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ポストコロナの新しい日常に向けて、「区民目線」で業務に取り組もう

最終更新日:2023年3月14日

皆さんおはようございます。
区長の吉住健一です。

区では、令和2年1月の新型コロナの発生以降、3年以上にわたり、庁内のみならず、様々な機関と情報共有をしながら、ワクチン接種の推進や医療提供体制の強化、検査体制の確保、介護サービス事業所に対する感染防止対策の強化、区民生活への支援、中小事業者への支援、啓発活動など、感染状況や区民生活、事業者の経営状況等を踏まえ、様々な対応を行ってきました。
これらの対応が迅速にできたのも、土日、年末年始も問わず、対応いただいたすべての職員の皆さんのご協力があったからだと考えています。改めて、心から感謝を申し上げます。

新型コロナについて、国は、感染症法上の位置づけを、大型連休明けの5月8日から、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同様の「5類」に移行することを決定しました。そして、新たに重症化しやすい変異株が現れる等の特段の事情が生じない限り、ウィズコロナの取組みを更に進め、家庭、学校、職場、地域のあらゆる場面で、ポストコロナの新しい日常へ着実に歩みを進めるとしています。

新型コロナへの対応は、5類への移行に伴い、一つの節目を迎えます。しかし、感染症の流行はいつ起こるか分かりません。将来において、別の感染症の流行が起こる可能性も否定できません。私は、新型コロナへの3年以上にわたる取組みを、区民や関係機関等と共有し、次代に継承して、将来発生しうる新たな感染症に備えることが、大切であると考えています。このため、様々な視点からこれまでの対応を整理し、新宿区版対応記録としてまとめ、残すことにしました。作成へのご協力をお願いします。

依然として、新型コロナの感染は収束しておらず、警戒が必要な状況が続いています。国や東京都から示される方針等を踏まえ、引き続き、適切な感染防止対策を講じていいただきながら、日々の業務を進めていただきますようお願いします。

さて、現在、令和5年第1回区議会定例会が開催されており、令和5年度当初予算等について審議をしていただいています。
令和5年度の区政運営にあたっては、電気・ガス等の光熱費の高騰や食料品の値上げなど、昨年から続く物価高騰により、区民生活や区内事業者の経営が非常に厳しい状況が続いていることから、区民生活を支えながら、地域の社会経済活動の本格的な正常化に向けた取り組みを進めていきたいと考えています。

職員の皆さんには、区民生活や区内産業等の状況を把握・分析しながら、引き続き、「区民目線」での対応をお願いします。さらに、ICTの利活用による区民サービスの向上と効果的・効率的な業務改善をお願いいたします。日常の業務に追われ過ぎると、新たな課題へのチャレンジが難しくなります。自分自身が取り組んでみたい事業に着手できる環境を作るためにも、業務の効率化を進めてください。

また、令和5年度は、第三次実行計画を策定する年です。第三次実行計画は、現在の総合計画の総仕上げに取り組むとともに、令和10年度から始まる新たな総合計画への橋渡しとなる計画にすること、また、総合計画に示す5つの基本政策のもと、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成へとつながる計画とすることを基本に策定することにしました。
基本構想に掲げる「新宿力で創造する、やすらぎとにぎわいのまち」の実現に向けて、すべての区民が心豊かに暮らすことができるよう生活を支えるとともに、商業・業務・文化・居住機能が集積する魅力ある新宿のまちの強みを活かし、誰もが住みたい、住み続けたいと思えるまちづくりが推進できる計画となるよう検討をお願いします。

さて、先月の24日でロシアによるウクライナへの武力侵攻から1年が経過しました。今もなお、民間人を含む多くの人々が故郷を追われ、命が奪われています。報道を目にするたびに平和を維持することの難しさと大切さを感じずにいられません。今後も戦争の悲惨さと平和の大切さを発信し続けていきたいと考えています。

最後になりますが、この3月31日をもって113名の職員が退職されます。退職される皆さんにおかれましては、長年にわたり区政にご尽力いただき、区民のため、そして、新宿のまちの発展のため、様々な困難な課題に積極的に取り組んでいただきました。この場をお借りして心から感謝と敬意を申し上げます。今後のご活躍をお祈りいたします。

この時期は、今年度の事業の仕上げと新年度の準備を行うなど、多忙な時期だと思います。職員の皆さんは、どうかご自身の体調管理に十分留意し、元気に新年度を迎えてください。

本日の放送はこれで終わります。
 

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