東戸山小学校で防災キャンプを実施
震災を想定した避難所生活を体感

最終更新日:2012年7月23日

写真:床に敷いた段ボールの上で就寝
写真:避難訓練の様子
写真:高橋壽子前荒浜小学校長の話
7月21日~22日、東戸山小学校(戸山2‐34-2、校長:國分重隆)で、防災キャンプを実施。230名を超える児童と保護者が参加した。これは、避難所での生活を想定した訓練を行うことで、地域と学校の連携や、子どもや保護者の防災意識を高めてもらおうと、同校と同校PTA、避難所運営管理協議会が共同で企画したもの。

開会式では、中山弘子新宿区長が「今回の訓練をたくさんの“気づき”の場とし、一人一人が自分の身を守るとともに、お互いを助け合う力を身に付けられるよう願っています」とあいさつ。その後、宮城県亘理町立荒浜小学校の高橋壽子前校長が、東日本大震災時の同校の様子について、限られた数のアルミマットや教室のカーテンにくるまって夜を明かした話などを具体的に話した。
また、地震発生時の避難方法を学ぶフィールドワークや、気象に関する知識や注意すべき気象の変化などを解説する「お天気キャスター授業」のほか、避難訓練では、震度5強の地震を想定し、避難の行動を確認した。

夕食には炊き出しのアルファ米と豚汁を用意。4~6年生は実際の震災を想定して、教室と廊下の電気をつけずに暗い中で夕食をとった。児童の一人が電気をつけてトイレに入ろうとすると、「地震のときは電気はつきませんよ」と先生から指導される場面もあった。
その後、床に段ボールを敷いて就寝。児童からは普段の環境との違いに戸惑い、「なかなか眠れない」「みんなでくっついて寝ているから暑い」という声もあった。
翌22日には訓練の総括を行い、子どもの安全を守る地域と学校の連携のあり方や今後の避難所運営の課題についても考えた。

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