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平成30年 部課所長会・区長年頭の挨拶(要旨)

最終更新日:2018年1月4日

【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。

明けましておめでとうございます。
職員の皆さんには、気持ちも新たにすがすがしい新年を迎えられたことと思います。今年も、皆さんと一緒に新宿のまちの課題に果敢に挑戦し、区政の発展に全力を尽くしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

昨年の新宿区政を振り返りますと、3月には地域の交流スペ―スを備えた下落合図書館が開館し、4月には愛日小学校の新校舎が開校しました。また9月には、日本を代表する文豪、夏目漱石の初の記念館である「漱石山房記念館」がオープンしました。

今年の干支は「戌」年ですが、この「いぬ」という字は「じゅつ」とも読み、「収穫する」という意味があります。これまでの成果を享受し、新たに生長をしていく出発の年になると考えています。
昨年は、区成立70周年の年でしたが、本年は、次の80周年、100周年へと向けた、持続的に発展する新宿区の船出の年としたいと思います。

我が国の経済状況を見ると、内閣府の発表では、景気の回復基調は、高度成長期の「いざなぎ景気」を超え、戦後2番目の長さとなっており、デフレ脱却の展望も見えてきたと言われています。
しかし、区財政を取り巻く環境は、依然として楽観視することはできません。法人住民税の一部国税化や地方消費税の清算基準の見直しなど、税制改正による歳入減が懸念されます。また、人口増加に伴う区民税の増収を超える勢いで、扶助費の増嵩の傾向が表れています。
したがって、区の行財政運営においては、引き続き、社会経済情勢の動向を慎重に見極め、的確に対応して行く必要があります。

さて、本年は新しい総合計画のスタートの年です。
昨年12月に策定した新たな総合計画では、「暮らしやすさ1番の新宿」、「新宿の高度防災都市化と安全安心の強化」、「賑わい都市・新宿の創造」を柱としながら、これを下支えする「健全な区財政の確立」と「好感度1番の区役所」を推し進めることとしました。
計画に沿って、「『新宿力』で創造する、やすらぎとにぎわいのまち」の実現に向け、新たな新宿の礎を築くべく、職員の皆さんとともに庁内一丸となって邁進していきたいと考えています。
部課所長の皆さんは、計画が持つ目的と、計画を実行する自分自身の役割を職員一人ひとりが自覚できるように、職場の中でコミュニケーションをとってください。4月には新人職員も入区してきます。職員全員が、目的意識を持って、溌剌と働ける職場づくりを目指してまいりましょう。

最後に、東京2020オリンピック・パラリンピックまで、あと2年となりました。
大会の成功はもちろんのこと、区民に何を遺せるのかが大切であり、大会終了後の新宿区の発展も見据えなくてはなりません。そして、新宿区職員として迎える、恐らくは最初で最後の世界最大のスポーツと平和の祭典に、担当部を中心としながらも、自分自身もどのような形で事業に関わっていくのかを考え、様々な工夫をしてまいりましょう。

本日から、新宿区役所の一年が始まります。今年も、区民の声を真摯に受け止め、現場・現実を重視し、職員の皆さんとともに地域課題へ的確に対応してまいります。共に力を尽くしてまいりましょう。
この一年が職員のみなさんにとって、幸多き年となりますことを願って、私のあいさつといたします。

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