「内藤新宿を愉しむ」を開催
内藤家第17代当主の講演と内藤とうがらし調理ワークショップ

最終更新日:2012年10月14日

写真:内藤とうがらし調理ワークショップ
写真:内藤家17代当主の内藤頼諠(よりよし)さんによる新宿と高遠のゆかりの話
写真:内藤とうがらし調理ワークショップ
写真:内藤とうがらしを使った「五目きんぴら&菊花ごはん」「リンゴとトウガラシ入り小豆ソースのがレット」
今日14日、四谷地域の歴史・伝統・文化を広く継承することを目的とし、江戸時代の甲州街道の宿場「内藤新宿」に関する講演と内藤とうがらしを使った調理ワークショップを四谷地域センター(内藤町87)で開催した。主催は四谷図書館。四谷地区協議会とNPO法人スローフード江戸東京が協力した。

内藤とうがらしは江戸時代、現在の新宿御苑一帯に下屋敷を構えた高遠藩主内藤家が、屋敷内で栽培したことが始まりと言われている。内藤とうがらしを現代の四谷に復活させて名物にしたいと、四谷地区協議会とNPO法人スローフード江戸東京は、内藤とうがらしの栽培・普及に力を入れている。

講演の講師は内藤家第17代当主の内藤頼諠(よりよし)さん。現在の新宿御苑にあった下屋敷内には玉川上水を利用した玉川園という庭園があったことや、敷地では内藤とうがらしをはじめさまざまな農作物を栽培していた様子など、当主ならではの貴重な話を紹介。

続いて、調理ワークショップでは、内藤とうがらしを使った「五目きんぴら&菊花ご飯」と「リンゴとトウガラシ入り小豆ソースのガレット」を作り試食した。講師の宮崎里恵さん(料理研究家)は、「食材に愛着を持って調理をすると一層おいしく感じます。内藤とうがらしは見た目も鮮やかで手軽に料理に使えるので、私も自宅で栽培しています」と内藤とうがらしの魅力を伝えた。
参加した女性は、「内藤とうがらしを通して四谷地域の歴史に触れ、四谷のまちの魅力を堪能しました」と話してくれた。

四谷図書館(内藤町87)では、12月12日(水)まで内藤新宿に関するパネルや図書を展示するほか、11月17日(土)には、内藤新宿の史跡を巡るまち歩きを図書館周辺で開催することにしている。

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