たばこをやめたいと思っている方へ

最終更新日:2023年5月31日

たばこに含まれるニコチンには依存性があり、禁煙がなかなか成功しない原因の一つとなっています。
 

「たばこがストレス解消になる」「たばこをやめるとストレスがたまる」と感じている方は、ニコチン切れによるストレスの増加とニコチン接種によるストレスの解消というサイクルに陥っているおそれがあります。ニコチンはストレスを解消するものではなく「切れることでストレスを作り出すもの」なのです。


禁煙は自力で行うことも可能ですが、医療機関での禁煙治療や禁煙補助剤を利用すると、ニコチン切れの症状を抑えることができるので、比較的楽に、しかも自力に比べて3~4倍、禁煙に成功しやすくなることが分かっています。

禁煙は早いほど効果があり、遅すぎることはありません。
一定の要件を満たせば、医療保険が適応されますので、禁煙治療医療機関や禁煙の相談ができる薬局、保健センターで相談して禁煙に挑戦しましょう。
 

 

(出展:厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書第3章第4節「禁煙支援と禁煙治療」」

たばこをやめたいと思っている方へ画像1

5月31日は「世界禁煙デー」世界禁煙デーからの1週間は「禁煙週間」

  「世界禁煙デー」は、たばこを吸わないことが一般的な社会習慣となるよう様々な対策を講ずるべきであるという世界保健機関(WHO)の決議により1988(昭和63年)に初めて設けられ、1989(平成元年)からは5月31日と定められています。
 2023年(令和5年)は「Grow food, not tobacco(たばこではなく、食料が必要)」がテーマです。
 希少な環境資源をたばこ栽培に費やすのではなく、持続可能な食用作物の栽培のために使うよう主張しています。
 食糧危機への貢献を目的とするとともに、喫煙者にたばこをやめるための新たな理由を与えるテーマとなっています。

 また、厚生労働省は「世界禁煙デー」からの1週間(5月31日~6月6日)を「禁煙週間」と定めて禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発を行っています。
 2023年(令和5年)は「たばこの健康影響を知ろう!~望まない受動喫煙のない社会を目指して~」がテーマです。
 2018年(平成30年)に健康増進法の一部を改正する法律が成立したことで、多くの方が利用する施設では屋内での禁煙が原則となり、管理権原者の方が講ずべき措置が定められました。
 受動喫煙への配慮はマナーではなくルールとなり、たばこに関する正しい知識の普及啓発が重要となっています。

世界禁煙デーや禁煙週間を一つのきっかけとして禁煙に挑戦してみませんか。
 
「受動喫煙のない社会を目指して」ロゴマーク

自力で禁煙するためには

1 禁煙宣言をしましょう
  周囲の人が理解してくれると、喫煙室に誘われることなど「つい一服」を防ぐことができます。

2 吸いたい気持ちを少し我慢しましょう
  長年の生活習慣で身についた喫煙グセを少し変えてみましょう。体に良い別の習慣に変えていけばより効果的です。
  「朝起きたらまず一服」を「朝起きたらコップ一杯の水」へ(胃腸を活発に)
  「食後の一服」を「食後の歯磨きへ」(虫歯予防)
  「お酒の席でつい一服」を「お酒の合間に氷や水」へ

3 禁煙のモチベーションを保つために
  禁煙するとこんなに良いことがあるんだと思い返しましょう。
 「お財布を豊かに」
 「美容にも効果的」
 「喫煙時間を別なことに使えます。」
 
(出展:東京都リーフレット「卒煙を考えよう」)

支援・治療を受けての禁煙

禁煙支援・禁煙治療には大きく
「地域・職域での禁煙支援」
「一般用医薬品(OTC)の禁煙補助薬を用いた禁煙支援」
「保険を使った禁煙治療」
の三つが考えられます。

このうち「地域・職域での禁煙支援」は、検診等における医師等からの禁煙アドバイスや社内禁煙化、保健師による個別指導などで、現在導入が進められています。

「一般用医薬品(OTC)の禁煙補助薬を用いた禁煙支援」は、薬局・薬店で購入することができます。その際は、禁煙相談のできる薬局を選ぶとより効果的です。

「保険を使った禁煙治療」は、禁煙治療医療機関で受けることができます。


以下のニコチン依存度チェックを参考にして、自分にあった禁煙方法を選びましょう。
また、区内保健センターでは禁煙に関する相談を受け付けています。タバコについてお悩みの方、自分に合った禁煙方法を探している方などお気軽にご相談ください。
 
(出展:厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書第3章第4節「禁煙支援と禁煙治療」)

