「新宿区自治フォーラム2008」を開催

最終更新日:2008年10月25日

写真:大森教授
写真:第1部会場を後方から見る
写真:第2部パネルディスカッション
 今日25日、新宿自治創造研究所(所長:金安岩男・慶應義塾大学教授)は、「新宿区自治フォーラム2008 ~わたしたちにとっての自治とはなにか~」を区立教育センター(大久保3-1-2)で開催した。

 新宿区(区長:中山弘子)は、平成20年4月、区の政策課題に関する調査・研究を行う自治体内シンクタンクとして23区では3番目、都心区としては初めてとなる「新宿自治創造研究所」を設置した。このフォーラムは、研究所の存在を内外に広くアピールするために企画したもので、来場者は区民の方など100人を超えた。
 中山区長は開会にあたり「皆さんには今日の内容を『我がこと』としてとらえていただき、これを契機に新宿区における自治のあり方について活発な議論が沸き起こることを期待します」と述べた。

 第1部は、行政学・地方自治論の第一人者であり、また、特別区制度調査会の会長として中心的役割を担っている大森彌(おおもりわたる)東京大学名誉教授の特別講演「基礎自治体としての新宿区 ~期待と展望」。大森教授は「市町村合併と道州制」や「都区制度の変遷」といった話題を交えながら、「現場性・先端性・透明性を備えた、最も住民に身近な自治体であることを踏まえ、どうしたら地域住民を守れるのかを基礎自治体自身が考えていくことが重要」と特別区が進む方向を示した。

 第2部は、「地域自治の仕組みづくり」と題したパネルディスカッション。金安所長がコーディネーターを務め、パネリストとして、大杉覚(おおすぎさとる)首都大学東京大学院教授、名和田是彦(なわたよしひこ)法政大学教授、森反章夫(もりたんあきお)東京経済大学教授が出席。各氏は、福井県若狭市・宮崎県宮崎市・東京都国分寺市などの例をあげて地域自治の具体的な仕組みづくりを紹介。その後、協働と参画、まちづくりなどのあり方について、活発な意見交換が行われた。

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