業務の効率化を図り、新たな課題にも積極的に取り組める組織づくりを
最終更新日：2022年3月17日
皆さんおはようございます。
区長の吉住健一です。
職員の皆さんには、日々、コロナへの対応と、それぞれの職場の職務に当たっていただき、感謝しています。新型コロナの第6波に際しては、職員総動員で陽性者への対応や、臨時の給付金事業等に携わってもらいました。本当にお疲れさまでした。
新型コロナ対応も3年目に入りました。
未だ収束の目途は立たず、引き続き感染予防対策に取り組む必要がありますが、これまでの2年間で経験してきた対策や施策の効果を踏まえ、可能なところから通常の区政運営に変えていくタイミングだと考えています。
今日は、はじめに、コロナ対策に関連した二つの話をします。
一つは、「新宿区新型コロナウイルス対策医療介護福祉ネットワーク」についてです。区内の医療機関や薬局、訪問看護ステーション、介護事業者、そして区の保健所で構成するこのネットワークは、一昨年9月に発足しました。当時は、未知の感染症について、情報共有や事例研究を行い、それぞれの現場での適切な対応につなげることが主な目的でした。
現在では、参加者は400人以上、事業者も構成メンバーに加わり、地域全体で自宅療養の高齢者や障害者を、コロナから守る対策を検討する会議体として活動しています。訪問看護ステーションによる健康観察や、介護事業者と連携した在宅介護の緊急対応も、本ネットワークでの課題提起と検討で実現しました。また、地域での連携強化を背景に、コロナの在宅患者への往診に協力いただける医療機関が増えるなど、オール新宿の取り組みが区内で拡がってきています。
こうした自発性に基づく地域の連携は、区役所の中でも見習うところがあると感じています。構成メンバーは、新たな事象を自らの問題として捉えているからこそ、状況がどんなに変化しても、連携が持続し機能しています。
職員の皆さんも、コロナ対応を我が事として捉え、オール新宿の一員として向き合ってください。
二つ目は、コロナ禍での新たな課題についてです。
歌舞伎町の新宿東宝ビル周辺の地域に、数年前から中学生や高校生が集まるようになり、こうした若者は「トー横キッズ」と呼ばれています。
今、集まっているのは、いじめや虐待などで家庭や学校に居場所がなくなった子たちで、周辺のホテルやネットカフェなどで寝泊まりしている実態もあります。未成年飲酒や喫煙、器物損壊、傷害事件、ごみ、多くの問題があります。さらに、未成年の中学生、高校生が性暴力や性的搾取などの被害に遭うケースが少なからずあり、憂慮すべき問題です。
区内には、性的搾取等から女性を守るための相談や緊急宿泊支援などの活動を実施している団体が複数あります。現在、こうした団体が行う夜間のアウトリーチ活動に、区の繁華街安全安心パトロール隊が同行し、支援の妨害行為のようなトラブルが起きないよう後方支援を行っています。今後は、警察や支援団体とも連携し、区として何ができるか、対策を考えていく必要があると考えています。
来月から令和4年度がはじまります。
この1、2年間で、生活スタイルや価値観は大きく変わりました。
新たな区民ニーズに即した行政サービスの提供が求められる中、柔軟に対応できる組織づくりが課題です。各職場においては、事務事業の見直しやＩＣＴの活用等、一層の業務の効率化をして、「余力」のある組織づくりに取り組んでください。
今年度、いくつかの職場で、ＲＰＡを導入しましたが、ＲＰＡを導入した職場からは、毎回の処理時間が大幅に縮小され、年間に換算すると200時間を超える処理時間の削減につながり、職員の負担が軽減されたと報告を受けています。
ＲＰＡは、職員がパソコンで行っている操作、たとえば大量の宛先ごとに個々のデータを添付しメールを送信する作業や、対象者ごとの請求金額を複数の様式に印刷する作業などを自動化するなど、現場の業務を効率化するのに有効です。
ＲＰＡやＩＣＴの活用等を進め、業務の効率化を図ることで、新たな課題に積極的に取り組める組織づくりを目指してください。
さて、今月15日、新宿区は、区成立75周年を迎えました。当日は、新宿文化センター大ホールで記念式典を開催し、町会・自治会や消防団、民生・児童委員等の皆様に、区政功労への感謝状をお渡しさせていただきました。
新宿は、長い歴史の中で形成されたまちの骨格や、地域の人々の貢献によってまちづくりが進められてきました。私達は、日々の積み重ねが、次の10年後、20年後につながることを意識して区政運営を担っていく必要があります。今後も、誰もが安全に安心して暮らせるまちづくりに、一丸となって取り組んでいきましょう。
最後になりますが、この3月31日をもって、123名の職員が退職されます。退職される皆様におかれましては、長年にわたり区政にご尽力くださいました。心より感謝を申し上げますとともに、今後のご活躍をお祈りいたします。
皆様が築いてこられた新宿区役所の良き伝統を、後輩たちに伝授してください。
現場を引き継ぐ各職場では、退職される方のノウハウをしっかりと継承し、組織力の向上に役立ててください。
また、各職場においては、円滑に新年度を迎えることができるよう、残り2週間、準備を進めてください。
本日の放送はこれで終わります。