ニコチン依存度チェック

質問 答え
0点 1点 2点 3点
[1]朝、目が覚めてから何分後ぐら
 いでたばこを吸いますか?
61分後
以降
31~60分 6~30分 5分以内
[2]喫煙できない場所(たとえば図
 書館、映画館など)で喫煙をガ
 マンするのが難しいと感じてい
 ますか?
いいえ はい
[3]1日のうちどの時間帯のたばこ
 をやめるのに、いちばん未練
 を感じますか?
目覚めの
1本以外
目覚めの
1本
[4]1日、何本のたばこを吸います
 か?
10本以下 11~20本 21~30本 31本以上
[5]目覚めてから2~3時間以内
 に吸う本数の方が、それ以降に
 吸う本数よりも多いですか?
いいえ はい
[6]病気で1日寝ているようなとき 
 でもたばこを吸いますか?
いいえ はい
 (The Fagerstrom Test Cigarette Dependence:Fagerstrom,2012)


上記質問[1]から[6]の合計点数を計算し、下記の表に当てはめてニコチン依存度を判定しましょう。
点数 0~3点 4~6点 7~10点
ニコチン依存度 低い

ライトスモーカー
レベル
中程度

ミドルスモーカー
レベル
高い

ヘビースモーカー
レベル
(出展:厚生労働省禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版) 

 

おすすめの禁煙方法

禁煙方法 お勧めのタイプ
医療機関で禁煙治療
を受ける
◦ニコチン依存度が中程度~高い人
◦禁煙する自信がない人
◦過去に禁煙して離脱症状が強かった人
◦精神疾患など、禁煙が難しい特性がある人
◦薬剤の選択など、禁煙にあたって医師の判断を必要とする人
薬局・薬店でニコチンパッチやニコチンガムを使ってやめる ◦ニコチン依存度が低い~中程度の人
◦禁煙する自信が比較的ある人
◦忙しくて医療機関を受診できない人
◦健康保険適用の条件を満たさない人
(出展:厚生労働省禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版) 

禁煙治療医療機関

禁煙治療には保険診療と自由診療があり、保険適用には一定の条件があります。
保険適用の条件や保険診療を受けることのできる医療機関については、次のリンクから東京都のホームページをご覧ください。

東京都保健医療局とうきょう健康ステーション「禁煙治療について(ニコチン依存症治療に保険が適用される医療機関一覧)」(外部サイト)

禁煙の相談ができる薬局

薬剤師による禁煙相談・情報提供や禁煙補助剤を使った禁煙相談をしています。
新宿区内の禁煙相談ができる薬局については、次のリンクから東京都福祉保健局のホームページ「東京都医療機関・薬局案内サービス(ひまわり・t-薬局いんふぉ)」に移動し、「薬局を探す」で「新宿区」と「禁煙の相談」をキーワードに検索してください。

東京都保健医療局ホームページ「東京都医療機関・薬局案内サービス(ひまわり・t-薬局いんふぉ)」(外部サイト)

各保健センター

タバコについてお悩みの方、自分に合った禁煙方法を探している方など、各保健センターにおいて保健師が無料で禁煙相談を実施しています。お気軽にご相談ください。
名称 所在地 電話 FAX
牛込保健センター 新宿区矢来町6 03-3260-6231 03-3260-6223
四谷保健センター 新宿区四谷三栄町10-16 03-3351-5161 03-3351-5166
東新宿保健センター 新宿区新宿7-26-4 03-3200-1026 03-3200-1027
落合保健センター 新宿区下落合4-6-7 03-3952-7161 03-3952-9943

関連リンク

区ホームページ内での関連リンク

〇「たばこの健康影響について」のページ
 ・たばこに含まれる代表的な有害物質と健康影響
 ・受動喫煙の影響
 ・加熱式たばこについて など


〇「路上喫煙対策」のページ
 ・区内全域路上喫煙禁止・条例の主な内容
 ・路上喫煙禁止Q&A など

〇「公園・児童遊園での受動喫煙防止について」のページ
 ・禁煙とする基準
 ・禁煙の公園 など

厚生労働省のホームページ

〇「厚生労働省の最新たばこ情報」
 ・たばこのリスク
 ・たばこ対策
 ・海外情報 など

〇「e-ヘルスネット」喫煙のページ
 ・たばこの基礎知識
 ・禁煙による健康改善 など

〇「なくそう!望まない受動喫煙」
 ・改正「健康増進法」
 ・事業者向け財政・税制支援 など

東京都のホームページ

〇保健医療局「とうきょう健康ステーション」喫煙のページ
 ・「東京と受動喫煙防止条例」
 ・妊婦の喫煙防止 など
 ・受動喫煙防止対策支援補助金について など

〇産業労働局「中小飲食店や宿泊施設における受動喫煙防止対策を支援」のページ
 ・喫煙専用室の設置等に対する補助金
 ・経営上の相談やアドバイスを受けたい飲食店・宿泊施設の方に専門家派遣 など

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 健康部-健康づくり課
健康づくり推進係
 所在地:〒160-0022
       東京都新宿区新宿五丁目18番14号 新宿北西ビル5階
       新宿区役所第二分庁舎分館分室 
 電 話:03-5273-3494(直)
 FAX:03-5273-3930

本ページに関するご意見をお聞かせください

本ページに関するアンケート
本ページの情報は役に立ちましたか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。
本ページは見つけやすかったですか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。

区政についてのご意見・ご質問は、ご意見フォームへ。