(音声読み上げ用)ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン 3-2-1-2

最終更新日:2012年3月9日

基本目標1 誰もが自由に歩ける都市空間づくり-2

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基本目標1 「誰もが自由に歩ける都市空間づくり」に関する
取組2は、さまざまな歩行者のために十分な空間を確保し、ゆったりと歩けるようにする 《歩行空間の充実》、です。
さまざまな人々が、新宿のまちをゆったりと歩けるように、車中心の道路の機能を見直し、歩道を狭める要因を取り除くことなどにより、歩行者がゆったりと過ごせる空間をつくる必要があります。
また、身近で環境に優しい交通手段である自転車の 通行環境の整備や 駐輪対策、共同利用などの総合的な対策により、自転車の適正利用を推進する必要があります。
【タイトル】
取組2 《歩行空間の充実》に関する◆まちの現状と課題
○多くの人が安全で快適に歩くための歩行空間が十分ではない場所があります。
○地下への出入口や放置自転車によって歩道が狭くなり混雑し、歩きにくい場所があります。
○道路空間の多くが、自動車の交通のための空間として使われています。
以下に具体例をあげて説明します。
【現状1】 ○歩きにくい歩道
駅周辺の歩道は、地下街出入口やバス停、歩道上の放置自転車、自動二輪車の駐輪区画等が 歩道の幅を狭めています。歩道の幅が十分に確保されていないと、車いす使用者や視覚障害者等をはじめ、一般の通行人にとっても、通行しにくい状況になります。
(写真1の説明) 歩道の写真が入っています。 この場所は、地下鉄出入口が歩道にあるため、歩道の通行できる幅が狭くなり、部分的に混雑する場所となっています。
(写真2の説明) 歩道の写真が入っています。 この場所は、歩道上に自転車や自動二輪車が駐輪しているため、歩道の幅が狭められ、人の通行が混雑する場所になっています。 (写真の説明は終りです。)
【現状2】 ○放置自転車と駐輪場
商業施設などを訪れる自転車利用者が、自転車を歩道上に放置してしまい、歩道の幅が狭められています。 多くの商業施設は駐輪場が設置されていますが、利用案内が無く 入り口が分かりにくい場合や 駐輪場が上層階に設けられているため エレベーターを利用しなければならないなど、使いにくい状況も見られます。
(写真1の説明) 違法駐輪の多い歩道の写真が入っています。 近接して民間施設の駐輪場があっても あまり利用されず、広い歩道の違法駐輪が多く、歩行者の通行スペースが狭められ混雑しています。
(写真2の説明) 民間施設の駐輪場の写真が入っています。商業ビルの駐輪場は 屋上階などに設置されている場合が多く 利用しにくいため、利用者が少なくなっています。 (写真の説明は終りです。)
【現状3】 ○自動車が優先されている道路の利用
駅周辺には車が集中するため 車道が広くつくられ、歩道の幅は十分に確保されていない場合があります。その狭い歩道を多くの歩行者が通行するため、高齢者や車いす使用者などには、安全な通行ができる空間とはいいがたい状況になっている場所もあります。
(写真1の説明) 駅周辺の道路の写真が入っています。 駅周辺には車が集中するため 車道が広くつくられ、歩道はゆったりとした空間となっていない場合が多く見られます。
(写真2の説明) 新宿駅西口前のロータリーの写真が入っています。 駅前空間の多くがロータリーなどの自動車専用空間として使われています。 (写真の説明は終りです。)

