景観法に基づく景観重要樹木を指定
地域のシンボルをいかした景観まちづくり

最終更新日:2011年3月4日

幸國寺山門前から見た雌木幸國寺山門前から見た雌木
幸國寺敷地奥の雄木幸國寺敷地奥の雄木
平成20年7月に都心区初の景観行政団体となった新宿区(区長:中山弘子)は、幸國寺(原町2-20)の2本のイチョウ(雄木・雌木1対)を景観重要樹木に指定した。景観重要樹木の指定は都内で初となる。

新宿御苑や明治神宮外苑の貴重なみどり、神田川等の水辺をはじめ、西新宿の高層ビル群、世界有数の繁華街・歌舞伎町、地域の風情ある商店街、閑静な住宅街など、多様な地域資源が個性豊かな景観を形成するまち新宿。「変化に富んだ地形をいかす」「まちの記憶をいかす」「水とみどりをいかす」を基本方針とした景観まちづくり計画を策定し、歴史性・文化性等を備える地域のシンボル的存在で景観上の特徴があり、良好な景観形成に重要な役割を果たしていると認められる樹木を、景観法に基づく「景観重要樹木」に指定することを定めている。

今回指定した幸國寺のイチョウは、昭和62年に新宿区指定文化財(天然記念物)に指定した地域の歴史・文化を象徴する樹木。推定樹齢500年、幹周り4.5m以上もの区内有数のイチョウで、太平洋戦争の戦災に遭っても近隣家屋への類焼を防ぎ、地域で暮らす方の生活を守ったといわれる。毎年秋には周囲の景観を鮮やかに彩り、地域の方に親しまれている。

このイチョウは新宿区特別保護樹木にも指定しており、樹木を良好な状態に保つため、根の保護やせん定等に区が必要な支援をしていく。

区では、今後も、こうした貴重な景観資源を先人から受け継いだ区民共通の資産として保全・継承し、地域の魅力向上にいかしていく。

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