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定例記者会見(平成29年第3回区議会定例会)区長説明要旨

最終更新日:2017年9月11日

この発言要旨は、平成29年9月11日(月曜)13時30分から行われた、地方紙記者との記者会見における区長説明の要旨を掲載しているものです。当日配布資料もダウンロードできます。
【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。
皆さまにはお忙しい中をご出席いただき、ありがとうございます。
本日は、最近の区政の動きについてご説明するとともに、今月20日から10月16日までの日程により開かれます、「平成29年第3回区議会定例会」の議案等についてご説明申し上げ、区政への一層のご理解を賜りたく、お集まりいただきました。

まず、はじめに、9月3日に北朝鮮が実施した核実験について、申し上げます。
新宿区は、昭和61年に「新宿区平和都市宣言」を行い、世界の恒久平和の実現を願って、区民に対する平和啓発事業を実施してまいりました。使用されれば、人類の生存に深刻な脅威をもたらす核兵器の実験を行った北朝鮮に対して、新宿区として強く抗議をいたしました。
ミサイルの発射実験など、平和を脅かす行為が続いていますが、北朝鮮がこれ以上、野蛮な行為を行わないことを切に願っています。

それでは改めまして、最近の区政の話題について、ご説明します。
お手元に資料を用意しましたので、ご覧ください。


1  漱石山房記念館の開館
一点目は、『漱石山房記念館の開館』についてです。
お手元の『参考資料1』をご覧ください。

新宿区は、文豪・夏目漱石が生まれ育ち、その生涯を閉じたまちです。漱石は、晩年の9年間を「漱石山房」と呼ばれた家で過ごし、『三四郎』『それから』『こゝろ』など数々の作品を執筆しました。「木曜会」と呼ばれる文学サロンも開かれたこの家の跡地に、漱石初の本格的な記念館を整備してまいりましたが、このたび、9月24日にいよいよ開館を迎えることになりました。

記念館内には、書斎・客間・ベランダ式回廊など「漱石山房」の一部を再現するほか、漱石作品や関連図書を読みながら過ごせる図書室には、約3,000冊の図書を配架いたします。また、資料検索ができる情報検索システムも設置しています。さらに、ブックカフェでは、漱石ゆかりの菓子なども提供し、漱石山房での夏目漱石のくらしを追体験するなど、この場所ならではのサービスを通して、誰もが気軽に訪れたくなる記念館を目指しています。
記念館の敷地内には、芭蕉・トクサなど当時の植栽が再現され、四季を感じながらの散策も楽しめます。

次に、「漱石山房記念館開館関連イベント」についてです。
資料の2枚目をご覧ください。

漱石山房記念館では、区が所蔵する草稿や書簡などの資料を9月24日から12月3日まで公開します。

また、新宿歴史博物館では、「漱石と子規-松山・東京 友情の足跡-」を9月24日から11月19日まで公開します。
なお、同館では、9月24日から26日の3日間に、子規の故郷・愛媛県の物産販売を予定しています。

さらに、記念館開館イベントとして、10月28日には、早稲田大学大隈記念講堂で、竹下景子(たけした けいこ)さんの「漱石作品の朗読」や、半藤一利(はんどうかずとし)さん、宮崎駿(みやざき はやお)さんの対談を開催します。

次に、「開館記念切手シートの販売」についてです。
ミュージアムショップでは、記念館を題材にした開館記念切手シートを販売するほか、漱石作品や関連図書、「漱石山房」ゆかりのオリジナルグッズなどを販売します。

次に、夏目漱石記念施設整備基金についてです。
平成25年7月から募集を開始した「夏目漱石記念施設整備基金」も、9月5日現在、2,284件、1億1,751万3千円の寄附が皆さまから寄せられています。この基金は、記念館の資料収集のために役立ててまいります。

最後に、文豪・夏目漱石の顕彰や発信をとおした地域の歴史・文化の継承の拠点としての漱石山房記念館の顔となる名誉館長につきましては、エッセイストで、漱石のお孫さんにあたる半藤末利子(はんどう まりこ)さんに就任していただきます。

