稲荷鬼王神社で「昭和の新宿」にふれる

最終更新日:2010年10月15日

写真:展示の様子
写真:展示の様子
 新宿区役所近くの稲荷鬼王神社(歌舞伎町2―17―5)で、10月14日から「昭和の時代展」が開催されている。
 
 この展示は、宮司の大久保直倫さんが地域の方から写真や雑誌等の寄贈を受けて毎年実施しているもので、今年で6回目。展示する資料は、昭和20年代~50年代の新宿区内の写真、昭和30年代の歌舞伎町近辺の住宅地図や航空写真、戦前から高度成長期の広告など、昭和の時代の新宿をうかがい知ることができるものばかり。
 
 今年の展示の特色は、昭和55年から3年間にわたって新宿のまちの情報を発信したタウン誌「たあみなる新宿」の紹介。同誌は、新宿区内の飲食店や映画・演劇・求人情報など、30年前の新宿の様子を幅広く紹介したもので、当時、発行に携わった方の協力で、現存する約30号分の表紙と創刊号等の内容の一部を展示している。現在の新宿の様子も紹介し、30年前の様子と見比べることもできる。「たあみなる新宿」の紹介には、歌舞伎町を中心に町おこしをしているNPOのスタッフも加わり、新宿をこよなく愛する人たちのぬくもりが感じられる展示となった。
 大久保さんは「当時の新宿を知る人には懐かしく、知らない人が新宿に興味を持ってくれるように、毎年内容を少しずつ変えながら展示しています。多くの人が新宿に足を運ぶきっかけになれば」と話してくれた。
 展示は20日(水)まで。見学自由。

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稲荷鬼王神社 電話 03(3200)2904