新宿大ガードで壁画除幕式を開催
アートの力で快適な歩行空間づくり

最終更新日:2013年1月20日

写真:壁画を眺める通行人
写真:キビタキを眺める通行人
写真:あいさつする遠藤副理事長(写真右)
写真:あいさつする蟹江さん(写真中央)
今日20日、地域の環境美化と安全・安心対策、アートを通した文化の発信を推進するため、新宿大ガード下南側通路(思い出横丁側)に設置した壁画の除幕式を開催した(主催:新宿クリエイターズ・フェスタ2012実行委員会/新宿区・新宿駅周辺の商店街振興組合・協賛企業等で構成。委員長は中山弘子・新宿区長)。

新宿大ガード下通路は落書きの絶えない場所だったが、一昨年9月、地元の学生等の協力を得て、北側通路(西武新宿駅側)に壁画20点を設置したところ、通行量は増加し、落書きが無くなる等の効果を上げている。今回、環境美化と安全・安心対策をより一層推進し快適な歩行空間を創出するため、南側通路にも壁画を設置した。

設置した壁画は、高さ約1.5m、幅約12m。テーマは「ママからうまれるいのち」で、昨年8月に新宿駅周辺地域で開催した一大アートイベント「新宿クリエイターズ・フェスタ2012」でアーティストと子どもたちが一緒に制作したもの。大都会・新宿にさまざまな動物や植物の生命が生まれる様子が描かれ、躍動感がありながらもぬくもりが感じられる作品になっている。また、壁画の両側には、同フェスタの東日本大震災被災地支援企画で展示した、被災児童が描いた絵を繋ぎ合せて制作したギャザリングアート「キビタキ」(福島県の県鳥)も設置。多くの人の目に触れる新宿大ガード下通路が「アートを楽しめる歩行空間」として演出されている。

除幕式で中山区長は、「アートの力で、大ガード下の通路が区民の皆さんや来街者にとって、快適に気持ちよく歩いていただける空間となることを期待している」とあいさつ。続いて、地域の代表として遠藤慎也・新宿西口商店街振興組合副理事長は、「新宿への来街者がさらに増えるよう、地域としても協力していく」と意気込みを述べた。 
また、同フェスタ実行委員会は、福島県でアートを通じた子どもたちの心のケア等に取り組む「NPO法人3.11こども文庫」と、震災で親を亡くした子どもたちに就学支援等を行っている「あしなが育英会」に寄付金を贈呈。NPO法人3.11こども文庫の理事長で、同フェスタで子どもたちと壁画を一緒に制作した蟹江杏さんは、「子どもたちの力が、地域に元気や勇気を与えるものであるように願っています」と述べた。

除幕式のあと、行き交う人は、通路に突然出現した独創的なアートに足を止めてじっと見入っていた。

本ページに関するお問い合わせ

問合せ:新宿クリエイターズ・フェスタ2012実行委員会事務局
   (新宿区特命プロジェクト推進課内)
    電話03-5273-4220