牛込仲之小で防災キャンプ
体育館で避難所生活を体験

最終更新日:2011年9月11日

写真:AEDの使い方を習得
写真:担架でケガ人を救出
写真:体育館で就寝
写真:消火器を使って初期消火訓練
9月10日~11日、牛込仲之小学校(市谷仲之町4-33、校長:下津裕)で、子どもたちが体育館に寝泊まりして避難所での暮らしを体験する「防災キャンプ」を実施した。
これは、日ごろから子どもの安全・安心を守る活動に取り組む同校PTAが、災害時に避難所に寝泊まりすることを想定した訓練を行うことで、子どもや保護者の防災意識をさらに高めてほしいと企画したもの。

10日午後5時、体育館には100名を超える子どもたちと保護者が集まった。
夕飯はアルファ米とレトルトカレー。震災時を想定し、レトルトカレーは温めずに、そのままごはんにかけて食べた。子どもたちは、最初は冷たいカレーに戸惑いつつも、「冷たくても意外においしいね」と感想を語り合いながら食べていた。

続いて、子どもたちがグループに分かれて学校を探検する「ケガ人を探せ」を実施。懐中電灯を持って夜の校舎を探索しながら、保護者が扮した「ケガ人」を見つけ、けがの応急手当をしていくというもの。
事前に、牛込消防署の職員から、雑誌などの身近なものを使った応急手当の方法や、AED(自動体外式除細動器)の使い方を教わった後、暗い中で救助を待つケガ人を探しに、校舎へと向かった。そして、出血や骨折をした人を見つけると、協力しながら応急手当をしていった。

その後、支給されたシートを敷いて就寝。初めて体育館で夜を過ごした子どもたちは、「床が固く、室内も暑かったので、最初はなかなか眠れなかった」と話していた。

翌11日、子どもたちと保護者は、地域の避難所運営管理協議会が主体となって実施する「地域避難所運営管理訓練」にも参加し、初期消火や応急救護、D級ポンプの操作方法などを教わった。
訓練は町会ごとに分かれて行われ、地域で暮らす人たちと、子どもや保護者が顔を合わせて触れ合う貴重な機会にもなった。同校PTAの野中一彦会長は、「地域の訓練にも子どもたちが積極的に参加したことで、地域で暮らす皆さんに子どもや親の顔を知ってもらい、日常のあいさつや見守り活動にもつなげることができました」と感想を話してくれた。

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