認知症の方の介護について考える 「介護の日」講演会を開催

最終更新日:2008年11月11日

写真:参加者全員でオレンジリングをした腕を高く上げる
写真:櫻井博文さん
写真:画面を使い説明する櫻井博文さん
写真:田辺鶴瑛さんの手にはオレンジリングが
 今日11日(火)、新宿区(区長:中山弘子)は新宿文化センター(新宿6-14-1)で「認知症」をテーマに「介護の日」講演会を開催した。 

 これは、厚生労働省が今年度から「11月11日」を「介護の日」と設定したことにちなんで、介護についての理解を深め、支え合いの輪を広げようと行われたもの。区では、今年7月から「認知症サポーター養成講座」を開催しており、今回の講演会もサポーター養成講座を兼ねている。会場は200人を越える参加者で満席となり、介護への関心の高さがうかがえた。

 第一部は、櫻井博文さん(東京医科大学老年病科医師)による講演。「認知症が脳の病気であることへの理解」や「当事者だけでなく家族への支援が重要」などの話に、参加者も真剣な表情でメモを取っていた。

 第二部は、ご自身も実母・義母の介護を経験し、現在は義父の介護中という講談師・田辺鶴瑛さんの介護が楽しくなるような講談。「認知症の義父の介護が楽しい」と言い切る田辺さんの話は、すべて実体験に基づくもの。中には、認知症の物忘れを逆手に取って、「同じ献立でも満足してくれる」など、介護者の負担を和らげる提案も。介護をする家族の感情がリアルに表現されるユーモアたっぷりの語り口に、会場には大きな笑いも響いていた。

 参加した70歳代の女性は「最後まで興味深く聞くことができた。地域の中でも認知症への理解や介護に関する認識を広めていきたい」と話してくれた。

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