定例記者会見(令和6年第3回区議会定例会)区長説明要旨
最終更新日:2024年9月10日
この発言要旨は、令和6年9月10日(火曜)14時から行われた記者会見における区長説明の要旨を掲載しているものです。当日配布資料もダウンロードできます。
【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。
記者会見の様子は、動画でご覧いただけます。
【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。
- 区長記者会見動画
記者会見の様子は、動画でご覧いただけます。
皆さまにはお忙しい中をご出席いただき、ありがとうございます。
本日は、最近の区政の動きについてご説明するとともに、今月19日から10月16日までの日程により開かれます、「令和6年第3回区議会定例会」の議案等についてご説明申し上げ、区政への一層のご理解を賜りたく、お集まりいただきました。
それでは、資料に沿ってご説明いたします。
お手元の『参考資料1』をご覧ください。
ふるさと納税
『ふるさと納税』についてです。
区では、令和5年10月からふるさと納税返礼品を導入し、返礼品をきっかけに区の魅力の発信を行うとともに、多くの方に区を訪れていただくことで地域経済の活性化を図っています。
令和6年10月からは新宿区と縁(ゆかり)のあるゴジラとのコラボレーションを開始します。区の地場産業である染色業、印刷・製本関連業の皆さまと企画した返礼品など、魅力あるコラボ返礼品をご用意します。どうぞご期待ください。
また、昨年度ご好評いただいた「JR新宿駅長プレミアム体験プラン」をはじめとした新宿区ならではの返礼品を、多数ご用意しています。皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
一方で、ふるさと納税制度の問題点についても触れさせていただきたいと思います。ふるさと納税の影響により区の特別区民税の減収額は年々増加しています。令和5年度の減収額は約39億円となりました。この金額は、区が今年度から開始している公立・私立小中学校の学校給食無償化に必要な経費の約3年分にあたります。
地方交付税不交付団体である特別区は、ふるさと納税制度による減収分に対して国からの補填がないため、減収額はそのまま行政サービスの低下につながってしまいます。
また、ふるさと納税で多くのご寄附をいただいても、返礼品代や仲介業者への手数料が寄附額の50%におよびますので、本来であれば自治体の行政サービスに使える税金が、半分程度になってしまうことも問題であると考えています。
区も毎年ふるさと納税制度の見直しについて要望を行ってまいりました。制度に対し、総務省も問題意識を持っており、ポイントを付与する仲介サイトを通じた寄附金の募集を来年10月から禁止することにしました。これは前進した点だと思っています。とはいえ、制度本来の趣旨を逸脱した運用が継続することについては変わりありませんので、引き続き、区長会として訴えていきたいと思います。
ふるさと納税を取り扱う事業者として、外資系企業の参入の報道がありましたが、全国市長会関東支部の総会・役員会でもこの点についてどのようにあるべきか、質問がでました。このことについては、東京の自治体だけでなく、関東の他の市も問題意識をもっています。
区は、引続き、ふるさと納税制度の抜本的な見直しを求めてまいります。
次に『参考資料2』をご覧ください。
新宿駅周辺地域の安全で秩序ある環境の確保に関する条例
『新宿駅周辺地域の安全で秩序ある環境の確保に関する条例』についてです。
この条例は、ハロウィン時期の新宿駅周辺地域での路上飲酒を制限し、迷惑行為や来街者の過度な集中による事故等を防止することを目的に制定しました。
8月1日には、地域団体、事業者、行政機関と協議会を開催し、路上飲酒の制限時間を10月31日午後5時から
11月1日午前5時までの間に決定しました。
当日は、区職員によるパトロールや委託警備員による滞留防止対策を実施します。
また、路上飲酒の制限区域内にあるコンビニや酒類販売店に、酒類の販売を自粛するよう要請します。
来街者の皆さまが、法令を遵守したうえで、事故なく楽しく過ごせるよう取り組んでまいります。
次に、『参考資料3―1』をご覧ください。
地域の活動拠点「地域センターのお祭りをご紹介します」
『地域の活動拠点「地域センター」のお祭り』についてです。
新宿区内には、地域の活動拠点である地域センターが
10か所あり、秋から春にかけ、さまざまなお祭りが開催されます。
参考資料3-1と参考資料3-2では、神田川親水テラスを開放する戸塚地域センターまつりや、開館30周年を迎える新宿かしわまつり等、各お祭りの特色を掲載しています。