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【タイトル】
取組2 《歩行空間の充実》に関する◆望まれるまちの姿 (課題を解決するための取組の方向性)
○自動車交通を抑制し、さまざまな人々がゆったり歩ける歩行空間の確保
○沿道の建築物との連携による、ゆとりある歩行空間の確保
○放置自転車や地下道出入口など歩道を狭める要因を取り除く工夫による、ゆったりとした歩行空間の確保
○工事中においてもさまざまな人々が安全に通行できる歩行空間の確保
○自転車の総合的な対策による、身近で環境に優しい自転車の利用促進
以下に具体例をあげて説明します。
【改善の提案1】 ○自動車を抑制し、ゆったりとした歩行空間を確保するために
歩行者の通行量が多い路線では 車の交通を抑制して 歩行者の十分な空間を確保し、歩行者中心の歩いて楽しい空間を確保することが必要です。
(写真の説明)歌舞伎町花道通りの写真が入っています。 歩道を部分的に広くし、車道幅等に変化をつけるなど、道路空間のつくりを工夫して、違法駐車の解消と スピードの出しにくい道路形態としたことにより、安全な歩行空間を確保しています。 (写真の説明は終りです。)
【改善の提案2】 ○沿道建築物との連携により、ゆとりある歩行空間を確保するために
道路と建築物との間の 歩行者が自由に通行できる空地を活用し、広くて歩きやすい歩行空間を確保することが必要です。
(写真1の説明) 西新宿の区道の写真が入っています。歩道と道路沿いの敷地の空間を一体的に整備することで、ゆったりとした歩行空間を作り出すことができます。
(写真2の説明) 四季の路から区役所通りへ通り抜けられる通路がある建物の写真が入っています。歩行者の回遊性を高めるため、建物の向こう側の道路に通り抜けができる通路を確保しています。また、歩行者の回遊性を高めながら、店舗などへ通行人を引き入れる効果もあります。 (写真の説明は終りです。)
(図の説明) 若葉地区地区計画に定める建物の壁面後の図が入っています。 建築物の壁面の位置の制限を 地区のルールとして定めることで、建替え時に 道路と民地の一部をあわせて、ゆったりとした歩行空間をつくり出すことができます。 (図の説明は終りです。)
以下は、□まちをよりよくするための取組例です。
【例】 ○車両の時間帯通行規制による歩行空間の確保
歩行者の多い道路では、車両の通行を規制する時間帯や曜日など設け、歩行者専用とすることで、安心して散策やショッピングを楽しむことができる 安全で快適な空間をつくり出すことができます。
(写真の説明) 新宿通りの歩行者天国の写真が入っています。 日曜・休日等に車両の通行を規制して、道路を歩行者天国として利用することで、街のにぎわいやゆったりと過ごせる空間を生み出しています。 (写真の説明は終りです。)

