牛込第一中学校で「認知症サポーター養成講座」
みんなでつくっていこう 認知症になっても安心して暮らせるまち

最終更新日:2010年7月13日

写真:サポーターになった牛込第一中3年生の皆さん
写真:寸劇
写真:講座の様子
今日13日、新宿区(区長:中山弘子)は、区立牛込第一中学校(北山伏町4-1、校長:武部誠)で「認知症サポーター養成講座」を開催した。

この講座は、認知症について正しく理解し、認知症の方やその家族を温かく見守る支援者として活動する「認知症サポーター」を養成するため、新宿区では20年7月から実施。これまでに区内で約2,592名のサポーターが誕生している。

今日の講座は、中学校社会科の選択授業の一環として実施。区内中学校での開催は初めてで、3年生の生徒と教員合わせて28名が受講した。

箪笥町高齢者総合相談センターの相談員が講師を務め、認知症が「脳の病気」であることや代表的な症状等を説明。認知症の方と接するときの心得として、『驚かせない』『急がせない』『自尊心を傷つけない』の3つの『ない』が紹介され、生徒たちはメモを取りながら熱心に耳を傾けていた。
養成講座では恒例となった寸劇も披露。コンビニエンスストアを舞台に、認知症の方への「悪い対応」と「良い対応」が演じられ、「認知症の方の気持ちに寄り添って丁寧に対応することが重要」と訴えた。

最後に、認知症サポーターの証であるオレンジリングが配られ、新たにサポーターとなった生徒たちは、リングを腕にし、だれもが安心して暮らせるまちにしていくことを誓った。
受講後のアンケートで、中学生からは、「寸劇が印象的で、対応の仕方がわかりやすかった」「認知症の方と出会ったときには、優しくあせらずに接したい」などの感想が聞かれた。
 
区では、区内在住・在勤・在学の方を対象にした「認知症サポーター養成講座」を定期的に地域センター等で開催しているほか、区職員への講座、企業や町会・自治会等への出前講座も実施している。今後も幅広い世代に認知症についての知識を広めていくため、区内小・中学校の協力も得ながら講座を開催していく。
担当の高齢者サービス課では、「一人でも多くの方に認知症サポーターになってもらい、『気付き』と『見守り』の意識が地域に根付き、認知症になっても安心して暮らせるまちを区民の皆さんと作っていきたい」としている。

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新宿区 福祉部-地域包括ケア推進課
電話03-5273-4593