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定例記者会見(平成30年第3回区議会定例会)区長説明要旨

最終更新日:2018年9月10日

この発言要旨は、平成30年9月10日(月曜)13時30分から行われた、地方紙記者との記者会見における区長説明の要旨を掲載しているものです。当日配布資料もダウンロードできます。
【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。
皆さまにはお忙しい中をご出席いただき、ありがとうございます。
本日は、最近の区政の動きについてご説明するとともに、今月19日から10月16日までの日程により開かれます、「平成30年第3回区議会定例会」の議案等についてご説明申し上げ、区政への一層のご理解を賜りたく、お集まりいただきました。

はじめに、9月6日に発生した、「北海道胆振(いぶり)東部地震」では、大規模な土砂崩れや家屋の倒壊など、大きな被害状況が報道されています。犠牲になられた方へ心よりお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。
現在、特別区は、全国各地と連携して、各地域の経済活性化やまちの元気につながるような取り組みを行う「特別区全国連携プロジェクト」を展開しています。
今回の地震に対しては、このプロジェクトを通じて、23区が連携しながら、被災地支援に取り組んでまいります。

それでは、改めまして、最近の区政の話題について、ご説明します。
お手元に資料を用意しましたので、ご覧ください。


1 ブロック塀等の安全対策
一点目は、『ブロック塀等の安全対策』についてです。
お手元の『参考資料1』をご覧ください。

6月18日の大阪府北部の地震により、小学校のブロック塀が倒壊し、通学中の女児が犠牲となり、また、塀の崩落に巻き込まれ80歳の男性が犠牲となる事故が起こりました。区内においてもブロック塀や万年塀、石積塀があることから、緊急点検等の実施やブロック塀等の除去費助成の拡充など安全対策を推進します。

まずはじめに、緊急的に着手した教育・子ども関連施設のブロック塀等の安全対策です。
区では、区立学校や区立保育所など区有施設のブロック塀等の緊急点検を行うとともに、区立の小・中学校の通学路沿い等のブロック塀等について、 耐震対策の状況や劣化・損傷の状況の点検を行い、教育・子ども関連施設のブロック塀等の安全対策を行ってきました。
点検を実施した区立学校のブロック塀等のうち、不適合もしくは劣化状況から安全対策が必要な6校については、すでに除去や仮補強等の緊急対応を行いました。今後、本格的な改修工事を行う必要があるもの等について、順次対応していきます。
あわせて、安全対策が必要な通学路沿いブロック塀等の所有者に対して、安全化指導を行います。
さらに、「私立保育所等施設ブロック塀等改修助成事業」及び「私立幼稚園ブロック塀等改修助成事業」により、民間の教育・子ども関連施設のブロック塀等の安全対策を促進してまいります。

一般民有地のブロック塀等の安全対策では、区内全域の一般の交通に供する道沿いの約11,000か所のブロック塀等について、設置の有無や高さ、長さなどの設置状況調査を、8月に区の都市計画部の職員が行いました。
今後、設置状況の調査で確認されたブロック塀等について、耐震対策の状況や劣化・損傷の状況等についての点検調査を、委託により10月下旬から3月までに実施する予定です。
点検調査等を行う中で見つかった劣化や損傷が著しいものについては、速やかに所有者等に対して安全化指導を行っていきます。
あわせて、区では区内民有地のこうしたブロック塀等の安全対策を促進するため、ブロック塀等の除去費の助成拡充を行います。
また、接道部の緑化工事及び擁壁等の改修工事についてもそれぞれ助成事業の拡充を行います。
なお、各助成事業の内容については、参考資料1の別紙[1]、別紙[2]に記載していますので、詳しくはそちらをご覧ください。

区は、こうした取組により、ブロック塀等の安全対策を進めていきます。


2 区内4警察署との連携による特殊詐欺根絶対策
次に、お手元の『参考資料2』をご覧ください。
『区内4警察署との連携による特殊詐欺根絶対策』についてです。

区内の特殊詐欺については、犯罪全体の件数が減少傾向にある中で、増加傾向にあり、被害件数は、平成27年が58件、平成28年が75件、平成29年が130件でした。被害額についても年々増加し、平成29年は約2億9,000万円で、前年に比べプラス約8,900万円と急増しているところです。
また、被害者は、65歳以上の高齢者の方が多く、全体の約86%を占めています。

