漱石公園がリニューアルオープン~開園記念式典を実施

最終更新日:2008年2月9日

写真:テープカット
写真:公園全体と漱石山房風ベランダ回廊
写真:夏目漱石像
写真:猫塚
 新宿区は2月9日(土)午前10時から、区立漱石公園(早稲田南町7)のリニューアルオープンを記念し、同園で式典を行った。

 漱石は明治40年9月、生家にほど近い早稲田南町7番の貸家に転居。門下生も集うこの家は「漱石山房」と呼ばれ、漱石は40歳から没するまでの約10年間、この家で創作活動を行った。この山房の跡地の一部に区立漱石公園が開園したのは昭和51年3月31日。開園から30年近くが経ち、園内施設の老朽化が著しくなったためリニューアルを計画した。

 漱石の足跡を広く発信する公園とするため、地域の方をはじめ、漱石縁者や有識者、公募した区民によるワークショップで平成17年度から検討を始め、18年度に設計、19年6月から工事を開始した。

 リニューアル後の公園には入口に、新宿区名誉区民の故富永直樹氏作の「夏目漱石像」が、公園中ほどには、漱石の没後遺族が家に飼っていた小鳥や犬・猫の供養のために建てた「猫塚」が置かれたほか、新たな施設として漱石の足跡を紹介するパネルやイベント情報などを紹介する「(仮称)漱石情報発信施設」や漱石山房のベランダ回廊を再現した「漱石山房風ベランダ回廊」などが設置された。

 今日、漱石生誕の日(2月9日)に合わせて行われた式典には、来賓として漱石の孫である半藤末利子さん、漱石の門下で漱石研究家の故小宮豊隆氏の次女の小宮里子さんと三女の脇昭子さん、漱石研究家の牧村健一郎氏、NPO法人漱石山房代表の近藤祐司氏、区議会代表としてくまがい澄子副議長が出席した。

 半藤さんは「漱石山房が復元し、全国からたくさんの方がこの公園に来てくれれば、漱石も喜ぶでしょう」と話していた。中山弘子新宿区長は「今日は、山房復元の目標に向けてスタートを切る日だと思っています」と今後に期待を寄せた。

 漱石公園は4月~9月は午前8時~午後7時まで、10月~3月は午前8時~午後5時まで開園している。

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