日頃、地域センターを利用している活動団体の発表会や物産展、ワークショップ、模擬店など、子どもから大人まで笑顔になれる楽しいイベントを実施します。
地元町会やPTAのほか、地域ボランティアや大学との連携など、地域一体となってお祭りを盛り上げます。
地域センターのお祭りにぜひ足を運んでいただき、地域の方々とのつながりを深めるとともに、地域の魅力や活気を感じていただければと思います。
次に、『参考資料4』をご覧ください。
大久保のまちづくり ~混雑・環境対策の推進~
『大久保のまちづくり』についてです。
大久保通り周辺では、来街者が増加し、店舗前の滞留による通行の妨げや、騒音、ごみのポイ捨てなどの問題が生じています。
このため、区民が暮らしやすく、来街者も快適に過ごせるまちを目指し、官民一体となって対策に取り組んでいます。
クリーン活動の実施や店舗へのゴミ箱の設置依頼等により、ポイ捨ての削減に努めているほか、西大久保公園にミスト付きの飲食・休憩スペースを設置し、路上混雑の緩和を図っています。
また、新大久保ルールを記載した啓発物品を配布し、商店街等と協力してルールの普及啓発に努めています。
シルバーウィーク期間は、来街者による歩道上の混雑・事故を防止するため、雑踏警備を実施します。
こうした取り組みにより、引き続き、「暮らしやすく快適に過ごせる大久保のまちづくり」を推進してまいります。
次に、『参考資料5』をご覧ください。
新宿のスポーツの秋
『新宿のスポーツの秋』についてです。
パリ2024オリンピック・パラリンピックは、私たちに多くの勇気と感動を与えてくれました。スポーツに親しむ機運が高まる中、区では、区民の皆さまにオリンピック・パラリンピック種目の体験機会を提供し、障害のあるなしに関わらず、誰もが気軽にスポーツを楽しめる環境づくりを推進します。
資料左側をご覧ください。
子ども・成人向けスポーツ体験では、講師にオリンピアン・パラリンピアン等のアスリートを招き、子どもから高齢者まで、個々の目的やライフステージに応じて多様なスポーツを親しめる機会を創出します。
資料右側をご覧ください。
障害者向け運動教室では、障害のあるなしに関わらず、地域の中で継続的にスポーツを行う環境の充実を目的に、クリアソン新宿と連携した運動教室を10月から実施します。
パラスポーツ体験会では、パラスポーツ団体と連携し、パラスポーツ体験会を実施します。開催にあたっては、ボランティアの育成に取り組み、誰もがスポーツに参画する環境を整備していきます。
次に、『参考資料6』をご覧ください。
「新宿区スポーツ栄誉賞」受賞者決定について
『新宿区スポーツ栄誉賞 受賞者決定』についてです。
区では、スポーツ分野において顕著な功績をおさめ、新宿区におけるスポーツ振興に寄与した方に対し、「新宿区スポーツ栄誉賞」を授与しています。平成28年から5名の方に授与しており、新たに、牧野紘子選手を受賞者に決定しました。
牧野紘子選手は、新宿区立津久戸小学校の卒業生で、パリ2024オリンピックにおいて、2種目に出場しました。地元の箪笥町地域ではパブリックビューイングを開催し、パリへ声援を届けました。地元出身者の活躍を応援することで、区民のスポーツへの関心が高まりました。表彰式は10月に新宿コズミックスポーツセンターで行う予定です。
また、令和3年に受賞された、髙桑早生選手もパリ2024パラリンピックに出場し、4度目のパラリンピックで活躍されています。
今後も新宿区ゆかりの選手が世界の舞台で活躍され、その姿が、子どもたちに勇気や夢を与え続けてくれることを期待します。
次に、『参考資料7』をご覧ください。
第43回 大新宿区まつりの開催
『第43回 大新宿区まつりの開催』についてです。
43回目となる大新宿区まつりは、戸山公園で開催する「ふれあいフェスタ」と新宿駅周辺等で開催する「新宿まちフェス」の2つのメインイベントに、区内全域で開催される32の協賛イベントを合わせて、10月1日から31日まで開催します。
「ふれあいフェスタ2024」は戸山公園で10月20日に開催します。新宿区の関係団体によるブース出展やステージパフォーマンスのほか、世界と新宿のグルメフェアやミニSLなど子どもから大人まで楽しめる企画を用意しています。
また、友好都市・長野県伊那市や、復興支援として福島のブース出展による特産品販売も行います。
「新宿まちフェス2024」は、来街者が新宿のまちの魅力を満喫できるイベントとして、10月26日から開催します。年齢・性別・国籍等の垣根を越えて一体となれるダンスを提供する「POWER of DANCE(パワー オブ ダンス)」や「開運周遊ラリー」、「アニメシネマin新宿まちフェス」等のほか、新宿を代表する企業等によるワークショップやコラボレーション企画を行います。
これらのイベントが一体となって、まちのにぎわいを創出します。