なお、24日の開館に先立ちまして、報道関係の皆さまには、9月21日に、内覧会の開催を予定しています。改めて、ご案内をいたしますのでよろしくお願いいたします。


2  新宿中央公園の魅力向上推進プランの策定
次に、お手元の『参考資料2』をご覧ください。
『新宿中央公園の魅力向上推進プランの策定』についてです。

新宿中央公園は、新宿副都心建設事業の一環として、昭和43年に都立公園として開園し、昭和50年に新宿区に移管された、区立公園最大の面積を誇る公園です。

区では、新宿中央公園について、公園の特色や西新宿をはじめとした新宿駅周辺地域の魅力を十分に活かし、賑わいのある誰もが足を運びたくなる公園としていくため、平成28年度に地域住民や学識経験者などで構成された「新宿中央公園魅力向上検討会」を立ち上げ、公園の魅力向上のための計画策定に向けた検討を進めてきました。区では、9月中に本計画の策定を行い、今後、新宿中央公園の魅力向上に向けた様々な取り組みを展開していきます。

新宿中央公園の将来像を『だれもが誇りと愛着をもてる「憩い」と「賑わい」のセントラルパーク』とし、様々な利用者の多様なニーズに応えることができる新宿区のシンボルとなる公園を目指します。

今回、主な取り組みを紹介します。
眺望スポットを整備し西新宿ならではの景観を楽しむことができる空間を創出するとともに、都会の中のみどりのオアシスとして芝生広場の再生を図るなど、魅力ある公園づくりに取り組んでいきます。さらに、新宿中央公園は、地域住民の身近な公園としての一面も持っていることから、乳幼児用遊び場を設置し、地域の公園としての機能の充実も図っていきます。

また、公民連携を積極的に進めていくための起爆剤として、新宿区として初めてとなるネーミングライツを公園内のトイレに導入し、施設のイメージアップと維持管理のレベルアップを目指していきます。今後、10月以降に事業者の募集を開始し、今年度中にネーミングライツ・パートナーを決定します。このほかに、民間事業者と連携したカフェ・レストラン等の設置にも取り組み、新たな公園の魅力を創造していきます。

「新宿中央公園魅力向上推進プラン」は、公園の魅力向上を図るとともに、西新宿のまちの魅力も高め、さらには新宿区全体の魅力や価値を高めることにつながっていく重要な役割を担っていると考えています。


3  新入学学用品費の前倒し支給の実施
次に、お手元の『参考資料3』をご覧ください。
就学援助における、「新入学学用品費の前倒し支給の実施」についてです。

新宿区は、「子どもの貧困」への対応を、平成28年度の総合教育会議でも率先して取り組むべき課題としています。
今年の3月には、これまで7月に支給していた、新中学1年生への就学援助の新入学学用品費、いわゆる入学準備金を前倒しで支給しました。

区では、今回、新中学1年生に加えて、新小学1年生への入学準備金についても3月支給を実施することとします。
なお、現時点で把握する限り、小学校の入学準備金の前倒し支給は、23区で新宿区が初めての実施です。

次に、「小・中学校の支給単価の見直しについて」です。
要保護者を対象とした就学援助にかかる国庫補助が平成29年3月に見直された考え方を踏まえ、これまで小学校は23,890円、中学校は26,860円を支給単価としていましたが、今後、小学校は40,600円、中学校は47,400円を新単価といたします。

来年3月に前倒しで支給を行う、平成30年度新入学の就学援助対象の方へは、この新たな単価で支給をしてまいります。また、29年度の小学1年生、中学1年生のいるご家庭で、就学援助対象の方へは、旧単価との差額相当分を支給します。

資料の3は、「入学準備金の見直しイメージ」です。これまでご説明した内容を図でお示ししたものとなります。

「スケジュール」については、記載のとおりです。事前に、区広報紙やホームページ等で周知を行います。


4  薬王寺地域ささえあい館の開設
次に、お手元の『参考資料4』をご覧ください。
『薬王寺地域ささえあい館の開設』についてです。

区では、高齢者が、住み慣れた地域でいつまでもいきいきと暮らし続けることができるよう、地域において様々な世代が高齢者を支え合う「地域支え合い活動」を進めています。

そこで、「地域支え合い活動」の拠点として、現在、改修を行っている「薬王寺児童館等合築施設」の2階に、「薬王寺地域ささえあい館」を開設し、これまでの地域交流館やシニア活動館に新たな機能を付加した施設として、高齢者の自立支援に向けた、多世代による「地域支え合い活動」を推進してまいります。

