「文化芸術の振興に関する懇談会」を設置

最終更新日:2008年12月11日

写真:委員の集合写真
写真:懇談会会長の高階秀爾さん
写真:会場の様子
 新宿区(区長:中山弘子)は、「(仮称)文化芸術基本条例」の制定に向けた検討を行うため「新宿区文化芸術の振興に関する懇談会」を設置し、今月3日、第1回の会合を、新宿区役所本庁舎(歌舞伎町1-4-1)で開催した。

 新宿は、古くから多くの人々が「住み」「働き」「集う」場所として、多様な文化を生み出し、育んできたまち。夏目漱石など多くの文化人の足跡や、染色・印刷等の地場産業などさまざまな文化が今も息づいている。また、区では、(社)日本芸能実演家団体協議会や損保ジャパン東郷青児美術館などと連携して、芸術や大衆文化の振興に取り組んでいる。
 区では、これらのような新宿区独自の文化・芸術資源を生かし、「文化芸術創造のまち 新宿」を実現するための指針として、「(仮称)文化芸術基本条例」の制定を進めている。

 今回立ち上げた懇談会は、条例の制定に当たり、さまざまな視点から幅広い検討を行うために設置したもの。区民・学識経験者・文化芸術団体・企業・学校など13名の委員で構成し、今後、約1年間に渡り検討を重ねていく。
 条例は、区民・文化芸術団体・学校・企業などが個性を十分に発揮し、活発な文化芸術活動を展開できるまちを実現するための指針となるもの。中山区長は、「この条例がきっかけとなって、新宿のまちの多彩な力が「新宿力」として結集し、「文化芸術創造のまち 新宿」の実現につなげたい」と条例への期待を語った。

 会合では、新宿の文化・芸術資源や区の施策についての情報共有のほか、意見交換が行われ、懇談会会長の高階秀爾さん(大原美術館館長・(財)西洋美術振興財団理事長)は、「文化は人生の生きる喜び・潤い・豊かさを与えてくれるもの。縦軸としての文化が背負う歴史的な流れを未来につなげることや、横軸としての地域に住み・働き・訪れる方と連携を深めることが重要」と、条例制定に向けた考え方を述べた。

 区では、21年秋ごろに懇談会から報告を受け、22年4月の条例制定に向けて取り組みを進める。

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