次に、『参考資料8』をご覧ください。
とうきょう すくわくプログラム推進事業の導入
『とうきょう すくわくプログラム推進事業の導入』についてです。
区では、令和7年度からの本格実施に向けて、希望する私立保育施設と区立幼稚園で令和6年10月より「とうきょう すくわくプログラム推進事業」を先行実施します。
この事業は、幼稚園や保育所等の環境や強みを活かしながら、各園が選択するテーマに沿って、乳幼児の興味・関心に応じた探究活動を実践することにより、子どもの非認知能力の向上など、乳幼児の成長・発達をサポートするものです。
各園における新たな取り組みに対する環境の整備や、各分野における外部の専門家等の活用により、先進的な取り組みの実現を目指し、幼児教育・保育全体の充実を図ります。
次に、『参考資料9』をご覧ください。
新型コロナワクチン・インフルエンザワクチンの接種について
『新型コロナワクチン・インフルエンザワクチンの接種』についてです。
令和6年10月1日から、新型コロナワクチン及びインフルエンザワクチンの定期接種が始まります。区では、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者や、60歳から64歳の方のうち、資料に記載の要件に該当する方へ補助を実施し、費用の負担を軽減します。また、インフルエンザワクチンの任意接種についても、13歳未満の方等、一部の対象者へ接種費用の補助を行います。
新型コロナワクチンの接種期間は3月31日まで、インフルエンザワクチンの接種期間は1月31日までとしており、定期接種の対象者には9月下旬に予診票を送付し、お知らせします。
次に、『参考資料10』をご覧ください。
新宿中央公園の魅力向上
『新宿中央公園の魅力向上』についてです。
区では、区立公園で最大の面積を誇る新宿中央公園を、「憩い」と「賑わい」のセントラルパークとして、誰もが愛着を持って利用できる公園となるよう、魅力向上に取り組んでいます。
令和6年度から7年度にかけては、四季を通じて花などの魅力を感じられる「花のもり」を整備します。花や紅葉など植物の多彩な魅力を活かした空間整備やユニバーサルデザインの推進などを実施し、公園の新たな魅力を創出します。
また、乳幼児専用の遊び場やインクルーシブ遊具などを備え、多くの利用者で賑わう「ちびっこ広場」の魅力をさらに高めるため、授乳や着替え等に利用できる「乳幼児等休憩施設」を設置し、公園のさらなる利便性の向上を図ります。
次に、『参考資料11』をご覧ください。
江戸川橋通りと早大通りの道路改良工事
『江戸川橋通りと早大通りの道路改良工事』についてです。
区では、誰もが安全で快適に通行できる道路空間を確保するために道路改良工事を実施しています。
江戸川橋通りでは、歩道のバリアフリー化と劣化した車道舗装を改善するため、歩道の拡幅工事や車道舗装の改修工事を、令和6年度から9年度のまでの4か年計画で行います。
また、早大通りでは、車道の一部にたわみ等が発生していたため、バスなどが安全に通行できるよう、車道舗装の改修工事を令和4年度から8年度までの5か年計画で進めています。今年度は第3)期の工事として、山吹町地内の約210メートルについて、整備を進めてまいります。
次に、『参考資料12』をご覧ください。
新宿環境アクションポイントアプリの導入
『新宿環境アクションポイントアプリの導入』についてです。
区では、持続可能な社会の実現をめざすため、電力使用量の削減やフードドライブとして食品を提供するなど、環境に配慮した行動をポイントとして貯める「新宿エコ自慢ポイント」を、平成20年度から実施してきました。
令和6年10月からは、この「新宿エコ自慢ポイント」を「新宿環境アクションポイント」として名称を変更するとともに、新たにアプリ版を導入します。新規登録やポイント付与手続きについて、利用者の利便性が向上するほか、より多くの方にご参加いただけるよう、ポイントを付与する行動や景品を増やします。
こうした取り組みを通じて、引き続き、区民の皆さまの環境に配慮した行動を後押ししてまいります。
次に、『参考資料13』をご覧ください。
西新宿五丁目中央南地区のまちづくり
『西新宿五丁目中央南地区のまちづくり』についてです。
区は、新宿の高度防災都市化の実現に向けて、地元まちづくり組織との協働によるまちづくりを進めてきました。
この地区は行き止まり道路や老朽化した木造住宅が存在し、防災上の課題を抱えていました。そのため、今回の再開発では、木造住宅の密集を解消するとともに、一時滞在施設や防災倉庫を整備する等、防災機能を強化します。
また、歩道の整備や無電柱化を図り、安全で快適な歩行者空間を確保するほか、基準を上回る緑化や省エネ設備の導入により、CO2排出量を削減し、環境に配慮したまちづくりを推進します。
