落合・中井で「染の小道」イベント 開催中
まちの記憶が色鮮やかによみがえる

最終更新日:2011年2月18日

写真:川のギャラリー
写真:小学生が染めたハンカチ
写真:染色教室
写真:道のギャラリー
まち全体を染め物のギャラリーに見立てたイベント「染の小道」が、今日18日から、西武新宿線・都営地下鉄大江戸線中井駅周辺で始まった。「染の小道」実行委員会が主催し、新宿区染色協議会と新宿区が共催している。

新宿の染色業は、新宿区を流れる神田川・妙正寺川の流域で地場産業として受け継がれてきた。昭和30年ころまでは、染めた着物の生地を川で洗う様子が見られたという。

「染の小道」イベントは、一昨年から開催。落合・中井を「染のまち」として広く発信することで、地域で大切に受け継がれてきた染色をたくさんの方に知っていただき、地域の活性化にもつながればと、地域の皆さんが主体となって企画している。3回目の今年は、初の試みとして、妙正寺川に沿って反物を架け渡す「川のギャラリー」、中井駅周辺約50店舗の店先を、地域にゆかりの染色作家が制作した「のれん」で彩る「道のギャラリー」をメインに開催。川面や店先は、色とりどりの江戸更紗や小紋染め等で鮮やかに彩られた。

公衆浴場ゆーザ中井(中落合1)では、新宿ミニ博物館染の里二葉苑(上落合2)所属の染色作家が制作したのれんを、また、スワンベーカリー(中落合1)では、地元のアーティストが描いた絵と落合第二小学校の3年生が染めたハンカチをコラボレーション展示。「小学生のころ自分でハンカチを染めたことを懐かしく思い出す」「まちがカラフルになり心が安らぐ」と話す見学者もいた。

「染の小道」イベントは20日(日)まで開催。「川のギャラリー」(各日午前10時~午後5時)、「道のギャラリー」(各店舗の営業時間中)のほか、作品の展示・販売や染色体験もある。

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