景観まちづくりシンポジウムを開催
新宿の地域特性をいかした屋外広告物の景観誘導を目指します

最終更新日:2012年10月23日

太田幸夫さんの講話
後藤春彦さんの講話
パネルディスカッション
新宿区(区長:中山弘子)は今日23日、「美しい東京をつくる都民の会」(会長:進士五十八)との共催で、景観まちづくりシンポジウム「新宿の広告景観を考える~まちに似合う広告とは」を新宿文化センター(新宿6-14-1)で開催した。シンポジウムは平成14年から開催していて今回で7回目となる。

平成20年7月に景観法に基づく都心区初の景観行政団体となった新宿区では、平成21年4月から、「景観まちづくり計画」の運用を開始。10地区72エリア別に策定した「景観形成ガイドライン」等を活用し、区と事業者が建築物のデザイン等について景観事前協議を実施している。また、都内初となる景観重要樹木の指定、地域の景観特性に基づく区分地区の指定・拡大等のほか、24年度からは「屋外広告物の景観誘導施策」にも積極的に取り組んでいる。

開会にあたり中山区長は、「参加した方々の積極的なご意見を伺い、今後の施策の参考にしたい」とあいさつした。

シンポジウムでは初めに、後藤春彦・早稲田大学創造理工学部長が「新宿の景観まちづくり」、太田幸夫・前多摩美術大学教授が「デザインの視点からみる広告づくり」をテーマに講演。続いて、美しい東京をつくる都民の会の会員が、自ら撮影した新宿区内の写真を示しながら、広告景観の課題についてプレゼンテーションを行った。
パネルディスカッションでは、太田幸夫さん、後藤春彦さん、中山区長らが登壇。「新宿が目指すまちづくりと景観」をテーマに、進士五十八・新宿区景観まちづくり審議会会長が進行した。来場者を交えて行われたディスカッションでは「見ただけで誰もが瞬時に意味を理解できるインターフェースデザインは、外国の方が多い新宿にとって望ましい広告の姿ではないか」「行政は屋外広告物をもっと厳しく取り締まるべきだ」「規制と緩和のめりはりをつけて屋外広告の景観を作り出し、まちの個性を生み出していく必要がある」などの意見が出され、中山区長は「今後も、地域の特性を生かした景観形成に取り組んでいきたい」と応じた。
 
会場には約100名が来場。今後の広告景観のあり方や課題に、熱心に耳を傾けていた。

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