落合第二中学校で「都響マエストロ・ビジット」を開催
音楽家が語る『夢に向かって努力することの素晴らしさ』

最終更新日:2011年7月11日

写真:楽団の皆さんによる演奏
写真:小泉さんに質問する生徒
7月11日(月)、落合第二中学校(西落合1-6-5、校長:中込友則)で、東京都交響楽団による訪問授業「都響マエストロ・ビジット」が開催された。

これは、新宿区教育委員会が推進する「特色ある教育活動」の一環で、同校の1年生がプロの音楽家と触れ合い、楽器演奏や芸術活動への理解と興味を深めた。

東京都交響楽団では、平成16年からこうした訪問授業に取り組み、楽団のマエストロ(指揮者)が楽団員とともに都内の小・中学校や高校を訪問している。
今回は、マエストロの小泉和裕さん(都響レジデント・コンダクター)が楽団員4名とともに訪問し、芸術の素晴らしさや、一つの道を究めるための努力の大切さを生徒に伝えた。

初めに、小泉さんが指揮者になるまでの道のりを語り、子どものころは野球も好きだったこと、中学生時代はピアノの練習に明け暮れていたこと、音楽の勉強でドイツに留学しコンクールで入賞したことなどを話した。さまざまな経験の中で指揮者を目指すようになったという小泉さんの話に、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていた。

続いて、楽団員が弦楽四重奏を披露。モーツァルト作曲の「ディヴェルティメント」より第一楽章、ヤナーチェク作曲の弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」第一楽章、ブラームス作曲の「ハンガリー舞曲第5番」を演奏した。
「ハンガリー舞曲第5番」では、演奏を見守っていた小泉さんが「指揮がしたくなった」と急きょ演奏に加わる場面も。指揮者との掛け合いで、よりダイナミックになった演奏に生徒も驚いた様子で、演奏が終わると大きな拍手を送っていた。

演奏後、生徒からの「指揮をするときは何を考えているのですか」との質問に、小泉さんは「とにかく音に集中しています。若いときは経験が少なかったこともあり、指揮のときはとても緊張しました。皆さんもいろいろな経験を積みながら、夢に向かって努力を続けてください」とエールを贈った。
生徒たちは生演奏の魅力を味わうとともに、夢を実現することや働くことについて考え、夢をあきらめないことや努力することの大切さを学んだ。

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