区は、これまで高齢者の方が集まる各種会議やイベントにおいて被害防止に向けた講話やチラシ配布による注意喚起、自動通話録音機の貸出し等の対策を実施してきました。しかしながら、区内に住む全ての高齢者の方に「自分自身も特殊詐欺の被害者になりうる」ということを認識してもらうことは難しく、自動通話録音機も、結果として防犯意識の高い高齢者の方を中心に貸出すこととなり、必要性の高い一般の高齢者の方に届きにくい現状がありました。

警察によれば、被害にあわれた方のほとんどが、警察から直接、注意喚起ができていない、警察との接点が希薄な方であることがわかりました。
そこで、区と区内4警察署が更に連携を強化し、各警察署の制服の警察官が、区から提供する高齢者名簿に基づき10月中旬から戸別訪問を実施し、自動通話録音機を貸し出すとともに、最新の手口や被害防止対策等の注意喚起を行います。
区からの名簿の提供については、本対策の確実な実施と個人情報の保護対策の万全を図るために、8月23日に、覚書及び協定書を、区と区内4警察署で締結しました。

本事業に先立ち、9月中旬に区内在住の65歳以上の全高齢者に対し、「特殊詐欺根絶対策事業の案内」と、警察官の訪問を希望しない方にはその旨の意思を署名していただく「回答書」を、返送用封筒とともに区から郵送します。
回答書等により、警察官の訪問を希望しない旨の意思表示をされた世帯、及び、郵便物が届かず区に郵便物が戻ってきた方の情報は警察へ提供をしないこととしています。

個人情報の保護対策を図りつつ、区及び区内4警察署が一体となって特殊詐欺根絶対策を実施し、特殊詐欺被害ゼロを目指してまいります。


3 高齢者見守りキーホルダー事業
次に、お手元の『参考資料3』をご覧ください。
『高齢者見守りキーホルダー事業』についてです。

9月3日から、区内の高齢者総合相談センターにおいて、高齢者見守りキーホルダーの配布を開始しました。

この事業を導入した背景として、新宿区の要支援・要介護認定者の2人に1人に何らかの認知症の症状が見られ、そのうちの5割を超える方が、在宅で生活しているという現状があります。

そこで、外出に不安のある65歳以上の方に、見守りナンバーと高齢者総合相談センターの連絡先を表示したキーホルダーとシールを配布し、徘徊中に保護されたときや、外出先で倒れたときなどに迅速に身元を確認し、緊急連絡先に繋げる「高齢者見守りキーホルダー事業」を開始しました。
徘徊のおそれがある方や、そのご家族が抱える不安を少しでも解消するために、このキーホルダーやシールを役立てていただければと考えています。

見守りキーホルダーは、高齢者総合相談センターのマスコットキャラクターである「ご相談くだサイ」をあしらい、裏面は地域ごとに色分けしたカラフルなデザインとなっています。
キーホルダーとシールは、区内10カ所の高齢者総合相談センターで緊急連絡先を登録していただき、その場で配布しています。
普段はお元気であっても、万が一のときの不安を感じている方にも、見守りキーホルダーやシールを身につけることで安心を持ち歩いていただくとともに、この仕組みを機に地域の高齢者総合相談センターと繋がりを持ち、どのようなことでも安心して相談していただけるようになればと考えています。


4 しんじゅく健康ポイント
次に、お手元の『参考資料4』をご覧ください。
『しんじゅく健康ポイント』についてです。

区では、区民の健康寿命の延伸に向け、だれもが暮らしのなかで意識せずとも健康づくりを実践できる環境づくりをすすめています。
その一環として、健康づくりに関心が低い方を含めた多くの区民が、日常生活の中で楽しみながら継続して健康づくりに取り組めるよう、「歩くこと」を基本に様々な健康行動に対してポイントを付与し、貯めたポイントがインセンティブとなる「しんじゅく健康ポイント」を開始します。

