新宿駅周辺で震災時の滞留者対策訓練を実施

最終更新日:2010年10月5日

写真:西口現地本部の様子
写真:応急手当後の搬送の様子
写真:応急救護所の様子
今日5日、新宿駅周辺の事業者等で構成する新宿駅周辺防災対策協議会が中心となり、新宿駅東口・西口で震災時の防災対策訓練が行われた。

大地震が発生した場合には、新宿駅周辺は多くの滞留者で混乱し、多数の傷病者の発生も予想されるが、警察・消防・区などの防災関係機関だけでは、膨大な被害すべてに対応することは不可能である。そこで、新宿駅周辺の事業者が中心になり、平成19年度に新宿駅周辺滞留者対策訓練協議会が発足。21年度から新宿駅周辺防災対策協議会に名称を変え、自助・共助・公助の役割分担による「新宿ルール」案を策定するなどの対策を進めてきた。

4回目となる今日の訓練では、西口は高層ビル街、東口は商業・歓楽街という特性に沿って、地域が連携して訓練を実施。東口(新宿区役所第一分庁舎1階)と西口(工学院大学新宿校舎1階)に地域の事業者等が現地本部を立ち上げ、防災無線を使った区の情報調整班との情報交換や、事業者が持ち寄った地域情報を交換して各事業者に持ち帰るという方法で地域と行政の役割を確認した。

工学院大学では、午後2時30分に訓練を開始。西口現地本部を立ち上げるとともに、医師・看護師・応急救護ボランティアが新宿駅応急救護所を立ち上げた。応急救護所では、トリアージや応急手当、模擬搬送を交えた多数傷病者対応訓練を第1陣・第2陣と2回実施。第1陣では、傷病者の状態を記録するトリアージタグの記入漏れや、医師とボランティアの連携不足などの課題もあったが、第2陣では、医師・看護師とボランティアが大きな声で連携を取り合い、より効果的な訓練を行うことができた。

また、東口現地本部のメンバーは、情報伝達訓練終了後、新宿御苑に設置した東口現地連絡所に移動し災害情報等を確認。実践的な訓練から、今後の「新宿ルール」の推進と混乱防止対策の課題を明らかにした。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 総務部-危機管理課
電話03-5273-4592