~国際色豊かな大久保小学校で~茶道を通して日本の伝統、世界の文化を学ぶ

最終更新日:2008年12月1日

写真:先生の説明を真剣に聞く子どもたち
写真:お茶をいただく幼稚園児たち
写真:お茶菓子
 11月11日~28日、新宿区立大久保小学校と同幼稚園(校(園)長:冨井正嗣)では、学校の和室を使い各学年ごとに「茶道教育」を実施した。同校は、世界14か国とつながりのある子どもたちが在籍している。「日本の伝統文化、生活習慣を知り大切にする態度を育成することは、他国の伝統・文化を大切にすることにもつながる」ととらえ、国際理解教育の一環として取り入れている。

 11月20日(木)は、講師に表千家師範の大貫宗友先生、尾本宗真先生、塚田宗博先生を招き、幼稚園児と小学3・4・6年生を対象に茶道教室を実施。2時限目は、大久保幼稚園の4歳児の子どもたちが、母親と一緒に初めての茶道を体験。「畳の上は半畳を2歩ずつ進むのよ」と先生がお手本を見せると、走り出したくなる気持ちをぐっと抑えて、そろりそろりと前へ。その後、先生は「お茶室では、お友達とけんかをしません。和やかな気持ちで花を見て、お茶をゆっくり楽しみます」と、お花や掛け軸、お茶の歴史をやさしく丁寧に説明。慣れない雰囲気と難しいお話で緊張気味の子どもたちも、紅葉と栗をかたどった甘くてかわいいお茶菓子を手にすると、思わず口元もほころんだ。「昔、中国から伝わったお茶をお殿様が飲んで元気になったの。お茶は薬だったんです。だから一服っていうのね」と先生。園児には少し苦いお抹茶だが、「胃のお薬だね」とささやきながらぐっと飲み干す姿もみられた。

 次に、「きちんと靴を揃えてあがります」と先生に言われて廊下から整列して入ってきたのは3年生。茶道を通して礼儀の大切さ、他人への思いやりの心などを学びます。まずは、お茶菓子を取るときのお箸の使い方。先生から何度言われても、下からお箸をとってしまったり、戻すときに左手を添えずに片手で置いて落としそうになったりと、お饅頭を懐紙に運ぶのも一苦労。そして、先生が点てたお茶を、お友達に出すのは子どもたちの役割。「どうぞ」とお茶を出して一歩下がると、「頂戴いたします」とごあいさつ。友達同士で照れくさいけれど、きちんとあいさつをすることも大切な礼儀作法。「お茶は楽しいです。だから秋がとても楽しみ」「おうちでは麦茶しか飲まないけど、抹茶はおいしい」と子どもたち。転校2日目で、まだ日本語が分からないという子も、初めてのお茶を最後まで一生懸命飲んでいた。

 茶道を教える間、先生は、『ずいずいずっころばし』の歌に出てくる茶壺の話など、様々なエピソードを取り入れて日本の文化について語った。「6月にむくげの花を飾ったことがありました。その際、韓国の子が『先生、僕の国の花だよ』といいました。ところが、日本の子どもで国花を知っている子はほとんどいません」。日本の伝統や日本人の心を、子どもたちに一つでも多く知ってほしいという想いが込められた茶道教室。おいしいお菓子とお茶をいただいて、作法を習い、少し日本について考えてみる、子どもたちにとって日常では味わえない貴重な学びの時間となった。

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