都心区初の景観行政団体として地域の個性が光るまちづくりを進めます 景観まちづくりシンポジウムを開催

最終更新日:2008年5月9日

写真:パネルディスカッションの様子
写真:シンポジウム・スクリーンを使っての説明
写真:景観まちづくりガイドブック
写真:学生による発表
 新宿区(区長:中山弘子)は、今日9日、「美しい東京をつくる都民の会」(会長:進士五十八)との共催で、シンポジウム「新宿発~景観を守り育てる方法」を新宿文化センター(新宿6-14-1)で開催した。

 区では、平成3年の「景観まちづくり条例」の制定以来、潤いのある豊かな生活環境や、にぎわいのある楽しいまちを創造するため、良好な景観を守り、つくろうと取り組んでいる。今日のシンポジウムは、昨年度、区が作成した「新宿区景観まちづくり計画(素案)」「景観まちづくりガイドブック(全10巻)」を紹介するとともに、これからの景観まちづくりのあり方を、参加者とともに考えていこうと開催したもの。
 開会に当たり中山区長は、「これまでの取り組みが実り、東京都から景観行政団体になることの同意を得た」と報告。「新宿に住み・働き・学び・遊ぶ多くの方が、新宿に強い愛着と誇りを持てる積極的な景観づくりの第一歩としたい」と決意を述べた。

 シンポジウムでは、初めに、現地調査や素案の作成、ガイドブックの編集を区と協働で行った東京大学・早稲田大学・工学院大学の学生が、「新宿の景観 地域ごとの個性、その読み方と育て方」をテーマに発表。区内をくまなく歩いて実施した調査をもとに、10地区の景観の特性やまちづくりのアイデアを報告するとともに、工夫をこらして編集したガイドブックをPR。200名を超える参加者も会場で手に取り、300冊を販売する大盛況となった。

 また、パネルディスカッション「生活者の視点からの景観まちづくり」(※)では、参加者から寄せられた質問に答える形で意見を交換。「景観まちづくりには、生活者の視点を尊重するとともに客観的な視点も大切」「まちなみはまとまってこそ、その地域性を醸し出しているところに着目していきたい」などと語られた。

 区では、「幅が広く懐の深いことが新宿の景観の魅力。今後も景観を守り育てる方法を地域とともに考え、23区で2番目の景観行政団体として、地域の個性を生かした景観まちづくりを進めていければ」と期待している。

※コーディネーター/岸ユキ(女優・美しい東京をつくる都民の会副会長)
※パネリスト/新宿区景観まちづくり審議会委員:進士五十八(東京農業大学教授)・西村幸夫(東京大学大学院教授)・後藤春彦(早稲田大学大学院教授)、窪田亜矢(東京大学准教授)、中山弘子(新宿区長)

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新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3831