まず、平成30年度の取組みについてご説明します。
生活習慣病予防などのためには、一日8,000歩程度歩くことが必要ですが、区民の2割程度しか達成していないのが現状です。
そこで、今年度は、歩くことのきっかけづくりや習慣化を目指し、「歩くこと」にポイントを付与します。
まず、自分に合った参加方法を決めて申し込み、3か月間歩いて指定のポイントを貯め、アンケートに回答していただくことで景品と交換できます。

資料の右側をご覧ください。
参加の方法では、3つのツールを用意しました。「スマートフォンアプリ」、専用のタッチポイントにかざすだけで歩数データを送信できる「通信機能付き歩数計」、自ら記録することで毎日の歩数を管理する「記録帳」です。
申込みは8月27日から開始しましたが、大変ご好評をいただき、スマートフォンアプリと記録帳については、既に所定の定員に達したので募集を終了いたしました。
通信機能付き歩数計については、引き続き募集を行っていますので、是非ご参加いただきたいと思います。

次年度以降は、健診や健康イベント、スポーツ事業などに、ポイント付与対象を拡大し、健康活動へ参加する区民を増やしていきたいと考えています。


5 新宿区教員の勤務環境の改善・働き方改革
次に、お手元の『参考資料5』をご覧ください。
『新宿区教員の勤務環境の改善・働き方改革』についてです。

子どもたちの豊かな学び・育ちのためには、教員が心身ともに健康でやりがいを持ち、授業づくりや子どもたちの指導に専念できる環境を整える必要があります。

新宿区教育委員会では、平成29年度に、区立学校・幼稚園に勤務する教員を対象に行った勤務実態調査で明らかになった教員の長時間勤務の実態や、平成30年4月に実施した学校ヒアリング調査等の結果をふまえ、今年度に実施する具体的な取組内容を中心にまとめた「教員の勤務環境の改善・働き方改革第二次報告書」を7月に作成しました。
報告書では、具体的な取組の方策を「勤務環境の改善に向けた具体的な取組」、「教員の意識改革」、「取組の実効性を担保するしくみづくり」の3つの視点から整理し、総合的に対策を講じていくことを示しています。また、34の具体的な取組の方策を掲げています。

主な取組として、「部活動の適切な運営」では、6月に策定した部活動ガイドラインに基づき、休養日の設定や、活動時間の上限の設定等を行います。

7月からは、学校の法律相談体制を整備し、法的根拠に基づく助言が必要な問題等について、迅速な問題解決につなげてまいります。
また、9月から、タイムレコーダーを全学校・幼稚園に導入し、教員の出退勤時間を客観的に把握するとともに、各教員のタイムマネジメントの意識を高め、ワーク・ライフ・バランスを推進してまいります。

さらに、全学校・幼稚園に留守番電話を導入し、緊急事案以外の時間外対応を留守番電話で行うことにより、教員が教育活動時間を確保し、授業準備に集中できる環境を整えてまいります。
区では、こうした学校現場の実情に応じた具体的な取組を、実践できるものから速やかに実施してまいります。
教員が健康でやりがいを持ちながら子どもたちと向き合い、質の高い教育活動を継続できるよう、教員の勤務環境の改善・働き方改革に取り組んでまいります。


6 東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取組み
次に、お手元の『参考資料6』をご覧ください。
『東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた新宿区の取組み』についてです。

大会開催まで2年を切り、大会マスコットが決定する中で、新宿区役所等の区施設に大会エンブレム等を用いた外壁装飾を行う新宿シティドレッシングにより、大会開催に向けたまちの機運を高めます。

新宿区役所第一分庁舎については、靖国通り及び区役所通りに面した外壁に装飾を行います。
また、新宿区役所本庁舎については、区役所通り側の本庁舎玄関口の窓ガラスに装飾を行います。

2つの庁舎のほか、新宿区のスポーツ拠点である新宿コズミックスポーツセンターや新宿スポーツセンター、新国立競技場に近接する四谷特別出張所、新宿区の文化の拠点である新宿文化センターなどにも、大規模な壁面装飾を行います。さらに、その他の区施設162所においても、施設の出入り口等に大会エンブレム等を掲出します。
なお、壁面装飾には、東京2020大会の象徴とも言える「大会エンブレム」をはじめ、平成30年7月22日に正式発表となった大会マスコットの「ミライトワ」、「ソメイティ」を使用するほか、区内の大学に装飾デザインを依頼し、来街者の目にとまるインパクトある壁面装飾を目指します。

