夏目漱石記念施設整備プロジェクトVol.4 講演・音楽・落語「漱石の散歩道」を開催
2017年夏目漱石生誕150周年に向けて

最終更新日:2015年2月8日

写真:講演「漱石と物理学校」
写真:演奏会「倫敦の漱石」
写真:落語「東京の漱石」 三遊亭圓窓さん
新宿区(区長:吉住健一)は、国民的文豪・夏目漱石(1867年~1916年)が生まれ育ち、その生涯を閉じたまちである。区では、漱石が晩年を過ごした「漱石山房」の土地の記憶を未来に継承していこうと、漱石の生誕150周年に当たる平成29年(2017年)2月の開館を目指し、早稲田南町に漱石にとって初の本格的な記念館の整備を進めている。
また、漱石やその作品の魅力と、記念館の整備事業について情報発信する「夏目漱石記念施設整備プロジェクト」を展開。第4弾として今日8日、「漱石の散歩道」と題し、講演・音楽・落語で漱石の世界に触れるイベントを朝日新聞社との共催で開催。約350名の漱石ファンが、会場の四谷区民ホール(内藤町87)に集まった。

第1部は講演「漱石と物理学校」。小説『坊っちゃん』の主人公が東京物理学校(現在の東京理科大学)の卒業生であることから、神楽坂にキャンパスがある東京理科大学の学長で、世界的な化学の研究者である藤嶋昭さんが、科学者の目で漱石や『坊っちゃん』の魅力を語った。
第2部は演奏会「倫敦の漱石」。漱石は大英帝国の絶頂期である20世紀初めの2年余り、ロンドンに留学していた。その時代のイギリスで生まれた楽曲が弦楽合奏で届けられ、抒情的で美しい演奏に観客は耳を傾けていた。
第3部は落語「東京の漱石」。漱石は若き日から亡くなるまで、落語をこよなく愛した。三遊亭王楽さんが漱石も聴いたであろう古典落語「野ざらし」を演じたほか、三遊亭圓窓さんが新作落語「吾輩は坊っちゃんである」を披露した。

区では「夏目漱石記念施設整備基金」を設置して平成25年7月から寄付の募集を開始しており、現在、約5,500万円の寄付が寄せられている。引き続き、イベントなどを通して漱石ファンの裾野を広げるとともに、夏目漱石を愛する全国の皆さんに寄付への協力を呼び掛けながら、記念館の整備を進めていく。

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文化資源係 電話03-5273-4126

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