(音声読み上げ用)ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン 4-[1]

最終更新日:2011年9月13日

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3 ユニバーサルデザインのまちづくりの推進

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 ユニバーサルデザインのまちづくりとは、さまざまな人々が利用することに配慮した都市空間づくりを進め、誰もがまちを移動しやすく、利用しやすく、わかりやすくすることです。そのためには、つかいてである利用者や居住者、そして、つくりてである設計者や事業者、道路・公園・建築物等の管理者および行政などが、協働してまちづくりに取り組むことが必要です。
 つかいてやつくりて、行政、NPO、関係する市民団体等が、それぞれの立場でまちづくりの役割を担い、協働のプロセスのなかで本ガイドラインを活用していくことで、多様な主体が参加するユニバーサルデザインのまちづくりを推進していきます。

○多様な主体の参加を促す、協働のまちづくりの推進

<つかいてである利用者、居住者の役割> 
・役割1 まちを利用するさまざまな人々についての理解を深め、さまざまな人々の移動や利用などの行動の妨げにならないように配慮することが必要です。例えば、自転車を放置しないようにすることで、まちの移動や利用がしやすくなります。また、困っている人には積極的に声をかけたり、支援するように努めることが必要です。
・役割2、 つかいての視点から「気づいたこと カッコ 気づき) 」をつくりてや行政等に発信することが必要です。これにより、当事者の意見を個別の計画や本ガイドラインの見直し等へ反映することができ、ユニバーサルデザインのまちづくりが推進されます。
・役割3 まちづくりに関する地域の課題に対しての改善方策やルールを検討する際に、本ガイドラインの考え方や方策を参考とし、さまざまな人々にとって移動しやすく、利用しやすく、わかりやすくすることが求められます。その際には、必要に応じて行政、NPO、関係する市民団体等に相談し、アドバイスや支援を受けながら、よりよい取組とすることが必要です。

<つくりてである設計者、事業者、道路・公園・建築物等の管理者の役割>
・役割1 つくりては、ユニバーサルデザインを基本とした計画・せこう・管理運営等に努めることが求められます。そのためには、まちを利用するさまざまな人々についての理解を深め、本ガイドラインを参考に、つかいての視点に立って計画等を進めることが必要です。
・役割2 道路・公園・建築物など、それぞれをつなぐ空間づくりを重視し、地域全体の移動等の連続性の確保 カッコ シームレス化 )を目指すために、本ガイドラインの考え方や方策を参考に、計画等を進めることが必要です。
・役割3 道路・公園・建築物をはじめ、トイレや駐輪場などの施設についても、法令等の整備基準を満足するだけでなく、つかいての視点からの気づきを大切にした、移動しやすく、利用しやすい配置計画や運営に工夫を重ねることが必要です。
・役割4 まちを利用するさまざまな人々についての理解を深め、さまざまな人々の移動や利用などの行動に配慮した計画・せこう・管理運営等を実施するために、従業員等の研修や教育が必要です。
・役割5 誰もが移動しやすく、利用しやすく、わかりやすい施設とするため、必要に応じて計画・せこうの段階で、つかいて、特に高齢者や障害者等へのヒアリング等の実施や行政等への相談を行うことが必要です。
・役割6 大規模な開発等の場合は、専門家や、つかいての意見を把握するための機会を設けることが重要です。また、計画・せこうの段階で、実際に現地を点検したり、模型による検証をするなど、ユニバーサルデザインを踏まえた内容となっているか、チェックをすることが必要です。
・役割7 施設整備による改善ではユニバーサルデザインのまちづくりに対応しきれない部分があり、声かけや人によるサポート、例えばサービススタッフやコンシェルジュの配置などを充実することが必要です。

<行政等の役割>
・役割1 計画・せこう・管理運営等にあたり、本ガイドラインに基づき、より良い取組となるように工夫を重ね、望まれるまちの姿の実現を目指します。また、計画・せこうの段階でつかいて側が意見を伝えられる仕組みなどを検討し、当事者の参加を進めます。
・役割2 複数の事業者や所管をまたぐ取組に対し、移動・利用・情報の連続性確保 カッコ シームレス化 )を図るため、本ガイドラインを活用して、つかいての視点に立った調整を図るなど、必要な措置を講じます。
・役割3 事業実施の際の届出・手続きの際に、本ガイドラインに沿ってさまざまな人々が利用できる計画になっているかをチェックします。改善が必要な場合は事業者等に協力を要請し、より良い計画へ誘導します。
・役割4 区民や事業者等からの提案や要望を受け、まちの改善方策を検討するとともに、本ガイドラインや行政計画を、より良く(スパイラルアップ)することとします。
・役割5 まちを利用するさまざまな人々についての理解を深め、さまざまな人々の移動や利用などの行動に配慮したユニバーサルデザインのまちづくりを推進するために、職員等の研修や教育が必要です。
・役割6 大規模な施設だけでなく、日常生活上の利便施設である小規模な物販店や診療所、飲食店などについても、ユニバーサルデザインの普及・啓発を行い、誰もが利用できる出入り口、通路、トイレ等への改善の促進を図ります。

<協働による取組>
・役割1 つかいて、つくりて、および行政等は、ユニバーサルデザインへの理解を深め、高齢者、障害者、子ども連れの人や妊娠中の人などの行動に対して、配慮できる心を育みます。
・役割2 NPOや関係する市民団体は、望まれるまちの姿を実現するために、つかいて、つくりて、行政等と連携して、それぞれの専門的な見地から、まちづくりへの意見やアドバイス等を行うことが必要です。
・役割3 地区計画やまちづくり協定等の策定を目指した検討、大規模な再開発事業などでは、つかいて、つくりて、行政等がそれぞれの視点から意見を出し合う場を設け、より良い計画となるように工夫を重ねることが必要です。
・役割4 エリアマネジメントに取り組む際は、積極的にユニバーサルデザインの視点を取り入れることが求められます。そのためには、関係する主体が連携して、本ガイドラインを活用した継続的な地域課題の改善をめざすことが必要です。
・役割5 ユニバーサルデザインの普及・啓発や教育活動を推進します。

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○図 「協働のまちづくりを進めるための多様な主体の役割と関わり」のイメージ図が入っています。
(図の説明) 前記の、つかいて、つくりて、行政等の役割と、それぞれの相互の関わり合いを、図によりイメージ化しています。(図の説明は終わりです)

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<着実な推進のために>
 現状では、ユニバーサルデザインのまちづくりに取り組む区民や事業者は、配慮や工夫をしたい内容に応じて区の複数の担当課と相談・調整をする必要があり、多くの労力などを費やしています。
 そのため、ユニバーサルデザインのまちづくりに関する事項をワンストップで対応できる窓口を設ける等、取組を支援、推進するために必要な措置を検討していきます。相談等の内容によっては、必要に応じて学識経験者やNPO、関係する市民団体等のアドバイスが受けられる仕組みの創設等についても検討していきます。
 また、つかいて側からの施設の使いにくさや気づきなどについて、情報を収集・蓄積し、改善事例や改善すべき事例など、まちの改善につながるさまざまな情報を提供する仕組みについて検討していきます。
○図 「ユニバーサルデザインまちづくりを推進する仕組みの例」が入っています。
(図の説明) ユニバーサルデザインまちづくりに取り組む区民・事業者などに対応するため、ユニバーサルデザインまちづくり相談窓口を設置した場合の推進体制の例を、図によりイメージ化しています。(図の説明は終わりです)

《3 ユニバーサルデザインのまちづくりの推進》は終わりです。

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本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227

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