さらに、庁舎内においても、新宿区役所本庁舎及び第一分庁舎のエレベーター扉を使って、大会機運の醸成を図ります。
新宿区内の競技会場である新国立競技場で実施される「サッカー」「陸上」「パラ陸上」をはじめとした様々な競技を題材として、東京2020大会への期待感を高める装飾を行います。
また、庁内の各フロアの窓口等に大会エンブレム入り卓上ミニフラッグの設置など、庁舎内において、大会に向けた機運醸成のための一体的な演出を行います。

これらの取組みにより、新宿区を訪れる来街者の皆様が2年後にせまる東京2020大会を身近に感じていただくとともに、大会期間中には観戦者としても訪れていただけるよう期待感を高めてまいります。
 

7 麻しん抗体検査及び任意麻しん予防接種事業
次に、お手元の『参考資料7』をご覧ください。
『麻しん抗体検査及び任意麻しん予防接種事業』についてです。

今年3月の沖縄県をはじめとした麻しんの流行を受け、区では、妊婦の麻しん感染や重症化、及び、乳児への罹患を防ぐため、これまで実施していた風しんの抗体検査と予防接種の費用助成に加え、新たに麻しんの抗体検査と予防接種の費用助成を開始しました。

「麻しん抗体検査」の対象は、区民の方で、19歳以上の妊娠を希望する女性とその配偶者またはパートナーの方と、麻しん抗体価(こうたいか)の低い妊婦の配偶者またはパートナーの方です。
健康部保健予防課にお申し込みいただくと、区内の指定医療機関で無料で抗体検査を受けられる検診票と、抗体価が低かった場合に使用する予防接種予診票を発行します。
麻しん抗体検査は、風しん抗体検査と同時に受けることもできます。
検査費用については、区が全額費用助成します。

「任意麻しん予防接種」は、麻しん抗体検査を受けて、抗体価(こうたいか)の低かった方を対象に、区が予防接種費用の半額程度を助成するものです。
区内の指定医療機関に、区が発行する予防接種予診票をお持ちいただくと、通常の半額程度の金額でMR(麻しん風しん混合)ワクチンまたは、麻しん単体ワクチンの予防接種を受けることができます。
予防接種の自己負担額は、MR(麻しん風しん混合)ワクチンが5,210円、麻しん単体ワクチンが3,140円です。

麻しんの発生状況については、現状では、落ち着いてきていますが、8月に入り、東京や千葉など関東を中心に風しんの発症報告が増えている状況です。
東京2020オリンピック・パラリンピックを控え、麻しん及び風しんは、今後も、海外からの輸入症例の増加が見込まれるため、本事業を通じて、引き続き、感染予防及びまん延防止を図ってまいります。


8 漱石山房記念館イベント
次に、お手元の『参考資料8』をご覧ください。
『漱石山房記念館イベント』についてです。

昨年オープンした「漱石山房記念館」は、今月24日で1周年を迎えます。区では、開館1周年を記念した催しを行うほか、今後もより多くの皆様にご来館いただけるよう様々なイベント等を開催していきます。

まず、「漱石山房記念館 九日会(ここのかかい)」についてです。
漱石が大正5年12月9日に亡くなったひと月後の大正6年1月9日、門下生らが山房に集い、漱石を偲びました。以後、月命日の「九日」に会が開かれ、昭和初期まで続きました。漱石山房記念館九日会は、この門下生らの集いにちなみ、記念館で漱石に関する講演を行い、漱石を偲ぶ催しです。
今年度は9月9日、11月9日、1月9日、3月9日の計4回開催します。
作家の半藤一利(はんどう かずとし)氏、早稲田大学名誉教授である小山慶太(こやま けいた)氏、俳人の坪内稔典(つぼうち ねんてん)氏を迎え漱石に関する講演を行います。