これらの活動を推進するため、館に「地域ささえあい館活動支援員」を配置し、活動の普及啓発やPR、情報の発信を行うほか、個人や団体のネットワークを築くための支援をしていきます。

地域ささえあい館では新たな事業として、サービスの担い手がこれまで以上に広がるよう、様々な講座を実施し、地域活動の担い手を養成してまいります。また、パソコンやカラー印刷機などを配置した活動スペースを整備し、地域で活動する個人や団体を支援していきます。さらに、キッチンスペースを活用し、高齢者の健康に重点を置いた料理講座等を開催し、健康寿命の延伸に向けた事業にも取り組んでまいります。

このような取り組みを実施し、多様な世代による「地域支え合い活動」を地域で確立させていきます。

なお、「薬王寺地域ささえあい館」がより地域に根差し、地域の皆様に愛着を持って利用していただける施設となるよう、10月下旬頃に愛称を募集する予定です。


5  戸山第三保育園跡地を活用した高齢者複合施設の開設
次に、お手元の『参考資料5』をご覧ください。
『戸山第三保育園跡地を活用した高齢者複合施設の開設』についてです。

新宿区では、介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けられる「地域包括ケア」の更なる推進に向けて、各種の介護保険サービスの提供体制を整備しています。

この度、第6期介護保険事業計画に基づき整備を進めていた、戸山第三保育園跡地を活用した高齢者複合施設「戸山いつきの杜」が開設いたしました。戸山ハイツアパート4号棟に開設したこの施設は、長年運営しておりました保育園から、戸山地域の高齢化の進展に伴い、行政需要が高い介護保険事業への地域の実情に合わせた整備であり、運営は、社会福祉法人シルヴァーウィングが行います。

提供するサービスは、小規模多機能型居宅介護、デイサービス、地域交流スペースです。地域交流スペースでは、地域の方々の交流の場、活動の場として利用いただくことができます。

資料の下段をご覧ください。新宿区では今後も、特別養護老人ホームや認知症高齢者グループホーム等の整備を進めます。
平成30年4月には、大久保特別出張所跡地(区有地)を活用した認知症高齢者グループホーム及び高齢者地域交流スペースを開設する予定です。
また、平成31年7月には、富久町国有地を活用した特別養護老人ホーム及びショートステイを開設する予定です。


6  西新宿五丁目中央南地区の市街地再開発
次に、お手元の『参考資料6』をご覧ください。
『西新宿五丁目中央南地区の市街地再開発』についてです。

新宿の高度防災都市化に向け、西新宿五丁目地区において再開発事業等に取り組んでいます。

西新宿五丁目地区では、西新宿五丁目中央北地区、西新宿五丁目北地区で事業を実施しており、今後、西新宿五丁目中央南地区でも市街地再開発事業を実施し、高度防災都市化に向けたまちづくりを進めています。

この度、「西新宿五丁目中央南地区」において、第一種再開発事業の都市計画決定に向けて8月に説明会を実施いたしました。この事業では、木造住宅密集地域の解消により防災性の向上とともに商業・業務等の機能と子育て環境の充実した複合市街地の実現を目指します。

資料の右に記載のとおり、既に事業中の西新宿五丁目北地区、中央北地区に引続き、面的整備を進めていきます。

西新宿五丁目地区では、連続した3地区で再開発事業等を行うことにより一体感のある街並みが形成されます。


7  地区計画による地域特性を活かしたまちづくり
次に、お手元の『参考資料7』をご覧ください。
『地区計画による地域特性を活かしたまちづくり』についてです。

新宿駅東口地区の『地区計画』では、新宿通りを中心とした、まちづくりの推進を通して、「風格と活力のある街並みの形成」と「回遊性と賑わいの向上」、「防災性の向上」を目指します。

具体的なルールとしては、新宿通りの現在のスカイラインを継承するために、高さ31mでデザインを切り替えることや、賑わい向上のために建物の低層部にオープンカフェやショーウィンドウを設置することなどがあります。また、規制緩和により建替えを促進し、防災性を向上させていきます。