次に、『参考資料14』をご覧ください。
海外友好都市ギリシャ・レフカダ市との交流について
『海外友好都市ギリシャ・レフカダ市との交流について』です。
新宿区は、ギリシャ・レフカダ市と、友好協定を結んでいます。
これは、明治時代の文学者、小泉八雲が、レフカダ市に生まれ、新宿区でこの世を去ったという関係をもとに、相互に交流を重ねてきたことがきっかけとなっています。
新宿区とレフカダ市の友好関係をさらに深めていくため、10月にレフカダ市長等を招き、小泉八雲への思いを共有する機会や、日本の文化に触れていただく機会を設けることを予定しています。また、新宿区の風情ある街並みや、繁華街の活気を実感していただきます。
こうした交流事業を通して、新宿区とレフカダ市の絆をさらに深めていきます。
令和5年度決算概要について
それでは、続いて今議会に提案する議案等の主なものについてご説明します。
まず、はじめに認定第1号から第4号までの、令和5年度決算の概要についてご説明します。
お手元の『定例記者会見資料』をご覧ください。
歳入面では、国庫支出金や繰越金などが減となったものの、特別区税、都支出金などが増となったことから、歳入総額は、前年度と比較して3.5%、62億円増の1,830億9,619万2千円となっています。
歳出面では、物件費や人件費などが減となったものの、扶助費や補助費等、繰出金などが増となったことから、歳出総額は前年度と比較して3.6%、62億円増の1,784億
65万9千円となっています。
令和5年度は、コロナ禍対策から物価高騰対策と、地域の社会経済活動の本格的な正常化に向けた取り組みの推進にシフトするなかで、区民生活支援、地域経済活性化支援の取り組みに、これまで区が培ってきた財政対応力の積極的な活用として、財政調整基金を大幅に取り崩すとともに、実質単年度収支については11年ぶりに赤字となりました。
また、経常収支比率については、歳入面で特別区税等の経常的一般財源の増に加えて、歳出面で制度改正による退職手当の減等により、適正水準である80.0%と改善しましたが、区の財政構造は依然として弾力性があるとは言えない状況です。
長引く物価の上昇、不安定な金融市場、長期化する海外紛争、海外景気の減速リスクなど社会経済情勢の不透明な状況が続いていますが、区は、引き続き景気動向を見極め、現下の社会経済状況の変化に的確に対応していかなければなりません。さらに、今後の社会保障関連経費や施設更新需要の増大、首都直下地震への備えなど取り組むべき課題は山積しており、総じて、区財政は予断を許さない状況であると認識しています。
こうしたなかにあっても、引き続き、区民生活や事業者にもたらす影響を踏まえ、区政を取り巻く環境の変化に対応した持続可能な区政運営を展開し、安全で安心な区民生活を支えてまいります。
補正予算概要について
次に、令和6年度10月補正予算の概要について説明いたします。
定例記者会見資料の8ページから18ページに、補正予算の概要を記載していますのでご覧ください。
この度の補正予算は、一般会計と特別会計の総額で46億4,027万5千円です。
主な経費としては、先ほどご説明しました「新型コロナウイルスワクチン予防接種費用の補助」、「すくわくプログラム推進事業」等に要する経費を計上しています。
概要については、記載のとおりです。
今定例会では、補正予算案5件、条例案等9件の議案を提出しています。
以上で、私からの説明を終わります。
今後とも、区政へのご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
本日は、最近の区政の動きについてご説明するとともに、今月19日から10月16日までの日程により開かれます、「令和6年第3回区議会定例会」の議案等についてご説明申し上げ、区政への一層のご理解を賜りたく、お集まりいただきました。
それでは、資料に沿ってご説明いたします。
お手元の『参考資料1』をご覧ください。
ふるさと納税
『ふるさと納税』についてです。
区では、令和5年10月からふるさと納税返礼品を導入し、返礼品をきっかけに区の魅力の発信を行うとともに、多くの方に区を訪れていただくことで地域経済の活性化を図っています。
令和6年10月からは新宿区と縁(ゆかり)のあるゴジラとのコラボレーションを開始します。区の地場産業である染色業、印刷・製本関連業の皆さまと企画した返礼品など、魅力あるコラボ返礼品をご用意します。どうぞご期待ください。
また、昨年度ご好評いただいた「JR新宿駅長プレミアム体験プラン」をはじめとした新宿区ならではの返礼品を、多数ご用意しています。皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