2つ目が、「漱石山房記念館 作家 奥泉光(おくいずみ ひかる)1日館長」です。
10月8日に、芥川賞作家の奥泉光(おくいずみ ひかる)氏が、1日館長として来館者をお出迎えするほか、「漱石の『孤独』」をテーマに講演会を行います。
漱石の作品を通して、漱石の人物像について講演いただきます。
3つ目は、漱石山房記念館1周年記念イベント「漱石夢のあとさき」です。
10月28日に早稲田大学大隈記念講堂で開催します。
第1部は、直木賞作家の阿刀田高(あとうだ たかし)氏が「漱石を知っていますか」をテーマに講演し、漱石の魅力をわかりやすく掘り下げます。
第2部は俳優の真野響子(まや きょうこ)氏が、創作一人芝居の「夏目漱石夢十夜(ゆめじゅうや)」を演じます。

4つ目は、記念館の名誉館長で、漱石の孫にあたる半藤末利子(はんどう まりこ)氏から寄贈を受けた資料の特別展です。
今回、新発見となった、漱石直筆の署名が入った英語書籍や、展覧会では初公開となる漱石の長女・筆子(ふでこ)の愛蔵品で漱石自筆の水彩画「ダリア図」、芥川龍之介が松岡譲(まつおか ゆずる)に宛てた漱石を追慕する書簡など、貴重な資料を紹介するもので、9月22日から11月25日まで漱石山房記念館において開催します。

5つ目が、記念グッズの販売です。
漱石山房記念館内のミュージアムショップでは、漱石をデザインした記念メダルを8月から販売しています。また、昨年から販売し、好評をいただいている記念切手シートの第二弾の販売も9月15日から開始します。
さらに、漱石自作の五言絶句を墨書(ぼくしょ)した扇子や、漱石が俳句をしたためた短冊をイメージした竹しおりなどを作成し、順次販売します。

そのほか、新宿区の5つの博物館、記念館をめぐる、「コボちゃんスタンプラリーin新宿」を9月15日から10月28日まで開催します。

最後に、「夏目漱石記念施設整備基金」についてです。
基金へのご寄付は、「ふるさと納税制度」の活用による税の控除が受けられます。
区では、記念館の魅力ある資料収集等に活用するため、今後も、積極的にご寄付を募集してまいります。


9 大新宿区まつりの開催
次に、『大新宿区まつりの開催』についてです。
お手元の『参考資料9』をご覧ください。
「第39回大新宿区まつり」は、「新宿まちフェス2018」と「ふれあいフェスタ2018」の2つのメインイベントと、区内各地の地域まつりなど31の協賛イベントを合わせて、10月1日から31日まで開催されます。

まず、「新宿まちフェス2018」は、来街者が新宿のまちの魅力を満喫できるイベントとして、10月6日を中心に開催され、「新宿シネフィルプレミアム」、「新宿街バルウィーク」に加え、今年は新たに「World Dance Street(ワールド・ダンス・ストリート)」を行います。

特に「World Dance Street(ワールド・ダンス・ストリート)」は、多様性のまち・新宿に集う多くの人とともに、新宿通りを舞台に、世界各国のダンス、国内の伝統舞踊、伝統楽器による演奏を通して、各国の魅力を分かち合います。

「新宿街バルウィーク」は、人気スポットである新宿三丁目や新宿ゴールデン街、新宿西口思い出横丁、新宿御苑駅前周辺、四谷荒木町~杉大門周辺で、連続的に街バルを開催します。この機会を通して、来街者の方々に新宿の魅力を再発見していただくとともに、まちなかの回遊の促進をはかります。

そして、新宿区最大の区民まつり「ふれあいフェスタ2018」は、10月21日に、都立戸山公園大久保地区で開催します。
新宿区の関係団体による、ブース出展やステージ、模擬店のほか、友好都市・伊那市をはじめ地方の特産品販売など、毎年多くの来場者で賑わいます。今年は、「30周年記念モニュメント」、「パラスポーツ体験」、「世界各国のお茶文化の体験コーナー」など、新たな企画もあります。

「30周年記念モニュメント」は、これまでの歴史を振り返るヒストリーウォールとともに、来場者に配布するシールを「30」の数字の中に貼り付けていただき、一つの作品として30周年を記念したモニュメントを作り上げます。

