歌舞伎町の神社で小泉八雲にまつわる展示を実施

最終更新日:2014年9月12日

八雲の怪談本の展示
神社の境内の欄干を使った木製の立体絵画
児童雑誌「赤い鳥」の表紙絵
新宿区役所近くの稲荷鬼王神社(歌舞伎町2-17-5)で、「怪談」「雪女」「耳なし芳一」などを執筆した小説家・随筆家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン、1850年~1904年)の没後110年を記念した展示を行っている。

 稲荷鬼王神社では、地域の方と協力して土地の歴史を伝える展示や催しを開催している。今回は、神社の近くに小泉八雲が一時住んでいたことにちなみ、神社が所蔵している明治時代に刊行された八雲の怪談本や神社の境内の欄干を使った木製の立体絵画「耳なし芳一」を展示している。

小泉八雲は、ギリシャのレフカダ島生まれ。日本に魅せられて1890年(明治23年)に来日し、熊本の第五高等学校で英語を教えた後に新宿に住み、東京帝国大学で教鞭をとった。神社近くの区立大久保小学校には終焉の地の記念碑、同校近くには区立小泉八雲記念公園がある。
境内では、神社を訪れた方が、怪談本の色鮮やかな挿絵や、迫力のある立体絵画に見入っていた。宮司の大久保直倫(なおとも)さんは、「小泉八雲が亡くなる直前に大久保地域に住んでいたことを知っている人は意外に少ない。訪れた人に、大久保と八雲のゆかりについても知っていただければ」と話している。

また、大正以降の児童文学の発展に貢献した「赤い鳥社」が歌舞伎町二丁目(当時の西大久保)にあったことから、先代の宮司が創刊号から保管していた児童雑誌「赤い鳥」の表紙絵なども展示・紹介している。
展示は9月8日(月)から9月18日(木)まで。見学自由。9月14日(日)午後6時~7時には、同神社境内で「耳なし芳一」の朗読会を開催する。

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稲荷鬼王神社 電話03-3200-2904

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