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確かな礎を築く取り組みを

最終更新日:2016年9月15日

 皆さんおはようございます。
 区長の吉住健一です。

 温暖化現象の影響による気候変動のせいか、今年も、繰り返し台風の上陸や大雨が続きました。昼夜にわたって体制を組んでくださった職員の皆さん、ありがとうございました。周囲の皆さんも、災害対応にあたっている職員のサポートをしていただき感謝しています。
 8月20日の大雨では、区内でも床上浸水などの被害が発生し、台風10号では東北・北海道地方に甚大な被害が発生しました。亡くなられた方に心からお悔やみ申しあげますとともに、被災された皆さまにお見舞い申しあげます。
災害を未然に防ぐことは出来ませんが、被害を最小限に抑えることは努力と工夫にかかっています。今後も職員の皆さんと共に頭を働かせ、気を引き締めて災害対策に努めてまいりたいと思います。

 この4月に新宿区に入区した職員の皆さん、仕事や環境に馴染めたでしょうか。
来月1日には、条件付き採用期間を終え、晴れて正式採用となります。自分が担当している区民サービスの意義や効果などをもう一度、自ら考えて分析し、仕事を進めるうえで改善すべき点があれば、積極的に見直しを提案することも必要です。一人で悩まずに、先輩や上司に積極的に話しかけてください。
 区役所で働く皆さん一人ひとりが「新宿区」そのものとみなされます。明るい挨拶、誠実で適切な対応を心掛け、窓口にいらっしゃるお客様や地域で暮らす皆さまからの信頼を勝ち取ってください。

 さて、本日15日から区議会の定例会が開催されます。本会議をはじめ、20日から9日間にわたる決算特別委員会において、区民や区議会に対する説明責任を職員の皆さんと共に、果たしてまいりますので、よろしくお願いします。
27年度の決算は、健全な状況を維持していますが、区税収入が増加していることが要因です。景気に陰りが見えれば、あっという間に財政は苦しくなります。海外経済の減速や金融資本市場の変動による下振れリスク、さらに、法人住民税の一部国税化に加え、消費税率引上げの再延期や企業版ふるさと納税の創設などが、区財政に大きな影響を与えることは想定内のこととして考えなくてはなりません。
 区財政を取り巻く環境が依然として不透明な中、職員の皆さんには平成29年度の予算編成にあたっていただいています。29年度は、第三次実行計画の達成と現在の総合計画の総仕上げに取り組むとともに、30年度にスタートを切る新たな総合計画と実行計画の策定に向け、確かな礎を築く極めて重要な1年です。

 直面する様々な行政課題に積極果敢に取り組むとともに、子育て世代、高齢者や生活困窮者などへの支援、高度防災都市化のまちづくり、更新時期を迎える区有施設への対応、そして、4年後の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けた準備などに備える必要があります。行政評価や決算実績等を十分に踏まえ、統合や再編など、事業の見直しや経費の削減、財源の確保に留意した予算編成を心掛けてください。

 現在、区では平成30年度からの新たな総合計画を策定しています。この計画は、新宿区の今後の10年を決める非常に重要な区の最上位計画です。7月15日に第1回の「新宿区基本構想審議会」を開催し、これまで、審議会を3回、起草部会を1回開催しました。様々な課題について審議を進めています。今後は、骨子案についてパブリックコメントや地域説明会を実施し、来年2月に答申をいただく予定です。
 皆さまにおかれましては、部門間の調整や連携を含め、総合的な観点から全庁を挙げて策定作業にあたっていただきたいと考えていますので、よろしくお願いします。

 最後に、リオデジャネイロでパラリンピックが開催されています。選手の皆さんが全力で競技する姿に胸を打たれた方も多いと思います。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の準備も本格化していく時期です。区民にとって、区で働く者にとって良い思い出として残せるよう、共に力をあわせて工夫していきましょう。
 本日の放送はこれで終わります。

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