サービス、 もの、とすることが必要です。
 その例として、福祉に関しては、福祉のまちづくり条例に基づく施設整備や高齢者障害者福祉に対するサービス、子育て支援などが必要です。
 生活・ 文化に関しては、多様な地域特性・ 観光来街に対応するために、区民等の多様な主体の参加と協働・ 地域コミュニティ・ 観光・ 産業振興を進める地域づくりが必要です。
 都市空間においては、駅・ 道路・ 駅前広場・ 公園・ 沿道建築物などの整備改善による都市空間づくりが必要です。
2 ユニバーサルデザインのまちづくりの位置づけ
 ユニバーサルデザインのまちづくりは、平成19年12月に策定された新宿区総合計画に位置付けられ、「人々が利用する建物や公園、道路、公共交通など、区民の生活を取り巻く空間を、誰もが暮らしやすい「ユニバーサルデザイン」の考え方を基本としたまちづくりによって改善していきます。」としています。その新宿区総合計画の中の「新宿区都市マスタープラン」では、
○まちづくりの基本目標4として: 持続可能な都市と環境を創造するまち
○個別目標4の3として: 人々の活動を支える都市空間を形成するまち
を目標に、誰もが自由に行動できる都市空間づくりを実現するため、ユニバーサルデザインの視点に立ったまちづくりガイドラインを参考にした、つかいて・ つくりて・ 行政等の取組を通して実現を図ります。 また、施設整備の基準になるものとして、平成18年に制定された「バリアフリー新法」や平成7年の「東京都福祉のまちづくり条例」、平成18年の「福祉のまちづくりをすすめるためのユニバーサルデザインガイドライン」などがあります。

●5ページです
3 ユニバーサルデザインのまちづくりガイドライン策定の目的
 ユニバーサルデザインのまちづくりを進めるために、つかいてである利用者や居住者の視点に立って、『まちの改善すべき点に気づき』、『望まれるまちの姿を実現』することを目的として作成しています。ガイドラインを活用し、つかいて、 つくりて、 行政等の取組により、さまざまな人々が、自由で、 快適に、 安心して、 楽しく、 そしてわかりやすく活動できる新宿のまちの実現を目指します。
 このガイドラインは、つかいてである利用者や居住者、つくりてである設計者、事業者、道路・公園・建築物等の管理者、そして行政等、 まちづくりに関わるすべての人が、まちの問題点を考える際、事業を実施する際、管理計画を検討する際等の時に、自分たちの住む地域、訪れるまち、事業を実施する地域、関わっているまちに関して、自分たちの暮らし、活動するまちをより良くするため、また、ひとりひとりがユニバーサルデザインの視点からまちづくりを考えるヒントとして使うために作成しています。
4 対象とする範囲
 道路や公園、建築物などの個々の施設については、既にバリアフリーやユニバーサルデザインの視点から整備基準が示されています。そのため、本ガイドラインでは、これらの整備基準を踏まえて、都市空間における、移動、利用、情報、の連続性や地域における一体性を重視した都市空間の改善方策を示します。
 対象とする範囲は、道路、駅前広場、地下通路、歩道状空地などの“移動空間”と、それに接続する公園や建築物等の公開空地やオープンスペース、 トイレ、 駐輪施設等の“移動、利用、情報を補完する公共的な機能と施設”、とします。特に、建築物と道路との接続部など、整備の主体が異なり、調整が行き届きにくい「つなぎ」の部分等に着目し、民間、行政等のさまざまな主体の連携による都市空間の改善方策を示します。この方策には、施設整備等だけでは対応できない部分を補う、人的サポートなどの対応も含みます。

(図) 「ガイドラインの主な対象範囲」を示した図が入っています。
(図の説明) 前述の「4 対象とする範囲」を図式化した図が入っています。(図の説明は終わりです)

「ガイドラインの目的等」、は終わりです。

1 ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりの方向性 (前半) に移動するには、ここをクリックしてください。

1 ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりの方向性 (後半) に移動するには、ここをクリックしてください。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話03(5273)3843
FAX03(3209)9227

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