新宿西戸山中で道徳の授業「3.11を忘れない」を実施

最終更新日:2012年1月30日

写真:ゲストティーチャーの中藤隊長
写真:2年B組の授業
写真:2年C組の授業
1月30日、新宿西戸山中学校(百人町4-3-1、校長:新藤久典)で、防災教育補助教材「3.11を忘れない」を活用した道徳の授業が行われた。

「3.11を忘れない」は、「まずは自分の命を守り、次に身近な人を助け、さらに地域に貢献できる人材を育成する」ことを目的に、東京都教育委員会が作成した副読本。震災直後の被災地の様子をはじめ、被災地の子どもたちの作文や、救助活動を行った方のメッセージなどが掲載されている。
この日は、2年生3クラスがそれぞれテーマを設けて授業を実施。その様子は、都内全区市町村の教育委員会担当者に公開された。

2年C組のテーマは、「勇気・希望を持ってやり抜く強い意志」。
震災直後から気仙沼市に入り、消火活動と人命救助に力を注いだ、新宿消防署特別救助隊の中藤克哉隊長をゲストティーチャーに迎え、自らの危険を顧みず、人命救助に果敢に挑むハイパーレスキュー隊について学んだ。
まず、中藤隊長がハイパーレスキュー隊員になるまでの過酷な訓練を紹介。生徒たちは、過酷な試練に耐え抜いてでもハイパーレスキューを志願する隊員の思いや願いを想像し、「この仕事に誇りを持っているからこそ乗り越えられたのではないか」「救った人の笑顔が見たいからではないか。一方で、救えなかった人への後悔があるからではないか」などと意見交換していた。
最後に、中藤隊長が「皆さんも3.11でたくさんのことを学び、一人一人が何かしてあげたいと思ったことでしょう。仕事は楽しいことばかりではなく、辛く厳しいことも多いです。『耐える』ことも忘れず、いろいろなことを学んでいってください」と生徒にエールを贈った。

このほか、A組は「感謝して生きる心」を、B組は「世界の中の日本人としての自覚」をテーマに授業を行った。
B組では、「海外メディアが伝えた東日本大震災」という資料をもとに、世界が捉えた日本人像をグループで話し合った。生徒は、「日本人は自分のことと同じように他の人のことを考えられる」「感謝や譲り合いの精神を大切にし、冷静でモラルがあるよね」など活発に意見を交わしていた。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 教育委員会事務局-教育指導課
指導係 電話03-5273-3084