（音声読み上げ用）ユニバーサルデザインまちづくりガイドライン 3-1-1

●22～23ページです
さまざまな人々が“自由に”“快適に”“安心して”“楽しく”“わかりやすく”活動できる都市空間づくりを進めるために、まちを利用する利用者や居住者等のつかい手の視点からまちづくりの取組を提案しています。
○図表 「ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりの取組」に関する体系を表した図表が入っています。
（図表の説明）
「ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりの取組」の対象者として
　居住者、来街者、健常者、高齢者、障害者、子ども、外国人などを、
対象となる行動等として
　さまざまな人々の生活・多様な活動に係る、暮らし・働き・学び・遊ぶことなど、
これらの人、行動等を『ユニバーサルデザインの視点でのまちづくり』により、「誰もが移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちに」するため、さまざまな人々の新宿の都市空間における、移動・ 利用・ 情報に関して、5つの基本目標と16の取組を提案しています。

基本目標1　「誰もが自由に歩ける都市空間づくり」
新宿のまちを誰もが自由に歩き回れるように、連続的かつ回遊性の高い歩行空間のネットワーク化を図ります。
基本目標1に関する取組として、
取組1： 《駅周辺の回遊性の向上》 駅周辺での移動の連続性を確保し、自由に歩けるようにする
取組2： 《歩行空間の充実》 さまざまな歩行者のために十分な空間を確保し、ゆったりと歩けるようにする
取組3： 《立体的な連続性の確保》 上下階の移動や地下街などの立体的な都市空間の移動を、負担が少なくスムースにできるようにする
取組4： 《接続空間における連続性確保》 道路から建物などに不自由なく入れるようにする
取組5： 《自動車交通の整序化による歩行空間の確保》 自動車による交通負荷を軽減し、さまざまな人々が安全に歩けるようにする

基本目標2　「誰もが快適に過ごせる都市空間づくり」
新宿のまちを誰もがゆったりと行動できるように、まちのなかのゆとり空間の充実や、美しいまちの形成を図ります。
基本目標2に関する取組として、
取組6： 《美しくうるおいのある都市空間の形成》 まちを美しく保ち、みどり豊かで快適に利用できる空間を形成する
取組7： 《ゆとりある歩行空間確保》 さまざまな人々に配慮した快適な歩行空間を確保する
取組8： 《交通結節点の利便性や快適性の向上》 混雑する駅やバスターミナルでも、快適に利用できる空間を確保する

基本目標3　「誰もが安心できる都市空間づくり」
新宿のまちで、誰もが安心して行動できるように、歩行空間等の安全性を高め、安全・安心なまちの形成を目指します。
基本目標3に関する取組として、
取組9： 《防災性の高い都市環境の形成》 都市空間を活用・改善して、まちの防災力を高める
取組10： 《歩行者優先の道路空間形成》 歩車分離されていない道路などでは、自動車の交通を制限し、歩行者が安心して歩けるようにする
取組11： 《民間のトイレやエレベーター活用による都市空間のシームレス化》 公共施設と民間施設の連携により、まちを歩くことの安心感を高める
取組12： 《防犯性の高い都市環境の形成》 防犯に配慮した都市空間の改善を行い、まちの防犯力を高める

基本目標4　「誰もが楽しめる都市空間づくり」
新宿のまちの豊かさを誰もが味わえるように、まちの魅力を高めます。
基本目標4に関する取組として、
取組13： 《魅力あるまちの回遊性の向上》 歴史や文化、個性など、まちの魅力に容易にアクセスできる配慮をする
取組14： 《空間の活用・演出によるにぎわい創出》 道路や広場などの公共的な空間を活用して、さまざまな人々の交流を創出する

基本目標5　「誰にでもわかりやすい都市空間づくり」
新宿のまちの移動や利用を支援する、わかりやすい情報提供を行います。
基本目標5に関する取組として、
取組15： 《わかりやすい案内・誘導》 新宿のまちをわかりやすく伝える情報提供を行う
取組16： 《利用者特性に配慮した案内・誘導》 利用者のさまざまな特性に配慮して、わかりやすい情報提供を行う

これらの取り組みを進めて、「歩きたくなる、新宿」を実現します。

【ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりの方向性　前編】 を終わります。

ここをクリックすると「ユニバーサルデザインの視点でのまちづくりの方向性　中編」へ移動します。