(音声読み上げ用)ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン 2-2

最終更新日:2011年8月3日

1 ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりの方向性 (後半)

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《新宿駅・高田馬場駅の交通バリアフリーの取組》
 新宿区では、「新宿区交通バリアフリー基本構想 平成17年4月策定」に基づき、「新宿駅周辺地区」、「高田馬場駅周辺地区」の2つの重点整備地区を指定し、重点的にバリアフリー化を推進しています。
◇ 高田馬場駅周辺地区のバリアフリーの取組
 誰もが安全で快適に移動できる「福祉のまちづくり」を目指し、次の視点からのバリアフリーに取り組んでいます。
その1 駅前空間及び駅空間の不足対策として、[混雑を解消する空間の確保]
その2 乗換えのスムーズ化として、[上下方向のスムーズな乗り換え動線確保]
その3 歩行空間のコントロールと調整対策として、[安全な歩道の確保・歩道の段差解消等]
その4 公共交通施設のバリアフリー化として、[駅施設やバス等のバリアフリー化]
その5 障害者や利用者の方等の意見を反映した継続的な計画の評価・見直しとして、[当事者団体や住民組織との協力のもとでの、継続的なバリアフリー化の取組の仕組みづくり]に取り組んでいます。
○(地図の説明) 「高田馬場駅周辺地区の重点整備地区」を示した地図が入っています。 高田馬場駅周辺には官公庁・公益施設・福祉関連施設が多くあり、それらの施設へのルート等には、歩行空間のバリアフリー化とネットワーク化をするため、重点整備地区として計画を策定し、整備を進めています。 (地図の説明は終わりです。)

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 新宿駅周辺地区のバリアフリーの取組
 日本一の大規模ターミナル「新宿駅」を中心とする安全でバリアフリーな都市空間の形成を目指し、次の視点からのバリアフリーに取り組んでいます。
その1 乗り継ぎのバリアフリー化として、[よりスムーズな乗り換え]
その2 多様で複雑な移動経路対応として、[平面的・立体的なバリアフリー化]
その3 面的なバリアフリー化として、[複数の改札口や多くの経路に対するバリアフリー化]
その4 多様な関係者の連携として、[鉄道・バス事業者、管理者との連携]
その5 広域行政体との協力として、[国、都などとの協力]に取り組んでいます。

○(地図の説明) 「新宿駅周辺地区の重点整備地区」を示した地図が入っています。
 新宿駅周辺には多数の鉄道駅が集中し、官公庁・公益施設・大規模な商業施設等が多く立地し、多くの人々が訪れます。そのため、新宿駅周辺の各駅間のスムースな乗り継ぎや建物間の移動、地下道と地上との平面的・立体的な移動のバリアフリー化等をするため、重点整備地区として計画を策定し、整備を進めています。 (地図の説明は終わりです。)
○(写真1の説明) 「高田馬場駅周辺のバリアフリー化された道路」が写っています。
 広い歩道には滑りにくい舗装材と点字ブロックを敷設し、横断歩道の部分では歩道と車道との段差を解消し、視覚に障害のある方にも配慮がされています。
○(写真2の説明) 「新宿三丁目駅に設置されたエスカレーター」が写っています。
 階段に併設されたエスカレーターは、立体的なバリアフリー化として、高齢者等の移動には有効です。
○(写真3の説明) 「靖国通りのバリアフリー化された歩道」が写っています。
 建物を、道路境界からセットバックさせて、歩道に沿った宅地部分を歩道状に一体的整備することで、歩行者にやさしい、ゆったりとした歩行空間を作り出すことができます。 (写真の説明は終わりです。)

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カッコ4 都市空間づくりの方向性
 新宿区では、さまざまな人々の社会参加や自由な都市活動を支える都市空間づくりを目指し、「歩きたくなる、新宿」 を将来イメージとして「ユニバーサルデザインの視点でのまちづくり」を進めます。

【タイトル】 「ひと」の多様なニーズへの対応
○利用者、居住者のつかいてとしての視点に立った都市空間づくり
 新宿区には多くのさまざまな人々が暮らし、訪れていますが、自由な社会参加や都市活動を行うためには、配慮が必要な人も多くいます。また、価値観やライフスタイルが多様化しており、都市に求められることも多様になっています。このため、ユニバーサルデザインの視点から、多様な「ひと」のニーズに対応した都市空間づくりを進めることが必要です。
 そのためには、都市空間づくりに取り組む人が、さまざまな人々のニーズに 「気づく」 ことが特に重要であり、これまでの「つくりて」視点の都市空間づくりから、「利用者や居住者である、つかいて」 の視点を重視した、都市空間づくりへ考え方を変えていく必要があります。
 区民をはじめ、設計者・ 事業者・ 管理者・ 行政等 が協働して、さまざまな人々にとって新宿の都市空間が移動しやすく、利用しやすく、わかりやすい都市空間となるように、利用者や居住者の つかいての視点から都市空間の改善に取り組むことが重要です。

【タイトル】 「都市空間」の多様なニーズへの対応
○自由で、快適に、安心して、楽しく、そしてわかりやすく活動できる都市空間づくり
 新宿区には複雑化する都市構造や、安全・ 安心、環境、景観への配慮など、多様な「都市空間」のニーズがあります。これらのニーズを踏まえた上で、都市活動の基本となる「移動」、「利用」の観点、そして、その活動を支援する「情報」の観点から、誰もが移動しやすく、利用しやすく、わかりやすい都市空間を目指すことが必要です。
 前述の社会変化に対応したまちづくりの課題や、誰もが自由に行動できる都市空間づくりの課題を踏まえ、“自由”、“快適”、“安心”、“楽しさ”、“わかりやすさ” を意識し、都市空間の改善に取り組むことが重要です。

【タイトル】 ニーズの多様な変化への対応
○継続的に改善を進めるスパイラルアップの仕組みづくり
 さまざまな「ひと」が活動し、さまざまな「都市空間」を有する新宿区では、求められる都市空間のありかたも変化しています。つかいてである 利用者や居住者の視点で、移動しやすく、利用しやすく、わかりやすい都市空間を目指して取り組んだことであっても、時間が経つにつれて、新たな課題が生まれてくるものと考えられます。
 よりよい都市空間の実現を目指すためには、つかいての視点で都市改善に、協働して継続的に取り組むこと (スパイラルアップといいます。) が重要であり、多様に変化していく「ひと」と「都市空間」のニーズに対し、継続的に対応していくことが求められます。ユニバーサルデザインの視点から、 Plan (計画)、 Do (実施)、 Check (見直し)、 Action (改善) のサイクルで、都市空間づくりの取組を見直し、常によりよい方策を探る姿勢を持つことが重要です。

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新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
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