一方で、ふるさと納税制度の問題点についても触れさせていただきたいと思います。ふるさと納税の影響により区の特別区民税の減収額は年々増加しています。令和5年度の減収額は約39億円となりました。この金額は、区が今年度から開始している公立・私立小中学校の学校給食無償化に必要な経費の約3年分にあたります。
地方交付税不交付団体である特別区は、ふるさと納税制度による減収分に対して国からの補填がないため、減収額はそのまま行政サービスの低下につながってしまいます。
また、ふるさと納税で多くのご寄附をいただいても、返礼品代や仲介業者への手数料が寄附額の50%におよびますので、本来であれば自治体の行政サービスに使える税金が、半分程度になってしまうことも問題であると考えています。
区も毎年ふるさと納税制度の見直しについて要望を行ってまいりました。制度に対し、総務省も問題意識を持っており、ポイントを付与する仲介サイトを通じた寄附金の募集を来年10月から禁止することにしました。これは前進した点だと思っています。とはいえ、制度本来の趣旨を逸脱した運用が継続することについては変わりありませんので、引き続き、区長会として訴えていきたいと思います。
ふるさと納税を取り扱う事業者として、外資系企業の参入の報道がありましたが、全国市長会関東支部の総会・役員会でもこの点についてどのようにあるべきか、質問がでました。このことについては、東京の自治体だけでなく、関東の他の市も問題意識をもっています。
区は、引続き、ふるさと納税制度の抜本的な見直しを求めてまいります。
次に『参考資料2』をご覧ください。
新宿駅周辺地域の安全で秩序ある環境の確保に関する条例
『新宿駅周辺地域の安全で秩序ある環境の確保に関する条例』についてです。
この条例は、ハロウィン時期の新宿駅周辺地域での路上飲酒を制限し、迷惑行為や来街者の過度な集中による事故等を防止することを目的に制定しました。
8月1日には、地域団体、事業者、行政機関と協議会を開催し、路上飲酒の制限時間を10月31日午後5時から
11月1日午前5時までの間に決定しました。
当日は、区職員によるパトロールや委託警備員による滞留防止対策を実施します。
また、路上飲酒の制限区域内にあるコンビニや酒類販売店に、酒類の販売を自粛するよう要請します。
来街者の皆さまが、法令を遵守したうえで、事故なく楽しく過ごせるよう取り組んでまいります。
次に、『参考資料3―1』をご覧ください。
地域の活動拠点「地域センターのお祭りをご紹介します」
『地域の活動拠点「地域センター」のお祭り』についてです。
新宿区内には、地域の活動拠点である地域センターが
10か所あり、秋から春にかけ、さまざまなお祭りが開催されます。
参考資料3-1と参考資料3-2では、神田川親水テラスを開放する戸塚地域センターまつりや、開館30周年を迎える新宿かしわまつり等、各お祭りの特色を掲載しています。
日頃、地域センターを利用している活動団体の発表会や物産展、ワークショップ、模擬店など、子どもから大人まで笑顔になれる楽しいイベントを実施します。
地元町会やPTAのほか、地域ボランティアや大学との連携など、地域一体となってお祭りを盛り上げます。
地域センターのお祭りにぜひ足を運んでいただき、地域の方々とのつながりを深めるとともに、地域の魅力や活気を感じていただければと思います。
次に、『参考資料4』をご覧ください。
大久保のまちづくり ~混雑・環境対策の推進~
『大久保のまちづくり』についてです。
大久保通り周辺では、来街者が増加し、店舗前の滞留による通行の妨げや、騒音、ごみのポイ捨てなどの問題が生じています。
このため、区民が暮らしやすく、来街者も快適に過ごせるまちを目指し、官民一体となって対策に取り組んでいます。
クリーン活動の実施や店舗へのゴミ箱の設置依頼等により、ポイ捨ての削減に努めているほか、西大久保公園にミスト付きの飲食・休憩スペースを設置し、路上混雑の緩和を図っています。
また、新大久保ルールを記載した啓発物品を配布し、商店街等と協力してルールの普及啓発に努めています。
シルバーウィーク期間は、来街者による歩道上の混雑・事故を防止するため、雑踏警備を実施します。
こうした取り組みにより、引き続き、「暮らしやすく快適に過ごせる大久保のまちづくり」を推進してまいります。
次に、『参考資料5』をご覧ください。
新宿のスポーツの秋
『新宿のスポーツの秋』についてです。
パリ2024オリンピック・パラリンピックは、私たちに多くの勇気と感動を与えてくれました。スポーツに親しむ機運が高まる中、区では、区民の皆さまにオリンピック・パラリンピック種目の体験機会を提供し、障害のあるなしに関わらず、誰もが気軽にスポーツを楽しめる環境づくりを推進します。
資料左側をご覧ください。
子ども・成人向けスポーツ体験では、講師にオリンピアン・パラリンピアン等のアスリートを招き、子どもから高齢者まで、個々の目的やライフステージに応じて多様なスポーツを親しめる機会を創出します。
