歌舞伎町の稲荷鬼王神社で「昭和の時代展」

最終更新日:2012年10月16日

展示を見物する地域の人々
展示を見物する参拝客
鬼王神社
新宿区役所近くの稲荷鬼王神社(歌舞伎町2-17-5)で「昭和の時代展」が開催されている。

毎年恒例となっているこの展示は、「戦災復興を遂げた歌舞伎町や神社周辺の地域は、戦前からさまざまな人や店でにぎわうまちだった歴史を地域の方にも知ってもらいたい」と、宮司の大久保直倫さんが8年前から始めたもの。
戦前から高度経済成長期に出版された雑誌や広告、昭和30年代の歌舞伎町近辺の住宅地図や航空写真、昭和20年代~50年代の新宿区内の写真など、地域の方から寄贈を受けた写真や雑誌等を展示している。

今回は、戦時中の国民生活を描いた雑誌「写真週報」を初めて展示。稲荷鬼王神社が所蔵する147冊から、表紙や広告、当時の生活が分かる記事などをコピーしてパネル展示している。中には、戦時中の新宿区内の様子を紹介しているものもある。
大久保さんは、「戦時中の新宿や歌舞伎町の様子を知る方が少なくなっている今こそ多くの方に見てもらい、戦争の現実と平和の尊さを伝えたい」と話している。

新宿駅周辺を走る都電を撮影した写真を見学していた女性は、「とても懐かしく、たくさんの思い出がつまっている当時の風景がよみがえります。ぜひ若い方にも見てほしいですね」と話してくれた。
展示は20日(土)まで。見学自由。

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稲荷鬼王神社 電話 03-3200-2904