平和コンサート

今年は終戦から72年目を迎えます。沖縄では、一般市民も巻き込んだ悲惨な戦闘が行われました。去る6月23日に沖縄県糸満市で開催された沖縄全戦没者追悼式に出席し、改めて戦争の悲惨さと平和の尊さを実感いたしました。戦争の悲惨さを次の世代に語り継ぎ、私たち一人ひとりが平和の大切さを深く心に刻んでいくことが大切です。

新宿区は、昭和61年3月15日に平和都市宣言を行い、広島・長崎への平和派遣や、平和展、平和講演会など、さまざまな平和啓発事業を、積極的に推進しています。この平和コンサートも、区が進める平和啓発事業の一つであり、今年で10回目を迎えました。

今年は、ヴァイオリン奏者の奥田雅代さんと琴奏者の滝田美智子さんのお二人が、琴とヴァイオリンという、東西の弦楽器を使い、「ふるさと」「夕焼け小焼け」「浜辺の歌」などの名曲を聴かせてくださいました。

滝田さんは、絃の数が違う2つの琴を使い分けて、演奏してくださいました。1曲1曲演奏するたびに、絃の調整を行ってから演奏するなど、琴という和楽器の繊細さや演奏する難しさを初めて知った方も多かったのではないでしょうか。

ご来場の皆さまとともに、東西の弦楽器による美しいハーモニーを楽しめるのも、平和であればこそできることです。平和コンサートの第1回目からご協力をいただいています奥田雅代様、素晴らしい琴の音色を聴かせてくださった滝田美智子様、ありがとうございました。