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前ページに続き、取組2 《歩行空間の充実》に関する◆望まれるまちの姿 (課題を解決するための取組の方向性)です。
【改善の提案3】 ○駐輪場を利用しやすくし、歩道の幅を狭める放置自転車を削減するために
駐輪場を利用者が使いやすい場所に設置するとともに、わかりやすい案内を行うことにより、歩道上の放置自転車を減らしていく必要があります。
(写真の説明) 駐輪場の写真が入っています。駐輪場は、外から利用しやすい場所に設置し わかりやすい案内を行うことで 利用率があがり、放置自転車を減らすことができます。 (写真の説明は終りです。)
以下は、 □まちをよりよくするための取組例です。
【改善の提案4】 ○見つけやすい駐輪場とするための案内表示の色やデザインの工夫
(写真の説明) 福岡市天神にある駐輪場の写真が入っています。公共側と民間事業者が共同で放置自転車対策に取り組み、デパートの地下に駐輪場を設置しています。 駐輪場の入口は、色や大きさ、デザインなどに工夫をして、まちのなかでもすぐに目に付き、見つけやすいサインとすることで、利用されやすくなります。 (写真の説明は終りです。)
【改善の提案5】 ○地下道出入口など 歩道を狭める要因を取り除くために
沿道の建築物の建替えにあわせて、地下道入口などを建築物内に取り込むことを誘導し、歩行空間の広がりを維持・ 改善する工夫が必要です。
(写真と図の説明) ゆったりした歩行空間を確保できた歩道と沿道建物の写真と 説明図が入っています。
写真の建物は 地下鉄出入口を沿道建物内に取り込んだことで、建物前の歩行空間が ゆったりと確保できています。 説明図は、地下鉄出入口を沿道建物内に取り込んだ場合の平面図が入っています。(写真と図の説明は終りです。)
【改善の提案6】 ○工事中でも、高齢者や障害者が安全に通行できる歩行空間を確保するために
新宿のまちでは、建築物の建替えや道路の整備・維持補修などで多くの工事が行われています。工事中でも安全な歩行空間を確保するためには、次のようなことが必要です。
・車いすでも通行しやすい幅の確保
・仮設の視覚障害者誘導用ブロックの連続性確保
・わかりやすい迂回路の案内 等
(図の説明) 工事中でも 車いすの通行が安全にできるために必要な歩道幅を 図により説明しています。車いす同士のすれちがいには2m幅、車いすと人のすれちがいには1.5mの幅が必要です。また、車いすが回転するためには 直径1.5mのスペースが必要です。[出典:東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル(平成21年版)] (図の説明は終りです。)
【改善の提案7】 ○自転車・歩行者の通行しやすい環境を確保するために
自転車の専用通行帯 (自転車レーンといいます。) などの設置を検討し、自転車と歩行者にとって安全で快適な通行環境をつくる必要があります。
(写真1の説明) JR大森駅周辺に設置されている 自転車レーンの写真が入っています。 自転車レーンを設置することで 歩行者と自転車を分離することができ、安全性を高めることができます。
(写真2の説明) 岡山県岡山市の商店街の写真が入っています。 歩行者の多い繁華街や商店街では、自転車を押して歩く配慮をすることで、歩行者と自転車が安全に通行できる、ということの社会実験をしています。 (写真の説明は終りです。)
【改善の提案8】 ○自転車利用の利便性を高めるために
駅周辺の利用しやすい駐輪場の確保や 大規模建築物と協働した駐輪場利用を促進し、自転車利用の利便性を高める必要があります。
(写真1の説明) 新宿区役所に隣接する道路の写真が入っています。 自動車交通の少ない道路の一部を路上駐輪施設をとして利用することで、周辺の違法駐輪を減らしています。
(写真2の説明) 新宿駅新南口の自動二輪車用駐車場の写真が入っています。 自動二輪車の駐車場は不足しているため、道路への駐輪が多くなっています。その対策として、自動二輪車用駐車場を作ることで、周辺道路での駐輪を減らすことができます。
(写真3の説明) 省スペース型駐輪システム体験イベントが写っている写真が入っています。 駐輪スペースの効率化のため、折りたたみ自転車とロッカーを組み合わせることにより、少ないスペースでの駐輪が可能になります。 (写真の説明は終わりです。)
【改善の提案9】 ○自転車利用を誘導するために
自転車の共同利用等 (自転車シェアリングといいます。) を推進し、環境負荷の少ない自転車の利用を誘導することが必要です。 特に大規模なマンション等では、自転車シェアリングを導入した場合は、駐輪場の省スペース化と利用効率の向上が可能です。
(図の説明) 自転車シェアリングの管理装置等を備えた自転車置き場のイラストが入っています。(図の説明は終りです。)
以下は、□まちをよりよくするための取組例 「自転車利用ルールの遵守」です。
自転車を安全に利用するためには、利用者一人ひとりが 自転車安全利用5則や 自転車駐輪のルールを守ることが必要です。
自転車安全利用5則とは、[1] 自転車は車道が原則、歩道は例外、[2] 車道は左側を通行、[3] 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行、[4] 安全ルールを守る、[5] 子どもはヘルメットを着用、の5つです。 (平成19年7月10日内閣府交通対策本部決定)
新宿区では、PTAの集まりや地域の婦人会、町会、グループ、学校などに出向き 交通安全意識の普及・ 啓発を行っています。
【取組2の説明を終わります】

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本ページに関するお問い合わせ

新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843 FAX 03-3209-9227

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