「夏目漱石 如月講演会」を開催
時を越えて受け継がれる心

最終更新日:2012年2月11日

写真:関川さんの講演
写真:近藤さんの朗読
写真:中山区長のあいさつ
今日11日、「夏目漱石 如月講演会」が、四谷区民ホール(内藤町87)で開催された。主催はNPO法人漱石山房(理事長:楠川邦輔)で、新宿区(区長:中山弘子)が共催した。

NPO法人漱石山房主催の講演会は、今回で10回目。毎回多くの漱石ファンで満席になる人気の講演会で、今回も約400名もの方が会場に足を運んだ。

開会にあたり中山区長は、「今日のイベントが、皆さんにとって新しい漱石の魅力の発見につながるものと期待しています」とあいさつした。

第1部は、関川夏央さん(作家)が「漱石と子規の交遊」と題して講演。「漱石の倫敦(ロンドン)体験と子規」をテーマに、ロンドン留学での漱石の気づきや作品への反映、正岡子規との交遊から文学に携わる過程を語った。また、漱石のユーモアのセンスを、残した俳句を通して紹介するなど、会場の笑いを誘った。

第2部は、寺田寅彦作の「夏目漱石先生の追憶」を近藤美矩さん(元TBSアナウンサー)が朗読。作者の漱石との出会いから死に至るまでの回想を情感豊かに読み上げた。

また、落語家の柳家権太楼さんが、三代目柳家小さんの落語「漱石が愛した落語」を披露。互いに尊敬し合う友人であった正岡子規との交流、弟子である寺田寅彦の回想、好んで聞いた落語と、さまざまな視点から漱石の魅力に迫るイベントとなった。

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