漱石山房記念館≪通常展≫テーマ展示「夏目家の人びと、漱石の家族」

漱石山房記念館（早稲田南町7）で、≪通常展≫テーマ展示「夏目家の人びと、漱石の家族」を10月3日（日）まで開催している。
夏目漱石は慶応3年（1867年）、8人兄弟の末っ子として生まれ、里子や養子に出されるなど不遇な少年時代を過ごした。その後も養父の金銭問題に悩まされたが、著書「硝子戸の中」では、育った家の記憶について旧懐に満ちた穏やかなものとして記している。
漱石自身の家庭生活は、明治29年（1896年）に中根鏡子と結婚し、二男五女に恵まれた。著書『吾輩ハ猫デアル』では、のびのびとした子どもたちの様子が描かれている。
同展では、漱石が留学中のロンドンから妻に宛てた手紙（直筆資料）や家族について記した作品・日記、漱石の家族による著作や家族写真などをもとに、家族の視点から漱石を読み解く。
また、初公開資料として、夏目家の4姉妹と長女筆子の娘（推定）が写る「夏目家令嬢写真」（寄託資料）を展示する。

■展示概要
【展示名】≪通常展≫テーマ展示「夏目家の人びと、漱石の家族」
【展示期間】10月3日（日）まで（期間中、一部展示替えあり）
【開館時間】午前10時～午後6時（入館は午後5時30分まで）
【休館日】毎週月曜日（祝休日の場合は翌平日）
【会場】漱石山房記念館2階資料展示室（早稲田南町7）
【料金】一般300円／小・中学生100円
※小・中学生は土・日曜日、祝日、夏季休業期間中は無料
【主催】漱石山房記念館（新宿未来創造財団）