策定スケジュールにつきましては、今年中の決定を予定しております。

また、『新宿通りモール化に向けた取組み』については、新宿駅東口地区において、より歩きやすく魅力的な歩行者空間の創出に向けた社会実験を10月中旬に実施します。

荷さばき集約化実験と駐車場所・時間の適正化実験により地区内の路上駐車を減らし、新宿通りで道路空間の活用による賑わい創出実験を実施します。

地元商店街・学識経験者・警察・国・東京都及び新宿区で構成される「新宿駅東口地区歩行者環境改善協議会」が主体となり、関係者が連携して社会実験に取り組みます。
なお、この社会実験は、国土交通省の社会実験に対する助成制度を活用して実施します。

このような取り組みを通じて、新宿駅東口地区内の道路を歩きやすく魅力的な歩行者空間とすることで、新宿通りモール化につなげ、新宿のブランド力を高めていきます。

次に、『牛込台西北地区』の地区計画についてです。

こちらの地区の地区計画では、「良好な住環境の保全」及び「防災性の向上」を目指します。

既存の樹木の保全と積極的な緑化を行うことで、みどり豊かな住宅地の形成を図るとともに、新たな防火規制を導入することで、燃えにくい建物への建て替えを推進し、防災性の向上を図ります。

スケジュールにつきましては、今年度中の決定を予定しております。


8  東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取組み
次に、お手元の『参考資料8』をご覧ください。
『東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた新宿区の取組み』についてです。

「東京2020オリンピック・パラリンピック」開催1000日前にあたる10月28日に、「今日からみんなアスリート★子どもスポーツデーin新宿コズミックセンター」と題し、子ども向けの各種スポーツ体験イベントを「新宿コズミックセンター」において開催します。

まず、「一流アスリートとのスポーツを通じた交流」として、各競技の第一線で活躍し、日本のスポーツ界をけん引してきたアスリートの方々を講師に迎え、各種スポーツの体験教室を実施します。

体験教室の講師は、リオデジャネイロ2016大会シンクロナイズドスイミング銅メダリストであり、新宿区スポーツ栄誉賞第1号の三井梨紗子(みつい りさこ)さん、サッカー元日本代表の北澤豪(きたざわ つよし)さん、同じくサッカー元日本代表の岡野雅行(おかの まさゆき)さん、KARATE2020(からてニーゼロニーゼロ)アンバサダーである岩田樹里(いわた じゅり)さんといった、著名なアスリートの方々をお呼びしています。
なお、三井梨紗子(みつい りさこ)さんには、講師をお願いするとともに、リオ大会で獲得したメダルを披露していただきます。

アスリートの本物のプレーに直に触れることで、子どもたちのスポーツに対する情熱を引き出します。

イベント開幕セレモニーの中では、「国立競技場が奏でる音楽」として、新国立競技場建設に伴い伐採された神宮外苑の樹木を用いて制作された楽器「コカリナ」の演奏を行います。
東京2020大会のメインスタジアムである国立競技場を有する新宿の地で、コカリナの第一人者である黒坂黒太郎(くろさか くろたろう)さんが、新宿区の子ども達や愛好家の皆さんと一緒に2020年に思いを馳せ、優しい音色を響かせてくれます。

本イベントの運営においては、若者のパワーが最大限に発揮されます。
早稲田大学チアリーダーズのFALCONS(ファルコンズ)が、イベント開幕セレモニーにおいて演技を披露するとともに、チア体験や、各種スポーツ体験の運営をサポートするなど、本イベントの随所において若者が活躍します。

そして、大会開催1000日前という記念すべきこの日に、大会開催までの日数を表示した「デイカウンター」をお披露目し、「大会開催までのカウントダウン」を区民の皆様とともに行っていきます。

これらの取り組みを通じて、この世界最大のスポーツと平和の祭典が、区民の皆さまにとって、生涯、記憶として残るよう取り組んでいきます。


9  大新宿区まつりの開催
次に、『秋の文化・芸術イベント』についてです。
お手元の『参考資料9』をご覧ください。
はじめに、『大新宿区まつりの開催』についてです。

「第38回大新宿区まつり」では、「新宿まちフェス2017」と「ふれあいフェスタ2017」の2つのメインイベントと、区内各地の地域まつりなど31の協賛イベントが、10月1日から31日までの間、開催されます。