資料右側をご覧ください。
障害者向け運動教室では、障害のあるなしに関わらず、地域の中で継続的にスポーツを行う環境の充実を目的に、クリアソン新宿と連携した運動教室を10月から実施します。
パラスポーツ体験会では、パラスポーツ団体と連携し、パラスポーツ体験会を実施します。開催にあたっては、ボランティアの育成に取り組み、誰もがスポーツに参画する環境を整備していきます。
次に、『参考資料6』をご覧ください。
「新宿区スポーツ栄誉賞」受賞者決定について
『新宿区スポーツ栄誉賞 受賞者決定』についてです。
区では、スポーツ分野において顕著な功績をおさめ、新宿区におけるスポーツ振興に寄与した方に対し、「新宿区スポーツ栄誉賞」を授与しています。平成28年から5名の方に授与しており、新たに、牧野紘子選手を受賞者に決定しました。
牧野紘子選手は、新宿区立津久戸小学校の卒業生で、パリ2024オリンピックにおいて、2種目に出場しました。地元の箪笥町地域ではパブリックビューイングを開催し、パリへ声援を届けました。地元出身者の活躍を応援することで、区民のスポーツへの関心が高まりました。表彰式は10月に新宿コズミックスポーツセンターで行う予定です。
また、令和3年に受賞された、髙桑早生選手もパリ2024パラリンピックに出場し、4度目のパラリンピックで活躍されています。
今後も新宿区ゆかりの選手が世界の舞台で活躍され、その姿が、子どもたちに勇気や夢を与え続けてくれることを期待します。
次に、『参考資料7』をご覧ください。
第43回 大新宿区まつりの開催
『第43回 大新宿区まつりの開催』についてです。
43回目となる大新宿区まつりは、戸山公園で開催する「ふれあいフェスタ」と新宿駅周辺等で開催する「新宿まちフェス」の2つのメインイベントに、区内全域で開催される32の協賛イベントを合わせて、10月1日から31日まで開催します。
「ふれあいフェスタ2024」は戸山公園で10月20日に開催します。新宿区の関係団体によるブース出展やステージパフォーマンスのほか、世界と新宿のグルメフェアやミニSLなど子どもから大人まで楽しめる企画を用意しています。
また、友好都市・長野県伊那市や、復興支援として福島のブース出展による特産品販売も行います。
「新宿まちフェス2024」は、来街者が新宿のまちの魅力を満喫できるイベントとして、10月26日から開催します。年齢・性別・国籍等の垣根を越えて一体となれるダンスを提供する「POWER of DANCE(パワー オブ ダンス)」や「開運周遊ラリー」、「アニメシネマin新宿まちフェス」等のほか、新宿を代表する企業等によるワークショップやコラボレーション企画を行います。
これらのイベントが一体となって、まちのにぎわいを創出します。
次に、『参考資料8』をご覧ください。
とうきょう すくわくプログラム推進事業の導入
『とうきょう すくわくプログラム推進事業の導入』についてです。
区では、令和7年度からの本格実施に向けて、希望する私立保育施設と区立幼稚園で令和6年10月より「とうきょう すくわくプログラム推進事業」を先行実施します。
この事業は、幼稚園や保育所等の環境や強みを活かしながら、各園が選択するテーマに沿って、乳幼児の興味・関心に応じた探究活動を実践することにより、子どもの非認知能力の向上など、乳幼児の成長・発達をサポートするものです。
各園における新たな取り組みに対する環境の整備や、各分野における外部の専門家等の活用により、先進的な取り組みの実現を目指し、幼児教育・保育全体の充実を図ります。
次に、『参考資料9』をご覧ください。
新型コロナワクチン・インフルエンザワクチンの接種について
『新型コロナワクチン・インフルエンザワクチンの接種』についてです。
令和6年10月1日から、新型コロナワクチン及びインフルエンザワクチンの定期接種が始まります。区では、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者や、60歳から64歳の方のうち、資料に記載の要件に該当する方へ補助を実施し、費用の負担を軽減します。また、インフルエンザワクチンの任意接種についても、13歳未満の方等、一部の対象者へ接種費用の補助を行います。
新型コロナワクチンの接種期間は3月31日まで、インフルエンザワクチンの接種期間は1月31日までとしており、定期接種の対象者には9月下旬に予診票を送付し、お知らせします。
次に、『参考資料10』をご覧ください。
新宿中央公園の魅力向上
『新宿中央公園の魅力向上』についてです。
区では、区立公園で最大の面積を誇る新宿中央公園を、「憩い」と「賑わい」のセントラルパークとして、誰もが愛着を持って利用できる公園となるよう、魅力向上に取り組んでいます。