区長の吉住健一です。
職員の皆さんには、日々、コロナへの対応と、それぞれの職場の職務に当たっていただき、感謝しています。新型コロナの第6波に際しては、職員総動員で陽性者への対応や、臨時の給付金事業等に携わってもらいました。本当にお疲れさまでした。
新型コロナ対応も3年目に入りました。
未だ収束の目途は立たず、引き続き感染予防対策に取り組む必要がありますが、これまでの2年間で経験してきた対策や施策の効果を踏まえ、可能なところから通常の区政運営に変えていくタイミングだと考えています。
今日は、はじめに、コロナ対策に関連した二つの話をします。
一つは、「新宿区新型コロナウイルス対策医療介護福祉ネットワーク」についてです。区内の医療機関や薬局、訪問看護ステーション、介護事業者、そして区の保健所で構成するこのネットワークは、一昨年9月に発足しました。当時は、未知の感染症について、情報共有や事例研究を行い、それぞれの現場での適切な対応につなげることが主な目的でした。
現在では、参加者は400人以上、事業者も構成メンバーに加わり、地域全体で自宅療養の高齢者や障害者を、コロナから守る対策を検討する会議体として活動しています。訪問看護ステーションによる健康観察や、介護事業者と連携した在宅介護の緊急対応も、本ネットワークでの課題提起と検討で実現しました。また、地域での連携強化を背景に、コロナの在宅患者への往診に協力いただける医療機関が増えるなど、オール新宿の取り組みが区内で拡がってきています。
こうした自発性に基づく地域の連携は、区役所の中でも見習うところがあると感じています。構成メンバーは、新たな事象を自らの問題として捉えているからこそ、状況がどんなに変化しても、連携が持続し機能しています。
職員の皆さんも、コロナ対応を我が事として捉え、オール新宿の一員として向き合ってください。
二つ目は、コロナ禍での新たな課題についてです。
歌舞伎町の新宿東宝ビル周辺の地域に、数年前から中学生や高校生が集まるようになり、こうした若者は「トー横キッズ」と呼ばれています。
今、集まっているのは、いじめや虐待などで家庭や学校に居場所がなくなった子たちで、周辺のホテルやネットカフェなどで寝泊まりしている実態もあります。未成年飲酒や喫煙、器物損壊、傷害事件、ごみ、多くの問題があります。さらに、未成年の中学生、高校生が性暴力や性的搾取などの被害に遭うケースが少なからずあり、憂慮すべき問題です。
区内には、性的搾取等から女性を守るための相談や緊急宿泊支援などの活動を実施している団体が複数あります。現在、こうした団体が行う夜間のアウトリーチ活動に、区の繁華街安全安心パトロール隊が同行し、支援の妨害行為のようなトラブルが起きないよう後方支援を行っています。今後は、警察や支援団体とも連携し、区として何ができるか、対策を考えていく必要があると考えています。
来月から令和4年度がはじまります。
この1、2年間で、生活スタイルや価値観は大きく変わりました。
新たな区民ニーズに即した行政サービスの提供が求められる中、柔軟に対応できる組織づくりが課題です。各職場においては、事務事業の見直しやＩＣＴの活用等、一層の業務の効率化をして、「余力」のある組織づくりに取り組んでください。
今年度、いくつかの職場で、ＲＰＡを導入しましたが、ＲＰＡを導入した職場からは、毎回の処理時間が大幅に縮小され、年間に換算すると200時間を超える処理時間の削減につながり、職員の負担が軽減されたと報告を受けています。
ＲＰＡは、職員がパソコンで行っている操作、たとえば大量の宛先ごとに個々のデータを添付しメールを送信する作業や、対象者ごとの請求金額を複数の様式に印刷する作業などを自動化するなど、現場の業務を効率化するのに有効です。
ＲＰＡやＩＣＴの活用等を進め、業務の効率化を図ることで、新たな課題に積極的に取り組める組織づくりを目指してください。
さて、今月15日、新宿区は、区成立75周年を迎えました。当日は、新宿文化センター大ホールで記念式典を開催し、町会・自治会や消防団、民生・児童委員等の皆様に、区政功労への感謝状をお渡しさせていただきました。
新宿は、長い歴史の中で形成されたまちの骨格や、地域の人々の貢献によってまちづくりが進められてきました。私達は、日々の積み重ねが、次の10年後、20年後につながることを意識して区政運営を担っていく必要があります。今後も、誰もが安全に安心して暮らせるまちづくりに、一丸となって取り組んでいきましょう。
最後になりますが、この3月31日をもって、123名の職員が退職されます。退職される皆様におかれましては、長年にわたり区政にご尽力くださいました。心より感謝を申し上げますとともに、今後のご活躍をお祈りいたします。
皆様が築いてこられた新宿区役所の良き伝統を、後輩たちに伝授してください。
現場を引き継ぐ各職場では、退職される方のノウハウをしっかりと継承し、組織力の向上に役立ててください。
また、各職場においては、円滑に新年度を迎えることができるよう、残り2週間、準備を進めてください。
本日の放送はこれで終わります。
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新宿区 総合政策部-企画政策課