理科好きの子どもたちの「理科実験教室」が開校
神秘的な宇宙の世界へようこそ

最終更新日:2010年5月22日

写真:講義の様子
写真:たこ工作時の真剣な表情
写真:作成したたこをあげる子どもたち
今日22日、新宿区教育委員会(教育長:石崎洋子)は、区立教育センター(大久保3-1-2)で、区立小・中学校の児童・生徒を対象に「理科実験教室」を開催した。

グローバル化が急速に進み、科学技術などの分野で国際的な競争が激化する中、区教育委員会では「サイエンスプログラムの推進」を掲げ、科学教育に優れた経験を持つ人材や大学教授等先端技術に携わる人材を活用し、各学校での実験・観察などを通して、子どもたちの理科への興味・関心を高める取り組みを行っている。
 理科実験教室は、この「サイエンスプログラムの推進」の一環で、今年度から新たに始めた事業。区立小・中学校の理科が好きな児童・生徒が1年間を通して参加し、月に1回程度、普段学校では体験できないような理科実験や、一人一人が設定した研究テーマに基づく実験・観察を行う。

第1回目となる今回は、小学生34名、中学生20名が参加。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の中村日出夫さんを講師に迎え、子どもたちは「宇宙」について学んだ。講義では、JAXAが開発した金星探査機「あかつき」や人工衛星「だいち」による地球観測の様子を映像で紹介。宇宙の様子や上空からものを見ることの面白さを伝えた。実験では、「たこを作って航空写真を撮ろう」をテーマに、中村さんが手作りたこで撮影した航空写真を紹介。子どもたちは、どんなふうに作ればたこがよく飛ぶか工夫しながら実際にペーパースチロールで小さなたこを作った。
 
中村さんは、教室の最後に「実験は考えたようにならないことが多い。そこで大事なことは工夫すること。そして自然から学ぶこと。自然そのものである宇宙からは多くのことが学べる。皆さんも好奇心と冒険心を持ってさまざまな実験に取り組んでほしい」と締めくくった。
 
教室に参加した小学6年生の男の子は「もともとある自然から学ぶことが、新しい発見や科学技術の発達につながるという話がすばらしいと思った。これからの教室も楽しみです」と話してくれた。
 
今後も、「先端科学に挑む」「ノーベル賞に挑む」などをテーマに、専門家を招きながらバラエティーに富んだ実験をし、来年2月には子どもたちが個人研究の成果を発表する予定。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 教育委員会事務局-教育調整課
電話:5273-3074