令和6年度から7年度にかけては、四季を通じて花などの魅力を感じられる「花のもり」を整備します。花や紅葉など植物の多彩な魅力を活かした空間整備やユニバーサルデザインの推進などを実施し、公園の新たな魅力を創出します。
また、乳幼児専用の遊び場やインクルーシブ遊具などを備え、多くの利用者で賑わう「ちびっこ広場」の魅力をさらに高めるため、授乳や着替え等に利用できる「乳幼児等休憩施設」を設置し、公園のさらなる利便性の向上を図ります。
次に、『参考資料11』をご覧ください。
江戸川橋通りと早大通りの道路改良工事
『江戸川橋通りと早大通りの道路改良工事』についてです。
区では、誰もが安全で快適に通行できる道路空間を確保するために道路改良工事を実施しています。
江戸川橋通りでは、歩道のバリアフリー化と劣化した車道舗装を改善するため、歩道の拡幅工事や車道舗装の改修工事を、令和6年度から9年度のまでの4か年計画で行います。
また、早大通りでは、車道の一部にたわみ等が発生していたため、バスなどが安全に通行できるよう、車道舗装の改修工事を令和4年度から8年度までの5か年計画で進めています。今年度は第3)期の工事として、山吹町地内の約210メートルについて、整備を進めてまいります。
次に、『参考資料12』をご覧ください。
新宿環境アクションポイントアプリの導入
『新宿環境アクションポイントアプリの導入』についてです。
区では、持続可能な社会の実現をめざすため、電力使用量の削減やフードドライブとして食品を提供するなど、環境に配慮した行動をポイントとして貯める「新宿エコ自慢ポイント」を、平成20年度から実施してきました。
令和6年10月からは、この「新宿エコ自慢ポイント」を「新宿環境アクションポイント」として名称を変更するとともに、新たにアプリ版を導入します。新規登録やポイント付与手続きについて、利用者の利便性が向上するほか、より多くの方にご参加いただけるよう、ポイントを付与する行動や景品を増やします。
こうした取り組みを通じて、引き続き、区民の皆さまの環境に配慮した行動を後押ししてまいります。
次に、『参考資料13』をご覧ください。
西新宿五丁目中央南地区のまちづくり
『西新宿五丁目中央南地区のまちづくり』についてです。
区は、新宿の高度防災都市化の実現に向けて、地元まちづくり組織との協働によるまちづくりを進めてきました。
この地区は行き止まり道路や老朽化した木造住宅が存在し、防災上の課題を抱えていました。そのため、今回の再開発では、木造住宅の密集を解消するとともに、一時滞在施設や防災倉庫を整備する等、防災機能を強化します。
また、歩道の整備や無電柱化を図り、安全で快適な歩行者空間を確保するほか、基準を上回る緑化や省エネ設備の導入により、CO2排出量を削減し、環境に配慮したまちづくりを推進します。
次に、『参考資料14』をご覧ください。
海外友好都市ギリシャ・レフカダ市との交流について
『海外友好都市ギリシャ・レフカダ市との交流について』です。
新宿区は、ギリシャ・レフカダ市と、友好協定を結んでいます。
これは、明治時代の文学者、小泉八雲が、レフカダ市に生まれ、新宿区でこの世を去ったという関係をもとに、相互に交流を重ねてきたことがきっかけとなっています。
新宿区とレフカダ市の友好関係をさらに深めていくため、10月にレフカダ市長等を招き、小泉八雲への思いを共有する機会や、日本の文化に触れていただく機会を設けることを予定しています。また、新宿区の風情ある街並みや、繁華街の活気を実感していただきます。
こうした交流事業を通して、新宿区とレフカダ市の絆をさらに深めていきます。
令和5年度決算概要について
それでは、続いて今議会に提案する議案等の主なものについてご説明します。
まず、はじめに認定第1号から第4号までの、令和5年度決算の概要についてご説明します。
お手元の『定例記者会見資料』をご覧ください。
歳入面では、国庫支出金や繰越金などが減となったものの、特別区税、都支出金などが増となったことから、歳入総額は、前年度と比較して3.5%、62億円増の1,830億9,619万2千円となっています。
歳出面では、物件費や人件費などが減となったものの、扶助費や補助費等、繰出金などが増となったことから、歳出総額は前年度と比較して3.6%、62億円増の1,784億
65万9千円となっています。
令和5年度は、コロナ禍対策から物価高騰対策と、地域の社会経済活動の本格的な正常化に向けた取り組みの推進にシフトするなかで、区民生活支援、地域経済活性化支援の取り組みに、これまで区が培ってきた財政対応力の積極的な活用として、財政調整基金を大幅に取り崩すとともに、実質単年度収支については11年ぶりに赤字となりました。
