梅毒の患者報告数が増加しています!

最終更新日:2024年8月1日

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 近年、梅毒の患者報告数が増加しています。都内の令和5年(2023年)の梅毒患者報告数は3,701件で、平成11年(1999年)の調査開始以来、過去最多となりました。

【東京都の梅毒の患者報告数推移】

【東京都の梅毒の患者報告数推移】画像 出典:東京都感染症情報センター

梅毒とは

 梅毒トレポネーマという病原体に感染することでおこる感染症です。主にセックスなどの性的接触で、粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。感染すると、性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹が現れたりしますが、一旦症状が消えるため治ったと間違われることがあり、発見が遅れる危険があります。
 

感染経路

 菌を排出している感染者との粘膜や皮膚の接触を伴うセックス(膣性交、肛門性交、口腔性交)などで感染します。
 
 

何度でも感染します

 一度治療で完治しても免疫ができるわけではないので、何度でも感染します。
 また、自分だけが治療をしてもパートナーから再感染したり、その逆もあるため、パートナーと一緒に治療をすることが大切です。

症状

  梅毒は感染した後、経過した期間によって症状や出現する場所が異なります。また、全く症状が出ないこともあります。
 

主な症状の経過

 【1期】  
  感染後約3週間で、感染した場所(性器、肛門、口腔内、口唇など)に、しこりやできもの、ただれなどができます。
  これらの症状は痛みがない場合が多く、治療しなくても数週間で症状は消えます。
   
 
【2期】 
  1期の症状が一旦消えた後に、1~3か月経つと、手のひらや足の裏など全身に赤い発疹 やブツブツができます。
  治療しなくても、数週間~数か月で症状は消えます。
 
 【潜伏梅毒】   
  症状がないまま何年も経過することがありますが、皮膚や内臓で病気は静かに進んでいます。

 【後期梅毒】   
  感染してから数年~数10年後に、心臓、血管、神経の異常が現れることがあります。

予防のポイント

 【1】パートナー同士の感染の有無の確認、感染していたらお互いに治療する  
  自分が感染し、治療をしてもパートナーが感染しており、治療していなければ再感染してしまいます。心配なことがあればお互い     
  に検査を受け、完全に治すことが大切です。

 【2】不特定多数との性行為は避ける
  不特定多数のヒトとの性的接触は梅毒だけでなく、その他の性感染症に感染するリスクを高めます。
   

 【3】コンドームを適切に使用する
  粘膜や皮膚が梅毒の病変と直接接触しないように、コンドームを適切に使用しましょう。
  ただし、コンドームで覆わない部分から感染する可能性もあるため、完全に予防できるわけではありません。

妊婦さんは特に注意が必要です

 妊娠中に梅毒に感染すると、お腹の赤ちゃんに感染してしまうことがあります。お腹の赤ちゃんに感染すると、死産や早産になったり、生まれてくる子供の神経や骨などに異常をきたすことがあります(先天梅毒)。
 先天梅毒を防ぐために、妊娠がわかったら妊娠届を出して、妊婦健診を受けましょう。

検査・相談

新宿区保健所では、匿名・無料で検査、相談を行っています

性感染症に関する新たな相談事業

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