「パラスポーツ体験」は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会への機運醸成を目的に、車いすカーリング、車いすスラローム、ボッチヤといったパラスポーツの体験ができるコーナーを設置します。

「世界各国のお茶文化の体験コーナー」は、区の外国籍住民の割合が12%、国籍数は130か国を超えていることから、外国の文化への理解を促進することを目的に、世界のお茶、予定では、中国のプアール茶やブラジルのマテ茶などとお菓子を楽しめるコーナーを設置します。
子どもから大人まで、一日楽しめるお祭りとなっていますので、多くの方にお越しいただきたいと思っています。
この2大イベントのほか、多くの協賛イベントが、区内各地で繰り広げられます。詳細は、別紙「大新宿区まつり協賛イベント一覧」をご覧ください。


10 新宿フィールドミュージアム2018の開催
次に、お手元の『参考資料10』をご覧ください。
『新宿フィールドミュージアム2018の開催』についてです。

新宿のまちでは、音楽、美術、舞踊、演劇、映画、伝統芸能等様々な分野で、魅力的なイベントが活発に開催されています。新宿の魅力であるこうした文化芸術活動を更に活性化していくため、これまで10月と11月の2か月間の開催期間を、今年は、9月からの3か月間に拡大します。

お配りしたハンディガイドの表紙に記載されています新宿フィールドミュージアムのロゴ『しんじゅく くくく』は、クリエイティブ・ディレクターの榎本了壱(えのもと りょういち)さんのデザインによるものです。
この『しんじゅく くくく』には、「新宿の文化が膨らむ」、「くくくと笑う・微笑む」など多くの意味が込められています。

今年は、新しいイベントとして、都市型音楽フェス「-shin-音祭」(しんおんさい)を、10月6日に新宿文化センターで開催します。
注目の若手ジャズピアニスト「桑原あい」(くわばら あい)さんが結成したユニット「桑原あいザ・プロジェクト」などが出演する有料ライブのほか、エントランスでの無料ライブも含め、全20組のアーティストが出演予定です。そのほか、東京交響楽団の協力を得て開催する様々なワークショップなど、一日中楽しめるイベントです。

また、「新宿サンクチュアリ」は、知る人ぞ知る、新宿ならではの魅力的な空間や風景などを、あなたのサンクチュアリとして、広く公募し、寄せられた「新宿サンクチュアリ」を新宿フィールドミュージアムの公式ウェブサイトやSNSで発信していきます。

さらに、ライブハウスの数が23区で最も多い特性を生かして「新宿LOFT」(しんじゅくロフト)、「Jazz Spot J」(ジャズスポット ジェイ)などのライブハウスと連携企画のイベントを開催するほか、フィールドミュージアムイベントに参加して、抽選で区内の名産品をもらえる「スタンプラリー」も行います。
期間中は、区内の全域で、多彩なイベントが開催されます。
「新宿フィールドミュージアム2018」で、新宿の文化の秋を存分に楽しんでいただきたいと思っています。


11 新宿クリエイターズ・フェスタ2018の開催
次に、お手元の『参考資料11』をご覧ください。
『新宿クリエイターズ・フェスタ2018の開催』についてです。

新宿クリエイターズ・フェスタは、多様な文化・芸術を発信し続けてきた新宿の遺伝子を活かし、このまちに新たな賑わいと活力を創出する夏の一大アートイベントです。
すでに8月から開催中の本イベントですが、9月以降も、さらに魅力的なコンテンツを展開します。

アーティストの作品展では、世界的CGアーティストの河口洋一郎(かわぐち よういちろう)さんによる2体の巨大な鳳凰のバルーンや漆塗り作品の数々、現代美術家の椿昇(つばき のぼる)さんによる本フェスタ初公開の新作巨大バルーンを、引き続きお楽しみいただけます。版画家の蟹江杏(かにえ あんず)さんは、作家活動20周年の記念に制作した立体作品を本日より公開しています。建築家のエマニュエル・ムホーさんは、9月15日から、JR新宿駅新南口のペンギン広場で、長さ約60メートルにも及ぶ100色のグラデーションの風景を作り出します。ストリートアーティストのMOT8(モトエイト)さんは、職安通りのJR中央線ガード下でライブペイントを実施します。