また、経常収支比率については、歳入面で特別区税等の経常的一般財源の増に加えて、歳出面で制度改正による退職手当の減等により、適正水準である80.0%と改善しましたが、区の財政構造は依然として弾力性があるとは言えない状況です。
長引く物価の上昇、不安定な金融市場、長期化する海外紛争、海外景気の減速リスクなど社会経済情勢の不透明な状況が続いていますが、区は、引き続き景気動向を見極め、現下の社会経済状況の変化に的確に対応していかなければなりません。さらに、今後の社会保障関連経費や施設更新需要の増大、首都直下地震への備えなど取り組むべき課題は山積しており、総じて、区財政は予断を許さない状況であると認識しています。
こうしたなかにあっても、引き続き、区民生活や事業者にもたらす影響を踏まえ、区政を取り巻く環境の変化に対応した持続可能な区政運営を展開し、安全で安心な区民生活を支えてまいります。
補正予算概要について
次に、令和6年度10月補正予算の概要について説明いたします。
定例記者会見資料の8ページから18ページに、補正予算の概要を記載していますのでご覧ください。
この度の補正予算は、一般会計と特別会計の総額で46億4,027万5千円です。
主な経費としては、先ほどご説明しました「新型コロナウイルスワクチン予防接種費用の補助」、「すくわくプログラム推進事業」等に要する経費を計上しています。
概要については、記載のとおりです。
今定例会では、補正予算案5件、条例案等9件の議案を提出しています。
以上で、私からの説明を終わります。
今後とも、区政へのご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
当日資料
- 参考資料1「ふるさと納税について」 [PDF形式:531KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料2「新宿駅周辺地域の安全で秩序ある環境の確保に関する条例」 [PDF形式:680KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料3-1「地域の活動拠点「地域センター」のお祭りを紹介」 [PDF形式:477KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料3-2「地域の活動拠点「地域センター」のお祭りを紹介」 [PDF形式:566KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料4「大久保のまちづくり」 [PDF形式:949KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料5「新宿のスポーツの秋」 [PDF形式:712KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料6「新宿区スポーツ栄誉賞受賞者決定」 [PDF形式:1.1MB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料7「第43回大新宿区まつりの開催」 [PDF形式:936KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料8「とうきょうすくわくプログラム推進事業の導入」 [PDF形式:730KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料9「新型コロナワクチン・インフルエンザワクチンの接種」 [PDF形式:695KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料10「新宿中央公園 花のもり等の整備工事」 [PDF形式:999KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料11「江戸川橋通りと早大通りの道路改良工事」 [PDF形式:601KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料12「新宿環境アクションポイントアプリの導入」 [PDF形式:321KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料13「西新宿五丁目中央南地区のまちづくり」 [PDF形式:635KB] (新規ウィンドウ表示)
- 参考資料14「海外友好都市ギリシャ・レフカダ市との交流」 [PDF形式:222KB] (新規ウィンドウ表示)
本ページ掲載詳細情報に関するお問い合わせ先
- 記者発表内容について:区政情報課 電話:03-5273-4064
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