新宿歴史博物館協働企画展「新宿中村屋に咲いた文化芸術」
近代日本の文化芸術に影響を与えた中村屋サロンの世界

最終更新日:2011年2月16日

荻原碌山「女」(株)中村屋蔵
中村彝「エロシェンコ氏の像」(重要文化財)東京国立近代美術館蔵
新宿歴史博物館(三栄町22)では、2月19日(土)から、(株)新宿中村屋との協働企画展「新宿中村屋に咲いた文化芸術」を開催する。

新宿駅東口に本店を構える新宿中村屋は、明治34年(1901年)に本郷(文京区)でパン屋として創業。明治42年(1909年)から現在の場所(新宿3-26-13)で営業している。創業者の相馬愛蔵(そうまあいぞう)・黒光(こっこう)夫妻は、店の経営だけでなく、文化芸術への理解と関心にあふれ、明治末期から大正期の文化芸術の支援者として大きな役割を果たした。中村屋には美術・演劇・文学等の多彩な分野の人々が集い、その世界は、近代日本の文化芸術を代表する「中村屋サロン」と称される。

今回の展示では、相馬夫妻と「中村屋サロン」の芸術家や文化人たちの交友で生まれたさまざまなドラマと作品を紹介する。

写真上:荻原碌山「女」(株)中村屋蔵
写真下:中村彝「エロシェンコ氏の像」(重要文化財)東京国立近代美術館蔵

■企画展「新宿中村屋に咲いた文化芸術」概要
【日時】2月19日(土)~4月10日(日)9時30分~17時30分
水曜日は20時まで(入館はそれぞれ30分前まで)
2月28日、3月14日・28日の月曜日は休館
【会場】新宿歴史博物館(三栄町22)地下1階企画展示室
【観覧料】300円(常設展とのセット券は500円)
団体割引(20名以上)は1名150円、中学生以下は無料
【展示する主な芸術家】荻原碌山、高村光太郎、中村彝、會津八一、犬養毅
【関連イベント】★2月26日(土)ほか3回 中村屋シェフのカリー料理教室
★3月5日(土)サロンコンサート(中村屋に寄寓していたロシアの盲目詩人エロシェンコがよく弾いていた民族楽器バラライカの音色)
★3月6日(日)中村屋サロンへようこそ・エロシェンコ童話の世界を描く
(朗読を聞いて童話の世界を描く。作品は会期中新宿歴史博物館に展示)
★3月13日(日)講演会「中村屋に集った人々」吉岡修一(中村屋CSR推進室長)

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新宿歴史博物館 電話03-3359-2131