「新宿まちフェス2017」は、来街者が新宿のまちの魅力を満喫できるイベントとして、10月14日を中心に開催し、「新宿街バルウィーク」や「新宿ファッションステージ」、などで街を盛り上げます。

「新宿街バルウィーク」は、人気スポットである新宿三丁目や新宿ゴールデン街、新宿西口思い出横丁、新宿御苑駅前周辺、四谷荒木町から杉大門周辺で、連続的に街バルを開催します。この機会を通して、来街者の方々に新宿の魅力を再発見していただくとともに、まちなかの回遊促進をはかります。

「新宿ファッションステージ」は、新宿通りに特設会場を設けて、様々なテーマとファッションをかけ合せ、各百貨店・大型店企画のファッションイベントと専門学校生によるファッションショーを開催します。ファションによる賑わいの創出と新宿ならではの多様性を表現します。

このほか、「新宿シネフィルプレミアム」や「ONE ASIA(ワン・アジア)文化祭」を行います。

また、昨年は6万6千人もの来場者で賑わった、区民まつり「ふれあいフェスタ2017」は、10月15日に、都立戸山公園大久保地区で開催します。

毎年実施している、区の関係団体によるブース出展やステージ、模擬店や物販、友好都市・伊那市をはじめ、地方の特産品販売、ミニ動物園のほか、「インフィオラータ」、「ボルダリング体験」、「『漱石山房記念館』開館記念ブース」の新企画を加え、子どもから大人まで、一日楽しめるお祭りです。

「インフィオラータ」は、ヨーロッパを中心に世界各国で行われているフラワーイベントの名称です。来場者が色々な花をボードに挿しこみ、ひとつの作品を完成させます。

「ボルダリング体験」は、東京2020から正式種目となった「スポーツクライミング」の一部を体験してもらうコーナーです。縦横2メートル70センチメートル四方のボルダリング壁を設置し、子供たちを中心に楽しんでいただきます。

「『漱石山房記念館』開館記念ブース」は、2017年9月24日に開館する「新宿区立漱石山房記念館」のPRブースです。記念館開館までのあゆみや、記念館の紹介を行います。

このほか、たくさんの協賛イベントが、区内各地で繰り広げられます。詳細は、別紙「大新宿区まつり 協賛イベント一覧」をご覧ください。


10  新宿フィールドミュージアム2017の開催
次に、お手元の『参考資料10』をご覧ください。
『新宿フィールドミュージアム2017の開催』についてです。

新宿のまちでは、音楽、美術、演劇、伝統芸能など、様々なジャンルの魅力的なイベントが数多く開催されており、こうした文化芸術活動を更に活性化していくため、10月と11月の2か月間を、「来て・見て・楽しい 新宿フィールドミュージアム 文化月間」として、新宿の文化的な魅力を集中的に発信していきます。この事業は「東京2020公認プログラム」として大会の機運醸成に向けて、盛り上げて参ります。

今年は、新宿区在住のアーティスト、ヴィヴィアン佐藤さんに、「総合案内人」として、新宿フィールドミュージアム協議会が主催するイベントの司会を担当していただきます。

9月下旬にはプレオープニングイベントとして、アンサンブルグループ「空谷足音(くうこくそくおん)」によるアコーディオンや管弦楽器の演奏のコンサートを開催します。

さらに、オープニングイベントでは、漱石山房記念館の講座室を会場に、区内各地域を「ヴィレッジ」として、それぞれの地域の魅力を語る「ヴィレッジサミット」の開催と共に、同記念館館長に開館までの歩みや館の見どころを語っていただきます。

また、10月には、特別にお借りすることができた都内唯一の木造建築の寄席「新宿末廣亭」を会場として、クリエイティブ・ディレクターの榎本了壱(えのもと りょういち)さんや、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のエンブレム制作者の野老朝雄(ところ あさお)さんなど、文化芸術の各分野の専門家をお招きし、「2020年に向けて発信したい文化芸術の魅力」を語るシンポジウムを開催します。眠らない街「新宿」を感じる夜間の開催により、新たな層をターゲットに新宿の魅力を発信します。

