教員のための夏季集中研修講座を開催
落語家から学ぶ「人をひきつける」話し方としぐさ

最終更新日:2010年7月27日

写真:扇子をフォークに見立てて食べる表現
写真:扇子の使い方をアドバイス
写真:講師の落語家との顔合わせ
7月27日(火)、新宿区教育委員会は、芸能花伝舎(西新宿6-12-30)で教員のための夏季集中研修講座「伝統文化・落語」を開催した。

この研修講座は、平成18年度から夏季休業期間に実施。区の教育課題がテーマのA研修と、教員の多様な興味・関心に対応するB研修で構成し、ABからそれぞれ1講座以上を受講することとしている。
「伝統文化・落語」はB研修の一つで今年初めて取り入れ、落語を通して「人をひきつける」話し方やしぐさを学ぶもの。三遊亭遊雀さんなど4名の落語家を講師にお招きし、区立幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校の校長・副校長・主幹教諭・主任教諭・教諭・養護教諭ら55名が受講した。

会場の4つの教室には高座を用意し、教員が実際に高座に上がって話し手の気分を味わった。初めに、用意された中から一人一人が好みの小咄(こばなし)を選んで披露した。緊張のあまり扇子と手ぬぐいを握り締めて高座に上がったものの、話し始めると「お坊さんが通るよ」「そうかい」と短いフレーズでも表情豊かに、身振り手振りを交えて演じきった。
続いて、落語の演目「山号寺号」や「なぞかけ」などを体験。扇子を箸やフォークに見立てて、麺をおいしく食べる様子を表現するなどのプログラムもあり、プロならではのタイミングで突っ込みを入れて緊張をほぐしたりアドバイスしたりする講師の指導で、参加者はリラックスして落語体験を楽しんだ。

研修の振り返りでは、「子どもたちの前でうまく話せていたか振り返るよいきっかけになった」「プロの話し方を間近で見て、間合いの取り方、表情、しぐさ、目線などすべてが参考になった」などの感想が聞かれた。
「伝統文化・落語」の研修は、同じ内容で8月4日(水)にも実施する。

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