学生アートの部門では、今年の「黒板アート甲子園」で最優秀賞を受賞した埼玉県立大宮光陵(こうりょう)高等学校の学生をお招きし、学生たちが丸一日かけて黒板アートを完成させるライブペイントを、9月22日に紀伊國屋書店新宿本店で開催します。

まち中アートでは、本フェスタ初の企画として、歌舞伎町シネシティ広場に森や花畑が出現するイベントを、9月22日から24日の3日間限定で開催します。花に関する物販や飲食のほか、ソプラノ歌手田村麻子(たむら あさこ)さんをお招きしたクラシックコンサートも開催します。

シネシティ広場の隣のホテルグレイスリー新宿では、8階のゴジラヘッドがあるテラスで、蟹江杏(かにえ あんず)さんと子どもたちが一緒にお絵描きをする参加型イベントを、9月23日に開催します。お絵描きのテーマは「花畑」で、シネシティ広場とゴジラヘッドのテラスがお花でつながるイベントとなります。

また、蒸気機関を動力とした産業革命の時代にSFを融合させた「スチームパンク」という世界を歌舞伎町に出現させ、昨年3万人を超える来場があった大好評のイベント「スチームパーク」を、10月6日から8日まで、歌舞伎町シネシティ広場で開催します。
フェスタの後半戦も、多彩なジャンルの作品展示やイベントを開催することで、新宿のまちを訪れる来街者の方々が、気軽に芸術に触れる機会を創出します。


12 平成29年度決算概要について
それでは、続いて今議会に提案する議案等の主なものについてご説明します。
まず、はじめに認定第1号から第4号までの、平成29年度決算の概要についてご説明します。
お手元の『定例記者会見資料』をご覧ください。

1ページに認定第1号から第4号までの各会計決算状況を、また2ページから6ページまでに主要施策の成果の概要を記載していますが、ここでは平成29年度決算の総括的なことをご説明いたします。

まず、1ページをご覧ください。
一般会計の決算規模は、前年度と比べて、歳入総額が0.8%増の1,448億3,155万7千円、歳出総額が、0.4%減の1,391億6,936万8千円となりました。

歳入面では、特別区税が堅調に推移し、地方消費税交付金なども増額となりました。一方、歳出面では、扶助費や物件費などが増となったものの、公債費や普通建設事業費などが減となりました。

実質単年度収支は、5年連続で黒字となりました。また、財政の弾力性を示す経常収支比率は、前年度と比べ1.6ポイント改善し80.9%となりましたが、依然として、適正水準とされる70%~80%を超えています。

区財政を取り巻く環境は、海外経済や金融資本市場の不確実性、ふるさと納税による特別区民税の減収、法人住民税の一部国税化の拡大など区財政に大きな影響を与えることが懸念され、区財政を取り巻く環境は、依然として不透明であり、予断を許しません。

また、高齢者や子育て世代への支援など誰もが安心して住み続けられる環境の整備、建築物等安全対策など災害に強い逃げないですむ安全なまちづくり、長期的視点に立った区の魅力を高めるためのまちづくり、さらには、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた最終的な準備など、今後も財政需要の増加が見込まれます。

区は、直面する様々な課題に、的確に対応するとともに、将来にわたり持続可能な財政基盤の確立に取り組んでまいります。


13 補正予算概要について
最後に、平成30年度9月補正予算の概要について説明いたします。
定例記者会見資料の8ページから16ページまでに、各会計の補正予算の概要を記載していますのでご覧ください。

この度の補正予算は、一般会計と特別会計の総額で49億292万6千円です。

主な経費としては、先ほどご説明しました「ブロック塀等安全対策」及び「麻しん抗体検査及び任意麻しん予防接種」、財政調整基金積立金などを計上しています。

今定例会では、これらを含めた、補正予算案4件、決算認定関係4件、条例案等3件の議案を提出しています。
以上で、私からの説明を終わります

今後とも、区政へのご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

本ページ掲載詳細情報に関するお問い合わせ先
  • 記者発表内容について:区政情報課 電話:03-5273-4064
  • 予算案について:財政課 電話:03-5273-4049

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