7月1日 高田馬場駅近くにオープン　区立障害者生活支援センター

今日29日、精神に障害のある方を対象とした入所支援施設「区立障害者生活支援センター」(百人町4-4-2)の落成記念式典が行われた。

区立障害者生活支援センターは、23区で初めて区立施設として、精神に障害のある方を対象に宿泊型自立訓練を行う施設で、支援の必要性が高く、自宅での生活が難しい方が入所しながら、退所後に地域での生活を継続できるよう支援する。そのほか、短期入所、自立訓練（生活訓練）、相談支援なども実施し、地域における障害者支援の中核を担う。運営は医療法人財団厚生協会。

1階には生活訓練室を設置し、自立した生活のための洗濯や料理などの訓練、体操などの運動、コミュニケーションの方法などさまざまな自立訓練プログラムを行い、精神に障害のある方が日常生活に適応できるよう支援する。
また、相談室も設置し、障害のある方が必要な福祉サービスを利用できるようサービス等利用計画の作成を支援するほか、障害や生活のことなど、さまざまな相談に応じ、必要な情報を提供する。電話での相談は24時間受け付け、急な病状の変化といった相談にも対応する。
ほかにも、センター利用者や家族、障害者団体、地域の方が相互交流や会議などに利用できる多目的室も設置し、地域に根差した施設としての役割も担う。

2階と3階は、宿泊型自立訓練と短期入所のための全室個室の居住スペースで、宿泊型自立訓練用居室は2階と3階にそれぞれ5室ずつ設置。10名が入所し、一定期間寝泊まりしながら日中は自立訓練プログラムに参加する。
短期入所用の居室は2階に2室設置し、家族の病気や冠婚葬祭などで一時的に家族から支援が受けられない場合や、本人の病状の変化により生活能力が低下した場合などにショートステイサービスを行う。

今日の落成記念式典で吉住健一新宿区長は、「障害者生活支援センターが、区内に暮らす精神障害者が地域で暮らし続けるための拠点となることを目指します」と抱負を述べた。