25日(日)まで「染の小道」を開催
10周年を迎える染め物の一大イベント

最終更新日:2018年2月23日

川のギャラリーの様子
道のギャラリーの様子(写真ののれんの作品名:かくれんぼ)
川のギャラリーの様子(近隣ビルの屋上から)
今日23日(金)から、中井駅周辺のまち全体を染め物のギャラリーに見立て、妙正寺川や商店街を色鮮やかな反物やのれんで飾るイベント「染の小道」が始まった。主催は「染の小道」実行委員会。新宿区染色協議会と新宿区が共催している。

江戸時代、神田や浅草で発達した染色業。大正時代以降、都市開発が進む中、清流を求めた職人たちは神田川上流へと移り、早稲田・高田馬場・落合周辺に工房を設立した。新宿区内には、現在も多くの染色に関わる工房があり、江戸の伝統を受け継いだ技術や文化が息づいている。
今回で10回目を迎える「染の小道」は、落合・中井地域を「染めのまち」としてPRしようと、染色業関係者のほか、商店街や地域の子どもたち、大学生などが主体となってイベントを盛り上げ、地域の活性化につながっている。
中井駅周辺の妙正寺川には、約300mにわたって156反の反物を架け渡す「川のギャラリー」が登場。色とりどりの江戸更紗や小紋染めなどの反物や、落合・中井地域の小学校・保育園の子どもたち、地域の方々がさまざまな絵柄を染めた「百人染め」の反物も掛けられた。「染の小道」を訪れた人に加え、道行く人も足を止め、川面を彩る色鮮やかな反物をカメラで撮るなどしていた。
また、「道のギャラリー」では、中井駅周辺の107店舗の軒先に、染色作家や学生が制作したのれんが飾られた。たくさんのすしを題材にしたのれんや木々の間でかくれんぼをする動物を表現したのれんなど個性あふれる作品が訪れた人の目を楽しませていた。
このほか、24日(土)・25日(日)は、午前10時30分から落合第五小学校(上落合3-1-6)で着物や帯の染め物展示と伝統工芸士による染めの実演を行う「染の王国 新宿展」、午前11時から落合第二小学校(上落合2-10-23)で染色を体験できる特別企画「染のがっこう」をそれぞれ実施する。また、25日(日)の午後2時から落合第五小学校で学生や新宿区の職人が染めた着物をお披露目する「染の街のキモノショー」を開催する。

■「染の小道」イベント概要
【日程】2月23日(金)~2月25日(日)
【会場】西武新宿線・都営大江戸線中井駅周辺、妙正寺川の寺斉橋・大正橋付近
※雨天の場合、「川のギャラリー」は中止(当日午前8時までに「染の小道」ホームページで案内)。「道のギャラリー」は、店の中にのれんを飾るなど各店舗で対応。

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