多文化共生都市セミナーで熱く語る
2011年 東京の多文化共生を考える

最終更新日:2011年1月19日

写真:山脇啓造・明治大学国際日本学部教授による講演
写真:パネルディスカッションの様子
今日19日、国際交流基金さくらホール(四谷4-4-1)で、多文化共生都市セミナーが開催された。主催は国際交流基金。今回は、多文化共生に積極的に取り組む新宿区・荒川区・大田区の区長や副区長が出席し、「インターカルチュラル・シティ」を参考とした自治体の取り組みの現状と課題を議論した。

今、欧州で注目される「インターカルチュラル・シティ」とは、外国人住民をはじめとする住民の多様性を、脅威や解決すべき課題ではなく、むしろ好機ととらえて街の活力・革新・創造・成長の源泉とする新しい都市政策。

セミナーでは、初めに山脇啓造・明治大学国際日本学部教授が「インターカルチュラル・シティと多文化共生」について講演。続いて、西川太一郎・荒川区長が、昨年10月に視察したスイス・イタリアでの「インターカルチュラル・シティ」の取り組みを報告した。
「東京における多文化共生の取り組み~現状と課題」をテーマに行われたパネルディスカッションでは、外国人が1割を超える新宿区の中山弘子区長が、外国人登録窓口で配布している「新宿生活スタートブック」を中心に、「しんじゅく多文化共生プラザ」の運営や生活情報紙による外国人への情報提供などを説明。また、コミュニケーション不足による誤解を解決するための日本語学習支援や、外国にルーツを持つ子どもが自立していくための学習・生活支援の重要性を訴えた。

会場には自治体やNPOの職員、研究者、学生など約150名が来場。来場した女性は、「大学で多文化共生について講義を受けていて、このセミナーに興味があった。自治体の首長等の熱心な議論はとても勉強になった」と話していた。

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