新宿区立漱石山房記念館視察

　本日は、新宿区立漱石山房記念館で行われているテーマ展示「松岡譲の漱石研究‐岳父への思い‐」を視察してまいりました。

　今回のテーマ展示で取り上げている「松岡譲」は、夏目漱石の晩年に門下生となった作家であるとともに、漱石の長女筆子の夫でもあります。
　今回は、松岡譲が没頭した漱石研究を通し、松岡から見た漱石像についての展示と新たに収蔵した資料の展示が見どころとなっています。
　コーナー展示では、漱石の妻である鏡子夫人が語った漱石の家庭での姿を松岡が記録した貴重な資料である、「漱石の思ひ出」。また、「猫の墓」の原稿は、松岡直筆の資料で初めての展示です。
　そして、漱石が使用していた硯など漱石ゆかりの資料や漱石が晩年に至った境地を表した「則天去私」の書（複製）もご覧いただきたいと思います。
　漱石山房記念館では、尽きない漱石の魅力をこれからも皆さまにお伝えしてまいります。