生き心地の良い社会に向けて~自殺対策検討会を設置

最終更新日:2008年3月26日

写真:会場全体の様子
写真:講演する清水さん
写真:講演を聞く検討会のメンバー
 本日26日(水)、午前9時30分~12時、新宿区役所(歌舞伎町1-4-1)で区の職員を集め「第1回自殺対策検討会」を開いた。

 全国の自殺者は平成10年に急増し、以後毎年3万人を超えている。それを受け、平成18年6月には「自殺対策基本法」が成立、19年6月には政府による「自殺総合対策大綱」が策定された。東京都でも19年7月「自殺総合対策東京会議」を設置した。
 自殺は、心や体の健康問題、経済・生活問題、職場や学校での問題など、多様な原因によることから、対策のためには、様々な分野からの取り組みが必要である。

 新宿区(区長:中山弘子)でも、自殺に対する総合的な対策を講じるため、区健康部長を座長、保健所長を副座長とし、区組織のさまざまな所管課長を含めた24名の委員で構成する「自殺対策検討会」を設置した。検討会では、今後、自殺の予防だけでなく、自殺者の遺族等への支援なども含め、「個人的問題」から社会的な取り組みへ、全庁的に施策を検討していく。

 今回の検討会では、自殺の現状と対策についての説明のほか、NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表の清水康之さんによる講演があり、遺族の声に耳を傾けることの大切さ、自殺対策に必要な心構え、都市型自殺対策のポイントなどを語った。

 その後、平成4年に夫を自殺で亡くした、自死遺族である南部節子さんが、自らの体験を通して、遺族からのメッセージを語ってくれた。
 今後検討会では、自殺問題に対しての共通認識を持ち、区が総合的に支援を行っていくための具体的対策を検討していく。

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