新たに指定・登録文化財に10件を決定
地域の歴史や文化を未来につなぐ

最終更新日:2015年3月17日

写真:亮朝院 本堂
写真:中井御霊神社の狛犬
写真:全龍寺の庚申塔
新宿区では、区内の文化財のうち特に重要なものを「指定文化財」として、保存する必要があるものを「登録文化財」として保護、活用し、次世代に伝えていく取組みを進めている。
今回新たに、3件を区指定文化財に指定。また、7件を登録文化財に登録した。これで区の指定文化財は115件、登録文化財は48件となった。

■ 新たに指定した区指定文化財 3件
【有形文化財/建造物】
亮朝院 本堂 <りょうちょういん>
亮朝院 七面堂(西早稲田3-16-24) <しちめんどう>
本堂は嘉永3年(1850年)、七面堂は天保5年(1834年)の建築で、区内では数少ない江戸時代の建物。亮朝院は江戸初期に身延山久遠寺から七面明神像を授かり、戸山に七面堂を建立して祀ったのが起源と伝えられている。

【有形民俗文化財】
中井御霊神社の狛犬(中井2-29-16) <なかいごりょうじんじゃ>
神社の拝殿前にある一対の狛犬で、現存する区内最古の狛犬。正徳5年(1715年)に下落合村の氏子により奉納された。

■ 新たに登録した区登録文化財 7件
【有形文化財/工芸品】
西應寺の梵鐘(須賀町11-4) <さいおうじ>
正徳2年(1712年)に鋳造された銅造の梵鐘(釣鐘)で、江戸前期の鋳物師・小沼長政の作品。銘文から、この鐘が造られた経緯や670名もの寄進者の名前が分かる。

【有形文化財/歴史資料】
木造七面明神半跏像・宮殿 <はんかぞう>
木造妙見菩薩立像・宮殿 <みょうけんぼさつりゅうぞう>
木造諏訪大明神坐像・宮殿(西早稲田3-16-24、亮朝院内)
亮朝院七面堂の本尊である七面明神像(江戸時代前期~中期)と、後に七面堂に安置された妙見菩薩像(嘉永5年/1852年ごろ)、諏訪大明神像(文政11年/1828年ごろ)の三体の彫刻で、それぞれ宮殿(くうでん)に納められている。像は美しい彩色が残り、宮殿は建造物として優れ、江戸時代の人々の信仰の様子が分かる文化財である(通常は非公開)。

【有形民俗文化財】
全龍寺の庚申塔(大久保1-16-15) <ぜんりゅうじ>
寺の門前に立つ庚申塔で、寛文12年(1672年)の建立。阿弥陀如来像の向かって右側には庚申の文字が、台座には庚申塔のシンボルである三猿が刻まれている。

【有形民俗文化財】
慈雲山観音寺の庚申塔(西早稲田1-7-1) <じうんさんかんのんじ>
寺の境内に立つ庚申塔で、寛文4年(1664年)の建立。地蔵菩薩像の向かって右側に、庚申の文字が刻まれている。

【有形民俗文化財】
下落合二丁目の庚申塔(下落合2-8-2)
氷川神社前の路傍に立つ庚申塔で、文化13年(1816年)の建立。側面に「左ぞうしがや道」「右ばば下道」と刻まれており、道しるべでもあったことが分かる。

★庚申塔(こうしんとう)
60日に1度の庚申(かのえさる)の日に徹夜して、長寿を祈願する民間信仰に基づくもので、この祈願を3年続けた記念に建立される石碑

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新宿区 文化観光産業部-文化観光課
文化資源係 電話03-5273-3563

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