ウェブ・アクセシビリティ研修を実施
より見やすく、より便利な新宿区ホームページに

最終更新日:2011年8月5日

写真:音声読み上げソフトの実演
写真:受講風景
今日5日、新宿区(区長:中山弘子)は、区職員を対象とした「ウェブ・アクセシビリティ研修」を新宿区人材育成センター(歌舞伎町1-5-1)で実施した。

「ウェブ・アクセシビリティ」とは、高齢者や障害者など、誰もがウェブサイトで提供されている情報やサービスを容易に利用できるよう配慮すること。
ウェブ・アクセシビリティに関するJIS規格「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針」が22年8月に改定されるなど、ウェブサイトのアクセシビリティ対応が求められている。区では、22年1月にウェブ・アクセシビリティに配慮した公式ホームページのリニューアルを行ったが、ホームページを日々更新する職員のより一層の意識向上のために開催した。

講師は、自身も視覚障害があり、ウェブサイトのアクセシビリティ診断のほか、アクセシビリティ研修を手がけているウェブ・ディレクターの伊藤一真さん。
伊藤さんは、さまざまな障害の特徴や、災害時の情報収集等の障害者の生活とパソコンとの関係、ウェブ・アクセシビリティの必要性などを自身がパソコンを操作し、スクリーンを使って解説した。またアクセシブルなウェブサイトにするためのポイントを「音声読み上げソフト」を使用して実演した。受講した職員のほとんどは、音声読み上げソフトに接するのは初めて。聞き取れないほどの読み上げの速さに、会場から驚きの声が上がった。

伊藤さんは、3月11日の東日本大震災や計画停電において、視覚障害者や聴覚障害者に情報が届かなかった例を挙げ、アクセシビリティに配慮したウェブサイトでの情報提供が大切と呼びかけた。そして、「視覚障害者だけでなく、今後は認知症や学習障害の方への配慮も必要。画像や動画も少しの配慮をすることでわかりやすいサイトになる。工夫しながら積極的に情報を伝えてください」とまとめ、研修を締めくくった。

受講した職員からは「注意すべきポイントが明確でわかりやすかった。今後の業務に生かしていきたい」「障害者がホームページに何を求めているか、ウェブ・アクセシビリティの重要性を認識しました」といった感想が聞かれた。

ウェブ・アクセシビリティ研修は今回で3回目。今後も継続して啓発を行い、担当の区政情報課を中心に誰にとっても使いやすいホームページを目指して取り組んでいく。

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