区内の全域で、多彩なイベントが開催される「来て・見て・楽しい 新宿フィールドミュージアム2017」で、新宿の文化の秋を存分にお楽しみください。


11  新宿クリエイターズ・フェスタ2017の開催
次に、お手元の『参考資料11』をご覧ください。
『新宿クリエイターズ・フェスタ2017の開催』についてです。

新宿クリエイターズ・フェスタは、多様な文化・芸術を発信し続けてきた新宿の遺伝子を活かし、このまちに新たな賑わいと活力を創出する一大アートイベントです。

すでに8月から開催中の本イベントですが、9月以降、さらに魅力的なコンテンツを展開します。

世界的CGアーティストの河口洋一郎(かわぐち よういちろう)さんによる、巨大バルーン作品、現代美術家の椿昇(つばき のぼる)さんのロボティックなオブジェ、makomo(マコモ)さんの不思議なキャラクターバルーン、市川健治(いちかわ けんじ)さんのピクセルモンタージュ作品などを、引き続きお楽しみいただけます。そのほか、山本信一(やまもと しんいち)さん、勅使河原一雅(てしがわら かずまさ)さんの映像作品など、多彩なジャンルの展覧会を開催します。

また、10月7日から9日まで、19世紀の産業革命の時代にSFを融合させたスチームパンクという世界を表現した会場で、革小物やアクセサリーなど、お気に入りのハンドメイド作品に出会えるイベント「スチームパーク」を、歌舞伎町シネシティ広場で開催します。

このほか、7月には、本フェスタ初の取り組みとなる常設パブリックアートを、新宿センタービルの公開空地に設置いたしました。既に外国人観光客の写真撮影スポットにもなっています。

また、新宿住友ビル壁面の「新宿観光特使 ゴジラ」のラッピングは、11月17日まで展示しています。


12  平成28年度決算概要について
それでは、続いて今議会に提案する議案等の主なものについてご説明します。
まず、はじめに認定第1号から第4号までの、平成28年度決算の概要についてご説明します。
お手元の『定例記者会見資料』をご覧ください。
1ページに認定第1号から第4号までの各会計決算状況を、また2ページから6ページまでに主要施策の成果の概要を記載していますが、ここでは平成28年度決算の総括的なことをご説明いたします。

まず、1ページをご覧ください。
一般会計の決算規模は、前年度と比べて、歳入総額が0.1%減の1,436億2,929万7千円、歳出総額が、0.3%増の1,397億7,788万5千円となりました。

歳入面では、特別区税が堅調に推移したものの、地方消費税交付金や特別区交付金などが減となりました。一方、歳出面では、扶助費や公債費、物件費などが増となっています。

実質単年度収支は、4年連続で黒字となりましたが、財政の弾力性を示す経常収支比率は、前年度と比べ0.8ポイント上昇し82.5%となり、依然として、適正水準とされる70%~80%を超えています。

区財政を取り巻く環境は、海外経済や金融資本市場の不確実性、法人住民税の一部国税化やふるさと納税などの税源偏在是正措置が、地方財政に大きな影響を与えるなど、依然として先行き不透明であり、予断を許しません。

また、高齢者や子育て世代への支援など誰もが安心して住み続けられる環境の整備、災害に強い逃げないですむ安全なまちづくり、魅力溢れる賑わい都市の創造と地域の特性を活かしたまちづくり、さらには3年後に迫った東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催など、今後も財政需要の増加が見込まれます。

区は、直面する様々な課題に、的確に対応するとともに、将来にわたり持続可能な財政基盤の確立に取り組んでまいります。



13  補正予算概要について
最後に、平成29年度9月補正予算の概要について説明いたします。
定例記者会見資料の8ページから13ページまでに、各会計の補正予算の概要を記載していますのでご覧ください。

この度の補正予算の総額は、26億2,601万1千円です。

主な経費としては、先ほどご説明しました「薬王寺地域ささえあい館」及び「新入学学用品費の前倒し支給の実施」に要する経費などを計上しています。

今定例会では、これらを含めた、補正予算案4件、決算認定関係4件、条例案等9件の議案を提出しています。


以上で、私からの説明を終わります。

今後とも、区政へのご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

本ページ掲載詳細情報に関するお問い合わせ先
  • 記者発表内容について:区政情報課 電話:03-5273-4064
  • 予算案について:財政課 電話:03-5273-4049

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