コンサート「夏目漱石とクラシック音楽」を開催
漱石が聴いた音楽の世界へ

最終更新日:2011年2月12日

コンサート「夏目漱石とクラシック音楽」を開催大写真
写真:瀧井敬子さんによるお話
写真:NPO法人漱石山房による展示
新宿区(区長:中山弘子)は、今日12日、レクチャーコンサート「夏目漱石とクラシック音楽」を四谷区民ホール(内藤町87)で開催。小雨が降る中会場には約400人が来場した。

このコンサートは、新宿で生まれ新宿で没したゆかりの文豪・夏目漱石が聴いたクラシック音楽の世界を、「漱石が聴いたベートーヴェン」の著者・瀧井敬子さんのお話と、堀江真理子さん(ピアノ)・羽山晃生さん(テノール)・東京フィルハーモニー弦楽四重奏団の演奏でお届けするもので、2月9日の漱石の誕生日にちなんで企画した。

開催に先立ち、酒井敏男地域文化部長は「新宿区は、夏目漱石に代表される文化人たちが足跡を残した近代文学・芸術発祥の地として、多くの文化や歴史が蓄積されている。区では、こうした文化や歴史をしっかりと掘り起こし、発信していくことで、多くの方が訪れるまちの創造に取り組んでいく」とあいさつした。

レクチャーコンサートは、第1部「苦沙弥先生、寒月君に連れられて奏楽堂へ」、第2部「漱石が敬愛したケーベル先生をめぐって」で構成。それぞれのプログラムの冒頭では、瀧井さんが漱石にまつわるエピソードを映像を使いながら紹介した。
続いて、明治時代の衣装に身を包んだ演奏者が、漱石が実際に聴いた曲を深い音色で奏でると、会場は明治時代にタイムスリップしたようだった。
 
来場した60代の男性は、「夏目漱石といえば文学のイメージしか無かったが、今日参加してクラシック音楽に興味があったことを知った。今後もいろいろな面から漱石を知っていきたい」と話してくれた。
 
会場では、新宿区と協働で漱石山房の実現に取り組んでいるNPO法人漱石山房が展示を実施。漱石の「デスマスク」(レプリカ)が、来場者の人気を集めていた。

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